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Cockasite online コカサイト・オンライン~悪役ムーブで竜王に至る~  作者: こひる


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ep86 呪神戦 其の一

 「さあ!気を取り直して!レッツ呪神!」


 「はい、頑張りましょう!」


 エルフの町に行き、再び戻ってきた私たち。

 このゲームでは私至上一番といっていいほどにきちんと準備をしてきて、フカセツさんも準備万端である。

 コロッセオみたいなフィールドに降り立ち、中心に突き刺さった棒に近付くとなんだかまがまがしいエフェクトが漂ってきて、いかにもという感じであるが、気にせず棒に手をかける。


 「これを引き抜けばいいんだよね?」


 言いながらしっかりと棒を握り、想いっきり引っ張る。

 ドロッとおどろおどろしい感じのオーラっぽい何かが床から立ち昇り


 『四大特異点:呪神とエンカウントしました』


 そんなアナウンスが流れ、若干興奮しながらも、現れた呪神を見やる。


 「ふむ、なんか…………虎?」


 現れたのは十メートルほどの、なんだか全身をどろどろとしたもので覆われた虎。


 「なんか、昔のアニメ映画で似たようなものがいた気がしますね」


 「あー。知ってるかも。主人公が序盤で矢を射るやつか。イノシシのやつね?」


 「それですそれです」


 そんなことを言い合いながらも構える私達。フカセツさんは魔法メインなので、私よりも少し下がった位置に陣取る。


 「龍化」


 このために温存していた………訳ではないけど、使っていなかったスキルを使ってみる。名前と覚えたタイミングからして「竜化」の強化版だとは思うのだが──


 「え?」


 「ちょ、アヤさんなんですそれ!?」


 スキルを使った瞬間全身が光りだし、次の瞬間視点が高くなった。


 「いや……え?」


 困惑のまま体を見回すと鱗に翼に尻尾に───


 「!?!?」


 観察していると急に衝撃が走り、軽く吹き飛ばされる。


 「クソ………」


 見れば、呪神こと巨大虎さんが攻撃を仕掛けてきたようである。しまった、思わず超よそ見をしてしまったがこれは戦闘中であった。


 「そして痛い………いや、おもったよりダメージはないな?」


 巨大虎を見ながら横目で一瞬HPバーを確認すると、思ったよりダメージはなかった。「龍化」の効果なのか、どうなのか。そして謎のデバフのマークがついている。そして先ほど自分を観察してなんとなくわかったが、おそらく今私はかつてないほどドラゴンになっている。

 ……………うん。まあ、それとしか言いようがない。「竜化」にあったような人間ぽさの感じられない、かなりドラゴンっぽいドラゴンだ。目線の変化的に3メートルほどではあるだろうが、それでもドラゴンである。


 「そして、体が動かしにくい」


 フカセツさんが後ろから放ってくれた攻撃魔法が直撃しながらも巨大虎が再びこちらに突っ込んでくる。飛んで避けようとするが、思ったよりも体が大きく攻撃がかする。


 「ッチ」


 思わず舌打ちをしながらスキルの解除を………いや、せかっくドラゴンなんだから色々試そうか。

 回復魔法を飛ばしてくれたフカセツさんに軽く感謝をし、何ができるのか若干ワクワクしながらも、先ほど視界に入ったデバフのマークを確認する。どうやら「呪い」のデバフらしい。なるほど、呪神だけに呪いデバフとかがあるのだろうか。効果は…さっきから体力がじりじり減ってるからそれかな?いやこれ「龍化」の副作用か?まあいい。


 「ふんっ!」


 「えぇ!?」


 次に、飛行できたりしないかなと念じながら飛び跳ねてみると、なんと宙に浮けた。


 「おお……これは感動だね」


 せっかくだしこのまま戦おうかな。


 「竜の息吹(ブレス)


 ドラゴンっぽく口を開けてスキルを発動してみる。いつもよりも明らかに強そうな熱線が迸り巨大虎の体を打つ。直撃したはずだがあまりダメージを受けている様子はなく、跳躍しこちらに爪を振ってくる。

 爪を、さらに上空に行く事でひらりと回避した私はスキルを重ねがけする。


 「「憤怒」「付与:速度強化」「付与:筋力強化」」


 「ユーケイ………あれ?これってユーケイ使えるのかな?まあいいや。「STR」でよろしく」


 正直ユーケイが使えるのか微妙なラインではあったのだが、きちんと発動しているらしい。ナイスだユーケイ。

 そのまま急降下しながら巨大虎に攻撃を──


 「スラ……」


 !?まずい。今私はナイフを持っていない。よく考えれば気になりそうなものなのだが、今の今まで気が付かなかった。そして思ったよりも急降下の速度が速い。


 「んしゅぅ!!?」


 自分でも恥ずかしくなるような、意味の分からない言葉を発しながら私が何とかくり出せたのは、急降下による速度と「龍化」による大質量による爪アタック。


 予想外の事態になんとか対応し、自分をほめながらも内心胸をなでおろして巨大虎を見やると、巨大虎の右半身が消し飛んでいた。

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