表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Cockasite online コカサイト・オンライン~悪役ムーブで竜王に至る~  作者: こひる


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

41/85

ep41 別の大陸

 「さて、と」


 とりあえず当面の目標を鬼神の討伐にするとして、どうするか。そもそもあれはなんだ?雑魚敵ってことは無いだろうし、ランダムエンカウントなボス?それとも何か条件でもあるのかな?いや、そもそも次出会えたとしてどうやってあれに勝つのかだな。

 一体目を倒したらさらに二体出てきたし、そのあたりも何かギミックがありそうだよなぁ。


 「うーむ………」


 考えたって早々に答えが出てくるはずもないし、いったん思考をやめようと思った時、声が響く。



 「アヤ、見つけた………ッ!!!」


 「ん?その声はリュティ!ひさし──ぐふぅ」


 急に突撃してきたリュティの勢いを殺しきれずに一歩後ろに下がる。


 「お、思ったよりも早くに来たんだね。近くにいたの?」


 「そんな、ところ」


 そんな会話を交わしつつも一向に手を放そうとしないリュティ。思えばこの子の好感度は初めから異様に高かった気がするのだが、気のせいかな?

 と、そこでさっきまで私の胸に顔をうずめていたリュティが顔を上げたことで私と目が合う。と同時に私のフードの中を下からのぞき込んだことであることに気が付く。ん?というか私はフード付きのコートを羽織っているはずなのだが………この子はどうやって私だと認識したのだろうか……………。



 「!……角、はえてる………!」


 「え?ああ、そうだね。うん、そのあたりを説明しようか」






 「むぅ…………差が開いてる……………」


 私が一通りの説明を終えた後、リュティがそう言葉をこぼす。


 「はは、そうだね。まあでもリュティには「怠惰」があるし、それこそドゥルグ村の場所を特定するなりできればすぐに追いつくよ」


 そう、ドゥルグ村。結局いまだ詳細な場所のわからない、おそらく滅亡してしまった村。しかし、それがわかっていても自分の目で確認しておきたい。


 「ドゥルグ村……………それ、ほんとにこの大陸………?」


 リュティがポツリと漏らした言葉に私は目を見開く。


 「え……………どういうこと?その言い方だとまるで大陸が複数あるみたいに聞こえるけど」


 驚きのままに疑問をこぼすと、若干のドヤ顔交じりにリュティが説明を始める。


 「そう。大陸が、他にもあるらしい。この大陸のほかに、少なくとも二つ。私が調べた」


 「私が調べた」の部分を少し強調して話したリュティがもたらしたその情報は私の全く予想外の事であった。

 いや、確かにドゥルグ村、なんて既存のほかの町とは明らかに違う名前の付け方をしている理由が別の大陸だから、という理由であれば納得できないこともない。


 「すごいじゃないかリュティ。ちなみにその別大陸にはどうやって行くんだい?」


 そう聞くとリュティは何故か少しムスッとしながら答えてくれる。


 「むぅ………なんか、船?で行く、らしい。どっちの大陸も」


 「ほう、なら港町か何かがあるのかな?」


 「ん、フィアの町から、アルタ大陸に、もう一つの大陸には、別の港から行く、らしい」


 「おお、そんなことまでわかってるんだ。じゃあ早速その新大陸に行こうじゃないか」


 まさかそこまでわかっているとは。にしてもフィア、つまり4番目か。ならほかにも到達してそうなプレイヤーは結構いそうだな。……………いや、まさかもう他のプレイヤーの間では別大陸は当たり前に行ける場所だったりするのだろうか……………。

 そのあたり、フカセツさんに聞いておかないと。あの人そう言うこと詳しそうだし。

 そこまで考えたところでリュティが否定の言葉を返した。


 「それが、むり、らしい」


 「ん?どういうこと?」


 港町には到達できたのだから、そこから別の大陸に行けるのではないのだろうか。


 「なんか、クラーケン?がいて出港できないらしい」


 「あぁ……」


 なんだかありがちな展開だな。新エリアに行くための障害。今回は海を渡るわけだからクラーケンか。


 「おーけー、じゃあとりあえずそのクラーケンと戦いに行こう。勝てればよし、勝てないにしてもどの程度の相手なのかは知っておきたい」


 「それも、無理」


 「えぇ……そりゃまたなんで?」


 「船、ない」


 「……………え?港町なのに?」


 船のない港町など存在価値が無いにもほどがあるのだが。大丈夫かこの世界。


 「ううん、船自体はある。でも、貸してくれない」


 「………ん?どゆこと?」


 リュティの話を要約するとこうだ。

 まず、港町であるから当然船はあり、海に出て魚等をを捕っている。しかし、例のクラーケンがいるため比較的この大陸に近い場所までしか船を出していないようだ。ならばプレイヤーが倒しに行こうと言っても、プレイヤーが勝てる保証が無いのだ。つまり、船を貸すNPCからすれば、戻ってくるかもわからない、仮に戻ってきたとしても船が無事である保証はない。そのうえでわざわざ貴重な船は貸したくない。ということらしい。


 「………えーと?つまりどうしろと?泳いで行って水中戦でも繰り広げろと?」


 「ん、たぶん、それでも、いい。けど、今は、プレイヤー達が、船作って、自分達で出港しようとしてる」


 はえぇ、船をつくる?そんなこともできるのか、流石はCkoだな。

 だがしかし残念なことに私にも、そしておそらく私のフレンドたちにも、そんな技能を持ったプレイヤーはいない。

 どうしよう…………他のプレイヤーが船を完成させるまで待つか?いや、でもそれだといつまでかかるかわからないし、そもそも二番煎じ以上は確定だよな……………。


 「うーん……………あ!そういえば別大陸は二つあるって話だよね?もう一つもフィアの町から?」


 「ううん、それはまた、別の港町があるみたい」


 「情報も全くなし?」


 「たぶん」

 

 ほーん……………とりあえず次の目的が決まったかな。


 「じゃあ、とりあえず船ができるまでその港町の捜索かな」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ