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進展

暴走した炎は神の悪戯かあたかもそうなる運命だったかのように収束していく。

ギザーラという器を失った力は収束した炎に命を宿した。

「まだ続くのか。」

ほとんどが瀕死の状態、力は全て使い果たしていた。

「…」

何も言わない炎は爆発した。

全員が吹き飛ぶ。

収束した炎は辛うじて息のある戦士達を気に止めることなく何かに呼ばれるように消えていった。

助けを待つしか出来ない彼等。



ザッ ザッ

「お待たせしました。」

「ネティか、気にするな。丁度いい。」

シリスの体を動かす神

「安全なところまで運ぶ。」

「了解です。

 あの件は悪鬼が関わっています。そしてこの件も。」

「そうか。やはりあいつに協力を促すしかない。

 時間はできた。思っていたより成長している。が

 力が戻ったら直ぐに行動に移る。」

「…了解です」


--------


「回復したら戻る。動ける者は見回りに行くぞ。」

生き延びたのか俺。

「起きたのか。動けるか?」

「無理そうです。すみません。」

「生きてるだけで十分だ。」

隊長四人とコノクが見回りに行く。

「…大丈夫か?」

まさかグラジオラスが話しかけてくれるとは。

「大丈夫だ。落ち着いてる。」

「…そうか。落ち込むなよ、死んだ奴等のためにも。」

「わかってる。」

気を使ってくれたのか。

シスが落ち込んでそうだ。

「落ち込んでるのか?」

シスに話す。

「何か悪いの…」

「悪くはない。」

「離れて。」

「すまん。」

気を紛らわしてやれなかった。


------

「そうかい。よく生きて帰って来てくれたねぇ。」

「不甲斐ないばかりです。

 新たな敵を逃がしてしまい。」

「魔物の動きが活発になっておる。仕方あるまい。」

「…」

-----

ダリスが話す。

「今回は感謝します。」

「何で俺に?切ったのはダリスだろ?」

「あなたが前にでてくれたおかげです。

 あなたがいなければ勝つどころか死んでいました。」

「照れるよ。

 それよりシスについて何か知らないか?」

「何故?」

「他の人より落ち込んでるから心配なんだ。」

「あの子は私がここに来て少しして来ました。あの子は明るくて強くて注目の的でしたが、隊長を務めていた時強い魔物と出会って何人か死人をだしてしまった。それが強いショックを与えてしまったようで周りと仲良くすることを拒むようになってしまったの。

だからあの子を嫌いにならないであげて。」

「わかった。ありがとな!」


-----

「シス…?」

「何?」

「お前の気持ちは分かる。」

「何がわかるの!もう近づかないで!」

「俺お前のこと好きだぞ。」

「やめて!どうせあなたも死んじゃうんでしょ!」

「…俺は死なないし、もう誰も死なせたくない。」

「ッ!」

「悲しい時は皆で泣こう。」

「…うっ」

彼女の慟哭が響く。つられるように死闘を生き延びた者達の慟哭が響く。それが死者への弔いだった。












もうすぐに終わらせられるんですが引き伸ばそうと思えば伸ばせるのですが見てくれる人はいますか?

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