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インベンションマン|Invention-Man  作者: 黒珈|くろこ


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14/55

episode 013

「何て野郎だ、あいつ!」

大きく肩で息をして、冬流は遥か彼方を駆けていく影を睨み付けた。


人間業とは思えないスピードによって、影は彼等の追跡をグングンと振り切ろうとしている。

 その時、砂ぼこりを巻き上げて、校庭から飛び出して来た一台のMTBが、冬流の隣に急停止した。

「何なに、もーバテちゃったんですかあ?」

「……かすみんトコの一年か」

 紀原愛唯は、掛けていたゴーグルを外してニヤッと笑った。

「モタモタしてると、私がスクープを独り占めしちゃいますよ!」

 そう言いながら、目の前でくるっとバックターンを決める。

「おいおい」

「じゃあね、左編集長!」

「あんまり深追いするんじゃねーぞ!」

 軽くウイリーを決めて走り出した彼女の背中に向かって、冬流は忠告の言葉を投げかけた。

 しかし、その声は愛唯のスピードには追いついていない。

「さあて、コソ泥さん。覚悟はいいかしら?」

 校舎の中に消えていく影に、指鉄砲で狙いをつけた彼女は、MTBごと昇降口に突っ込んでいった。

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