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インベンションマン|Invention-Man  作者: 黒珈|くろこ


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79/79

episode 078

 気がつくと、辺りは薄暗くなっていた。

 布団から身を起こした秋希は、枕元の時計を眺める。

 時刻は、午後4時を回っていた。


「夏純ちゃん、まだ帰っていないんだ」

 体調を崩した彼女は、昨夜から夏純の部屋で眠っていた事を思い出した。

 あれだけ寝つけなかったのが嘘の様に、昼間はずっと熟睡していたらしい。

 朝食も摂っていなかった彼女は、空腹を覚えて、のろのろと立ち上がる。

 その時、彼女の耳にドアをコツコツとノックする音が聞こえた。


(誰?!)

思わず身構えた彼女だったが、ここが夏純の部屋であった事を思い出して、ゆっくりとドアに近付いた。

 ノブを捻り、少しだけ顔を覗かせる。

 相手を見た秋希の顔が、ホッと安堵の表情に変わった。

「あら、どうしたの?」



「ただいまぁ!」

 勢い良くドアを開けて、夏純が部屋に帰って来た。

「もう7時を回っているなぁ、一人にして悪かったよ。今から美味しいコンビニ夕食を……」

 そう言って部屋を見回した彼女は、当然居るであろう秋希の姿が見えない事に気が付いた。


「ありゃ、アキ?」

 不思議に思った彼女は、部屋の隅々まで探してみる。

 しかし、人の気配は全く無かった。


「黙って帰ったのか、冷たいやつだなぁ」

 少しだけ頬を膨らませた夏純は、再びドアを開け廊下に出た。

 秋希の部屋は、階段を下がった2階にある。


 暫く経ってから、血相を変えた夏純が飛び込んで来た。


「居ない!」

 震える手を何とか押さえ付けて、通信機のスイッチをONにする。

「……もしもしアキ、どこに居るの?応答しろッツ!!」


 しかし、通信機のスピーカーからは、ザーッというノイズ音しか聞こえて来なかった。

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