無能な神
これは黒歴史確定だな
何処か遠くから聞こえて来る風の音。四季とりどりの花が集まった庭園。上を見上げると水々しいほどの青空。
「此処は何処だ、、」
俺は気がついたら楽園らしき所に寝転んでた。何故こんな所に寝転んでいるのか、覚えている記憶は電車によって轢かれたという揺るがない事実のみ。
あの痛みあの感触は忘れられる訳がない。とゆうことは、、
「此処は天国か?」
何故そのように思ったのか理由はちゃんとあるまず一つ目、羽が生えた人間が俺の周りを漂っている事。
そして2つ目、目の前に神様らしき白いローブを羽織っている髪の長い男性が俺をじっと見つめているからだ。
しばらく重い沈黙が続いた。
「あの、、、」
先に口を開かないと一生このままになりそうな気がしたため俺から話しかけたが、
「本当に申し訳ないありませんでしたーー!!」
「、、、という訳なんだよ」
「はぁ、」
「非現実的すぎて今脳が追いついてないが大体事情はわかりました。貴方は神様という存在で、つまり僕は誤って死んでしまったというわけですか…」
「その通り!!」
「えぇそんな元気いっぱいに言われても」
「すいません」
「まあ、いいですから元の世界に戻してください。」
「それは無理だね」
「」
「はぁ??」
「え、え?どうしてですか?誤死なんですよね?」
「うん」
「じゃあ何で?」
「それはね」
「私が神の力を無くしてしまってね。」
「」
「はぁ????」
俺は一瞬思った。悪い冗談だと。しかしあの神の顔を見ると、、マジのようだ。
「えぇ、神の力を持ってない神って、神じゃなくないですか」
「まぁまぁ、落ち着いてください。」
「落ち着けませんよ、、」
神の話を聞いたところつまり神の石を取り返してくれば元の世界に戻れるらしい。そして何故か元の世界と今から行く異世界は時間の流れが違うらしく二十年いても元の世界には同じ状態で戻れるらしい。
なんて言うんだろう。やはりラノベをよく好んで読んでいたから次の展開も大体予想がつく。それにこんな状況になってもあまり驚かない。いや驚けないと言うのだろうか。
「と言うことは、まさか異世界転生しろって言うんですか?」
「はい。そのまさかです。」
この時確信した。
勝った。人生勝ち組 薔薇色だ!
よくラノベを読んでいる自分はこうゆう展開に憧れを抱いていた。正直言って嬉しい。そして気付いた。よくあるクソラノベは読むのはキツいが、自分で経験する分には最高ということに。
自分も主人公のようにチートスキルをバシバシ使って即落ちヒロインでハーレム組んであれやこれややってやるぜ!ぐへぐへぐへへへ
「あ、すいません注意事項だけいいですか?」
「全然いいですよーー!!」
「今から行く世界であまり羽目を外さないこと!」
「はーい」
「ではいってらっしゃいーー!」
「あ、ちょと待って神様、お決まりのあれを!」
「あれとは?」
「あれですよ!あれ!」
「あーーあれですか!仕方ないなー。
大切にしてくださいよー!」
「はーい!」
ぽん
「ん?これは?」
「いやーあっちの方でいくらかお金が必要でしょうから、あ!これじゃ足りなかった?」
あれ上手く伝わってないのかな?
「え?いやそうじゃなくて、こう最強とかいう便利なスキル。一つさえ有れば文明を崩壊できるみたいな。ヒロインをメロメロにできるような。あれですよ。例のあれ。」
「へぇ?そんなモノないですよ。だって今神の石を持ってないので与えられる訳ないじゃないですかー」
「」
「え?ちょと待って?じゃあ俺この体育の成績2の状態で異世界に飛ばされるの?運動部に属していない俺が?」
「そうですね(ニッコリ)」
「そうですね(ニッコリ)じゃないんだよーーーー」
ピカーーっと魔法陣が俺の足元に現れて光出した。
「ちょと待ってまだ話が終わってないだろー!!」
「では、良い異世界生活を〜!」
「ちょっと待てクソ野郎ー!あぁーー」
そして俺は意識を失った。
まだまだ続きます。自分の自己満でやってるところもあるので。気長にお待ち下さい!あと自分でネーミングセンス無いなと思います!