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インベンションマン|Invention-Man  作者: 黒珈|くろこ


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31/61

episode 030

「ハルも御籠りか」

 書類の山に埋もれた春都を横目で見て、冬流は夜食のカップ麺をすすっていた。


「……も?」

 隙間から顔を出した春都が、引っ掛かったワードを尋ねる。

「アキちゃんも女子部で調べ物をしていたって、かすみのバカが話していたんだ」

「調べ物、何を?」

「よく分かんねーけど、A組の女生徒ファイルを持って行ったらしいぜ」

「ふむ」

 秋希が何を探しているのか、春都にはよく分からなかった。

 室長である自分に報告しないという事は、彼女なりに何か思うところがあって、行動しているのだろう。


「とにかく」

 頭を切り換えるためら春都は少し大きめの声を出した。

「謎や疑問があまりにも多すぎる、もっと整理しないと、真実にはたどり着けない」

「お前……まだ先週の下着泥棒事件を引き摺っているのか?」

 嫌な記憶を思い出した冬流は、顔をしかめて言った。

「左は、引き摺っていないのか?」

「オカルトは守備範囲外なのでね」

 彼は、両手を大きく広げてみせる。

「あの後、さんざん夏純に馬鹿にされたんだ、早く別のデカいことで上書きして忘れたいよ」

「じゃあ、俺に協力してくれ」

 持っていたファイルを棚に戻していた春都は、真面目な顔で彼に提案した。

「ん、協力?」

「ああ」

 冬流に向き直った春都は、窓の外を指差して言った。


「今から、『7番地』に乗り込む」

「……マジ?」

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