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ステータス

「知らない天井だ」


再び目を開けると床に寝転がっており、見上げた先にはさっきまで話していたジジイらしきおっさんが

描かれている天井が見えた。つい、いつも読んでいるファンタジー系主人公のようなセリフを口にしてしまったが、皆目覚めてはいるもののこちらなど気にしてもいなかった。

泣きだしている奴もいれば、喜んでいる奴もいたりで場は混沌としていた。


「皆、落ち着いてまずは全員居るか確認するから返事をしてくれ、

涼香さん、さやか、あやね・・・・・・・しゅん、

全員居るみたいだね、よかった」


俺の名前が呼ばれなかったのはなぜだろうか?

それに異を唱えるやつもいないし、これが集団いじめなのだろうか。

そんなくだらないことを考えていると、正面にあった扉が開いた。

そこから現れたのは、腰まで伸びる金髪をたなびかせた凉に負けるとも劣らぬほどの美少女だった。

そして、彼女は語り始めた。


「お待たせしてしまい申し訳ありません勇者様方、

 私は、このピレウス王国の第2王女のフィーネです。

 突然お呼び出ししてしまい申し訳ありません。

 今この世界は魔王を名乗る者を筆頭とする魔族に侵攻を受けており、

 我々の力だけではどうにもならず、伝説に従って勇者召喚の儀を行い

 呼び出されたのがあなた方なのです。

 ですからどうかお願いします。この世界をお救いください勇者様方」


本当にファンタジー小説みたいな展開だな、

さて、こいつらはどうするのだろうか。

俺は正直、めんどくさいからそんなことしたくないのだが・・


「分かりました。

 お任せ下さい、フィーネさん。いいよな?みんな」


「コウキがそういうなら・・・」

「もちろんだぜ」

「やってやるか!」


あらま!満場一致-1で協力することが決まってしまった。

異世界でも民主主義で多数決なのだろうか。


「ありがとうございます。

 それではまず皆様の力を見せてほしいのですが・・」


「どうやって見せればいいのですか?」


「ステータスと言っていただければ」


「「「「「ステータス」」」」」


おお、本当に出てきたよステータス。

これを夢見て真夜中の公園で何度一人で叫んでいたか・・こほんっ

それは置いといてと、俺のステータスは・・・・


名前:リュウト シラヌイ 種族:人間 性別:男 LV:1

HP:100/100 MP:100/100


STR:10

DEX:20

VIT:10

AGI:10

INT:1000

MND:10000

LUK:1


スキル:武器召喚・成長補正・魔神LV1・武神LV1・邪神眼LV1・???

 称号:巻き込まれ人・邪神の眼をもつ者・涼香の加護主


これは、スキルがものすごいが能力がしょぼい気がする。

これが普通なのだろうか?LUKに関しては目をそむけたくなるばかりだが・・

称号には、「巻き込まれ人」・・・勇者じゃなかったんだ俺。

それにこれは、スズの加護主・・・?

そして極め付けに「邪神眼をもつ者」そんなに目つき悪いだろうか?



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