希望を見つけ絶望を与えしヒーロー
ある夏の猛暑日、この物語の主人公「花道 終夜」は外の空気に違和感を感じていた
「……可笑しいだろ、こんなに寒いのはありえねぇ」
そう、今日は猛暑日の筈が普段より格段に寒いのだ
冬なんか比べ物にはならない
「しかもよ、俺以外に人っこ1人いねぇ…どうなってんだ?」
そんな時だ、彼の目の前には黒とも灰色とも表し難い四角の箱が落ちていた
「なんだこれ、なんも入ってねぇけど…?」
彼が箱を覗いた瞬間、目の前から光線が放たれる
「うおっ!?何しやがる!」
『その箱を渡してもらおう、王に献上する為の物だ』
目の前には熊の様な鳥の様な、言うなれば怪人と言わんばかりの生物がそこには立っていて
「おいおい…不味いだろこれ………ん…?なんかもう一つ…」
彼が拾い上げたのは青いベルトバックルだった、彼はそのバックルを見つめると腰に装着してみて
「へぇ…いいねこれ、つまりこれはここか!」
直感と言うべきなのか、彼は突如として小さくなった箱をバックルのスロットに差し込む
【パンドラボックス!】
「なんか鳴った!?ええっと…こうか!」
【開ける!放たれる!崩壊する!パンドラインペレセウス!ブゥラァ!」
ダークパープルのスーツ、身体のパーツ毎に装甲が装備されていく、彼こそが希望と絶望のライダー
「俺の名は……ペレセウス」
第一話 完