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断罪される悪役で当て馬な仔ブタ令息に転生した僕の日常  作者: 藍生らぱん
第二部

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第4話 最強の護衛騎士


魔法学園中等科の入学式の1週間前に、ようやく母さまからぷにぷに結界の合格点をもらうことができたんだ。

合格点を貰った翌日、僕は新しい護衛の聖騎士を父上から紹介されたんだよ。


***


魔法科の中等科は専門分野以外はみんな同じ授業を受けることになっている。

だから、午前中は通常の成績でクラス分けされた教室で初期魔法と座学を学んで、午後は選択した専門分野の教室や闘技場に移動して授業を受けるシステムになっているんだ。

ちなみに中等科の専門分野は「総合学科」と「騎士科」の二つだけ。

高等科や大学の方は色々なコースに分かれるけれど、中等科は各コースに共通する基礎を学んで、自分にあったコースを選ぶための前段階になるんだ。


僕の護衛のアンディ君は正式にフルール王国の王立学園の騎士科に進学するから、平日の護衛からは外れることになったんだ。

でも、学園の授業が無い日は護衛してくれることになってるんだよ。

あと、アゼルスタンの王子殿下たちの留学が終わったら教皇国の魔法学園に戻ってくることになってるんだ。


オスカー君の方も、僕の護衛騎士とはいえ、まだ学生だから学業優先なんだ。

オスカー君はランス兄上と同じ魔法学園の騎士科に在学しているし、中等科の最終学年になるから、兄たちと一緒で忙しいんだよね。

でも高等科は早期卒業(スキップ)して、僕の正式な護衛に復帰してくれることになっているんだよ。

だからオスカー君は、今年と来年の二年間はハイスピードで座学を極める、って張り切ってるんだ。


そういう事情で、新しくベテラン聖騎士の方が二人、交代で僕の護衛になることになったんだ。

表向きは大公家の騎士としてなんだけどね。


「俺はハヤト。よろしくな。」

「俺はケント。よろしく。」

白髪交じりの黒髪に空色の瞳の双子の聖騎士さんたちだ。

祖父と同じ年代かな?

ハヤトさんは左目に黒い眼帯をしている貫禄のある美丈夫さん。

ケントさんは眼鏡をかけていて、クールな学者さんっぽい。

同じ顔なんだけど雰囲気は違うし、体型も違うから見分けは簡単だね。


僕も二人にきちんと挨拶をしなきゃ!


「シャルルでしゅっ。」

やば、かんだ・・・

「よろしく、お願いしましゅ!」

また、かんだ・・・


( ;∀;)


「「やば・・・」」

ハヤトさんとケントさんが涙目の僕を見て、口元を抑えてフルフルと肩を震わせた。

「聖太に似すぎ・・・」

「隔世遺伝しすぎ・・・」

「「可愛い!」」


ショータ?

隔世遺伝?

何のことだろう?


「?」

ふたりは僕の目線に合わせて跪くと、優しく頭を撫でてくれた。

なんだか、祖父に撫でられてるような、そんな安心感がじんわりと広がった。

会ったばかりだけど、信頼できる人たちだと感じた。

「あ~、ほんとに可愛いなぁ・・・」

「聖太が小学生の頃を思い出すなぁ・・・」


ん?

小学生・・・って、もしかして、このお二人って、召喚者か転生者?

日本人、なのかな?


ひょいっとケントさんに抱き上げられた。

「ケント、ずるい。」

「俺の直系だから、優先度は俺な。」

「へいへい。」


なんかよくわからないけど、二人に気に入られたってことかな?

護ってもらう立場上、好感度は無いよりあった方がいいだろうから、

無問題(モウマンタイ)

ってことでいいのかな?


「お師匠様方、シャルルのこと、よろしくお願いします。」


僕がふたりにベタベタ撫でまわされているのに、父上は怒るでもなく、丁寧に会釈したんだ。

「シャルルの安全は俺らに任せろ。」

ハヤトさんがドヤ顔で父上にそう言った。

「お師匠様方」って言ってたし、ただの聖騎士なんかじゃなくて、父上の先生だった人たちなんだろうね。


・・・ん?

父上の、勇者の師匠ってことは・・・


「勇者ハヤト様と大賢者ケント様?」

って、思わず声に出したら、二人に「正解」って微笑まれた・・・

え・・・ということは・・・

「ひいおじいちゃまとひいおじいいちゃまのおにいさま?」

「「大正解」」


マジ?


曾祖父たちが、現役最年長勇者様と大賢者様が僕の護衛!?


お、畏れ多いんですけど・・・!!



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