2話
亀裂が出来たのは俺たちの丁度真上。
特に何もない空中に現れた。
「...........お、うぉぉぉ!!!!!」
隣から物凄い声量で叫んでいる天使オタクを俺は横目で見ながらも、空中に浮かんでいる天使を見続ける。
「ま、まじか...生で初めてみた...」
テレビなどではたまに、たまーに出現する時の映像が流れる時があるが実際に目にすると本当にいたんだって感じになる。
「翼が6枚......熾天使...」
そう背中の翼を見てみると3対6翼の翼が背中に生えている。
3対6翼の翼を持っている天使は最上級天使の熾天使のみ......
って事は俺たちは結構歴史的な所にいるのではないだろうか...
という考えを頭に少し思い浮かべても俺の目にはある一点しか見えない。
さっき天使が出現した場所を思い出してほしい。
思い出した?
そう。あの天使さん...真上に出現したんだ。
そしてあの天使が来ている服は法衣みたいな感じの服だが、足はスカート系だ。
ここまで言えばわかるだろう。
《パンツ丸見え》
これは世界初かもしれない。
ちなみに天使のパンツの色は黒だ。
俺は隣を見てみるとまだ零士は気付いていないのかボーッと天使を見ているだけだ。
俺はそのまま空中に浮遊している天使のパンツを見ていると、バッ!!っとこっち...と言っても下だが、こっちを見て翼を羽ばたかせてこっちに飛んでくる。
「あなた......見たわね?」
グッ!と天使さんの顔が俺の顔の近くまで来る。
俺が少し前に移動したらキス出来そうな距離感だ。
「な...なにをですか?」
絶対パンツだよ!パンツ以外に考えられないもん!
「私の純白パンツ!」
「え?黒...はっ!」
俺がそう言ってしまうと天使さんは涙目でこっちを睨みつけながら「変態ッ!」と言ってビンタをかましてきた。
隣では「え?何事?」と戸惑った声が聞こえて来る。
その後俺は道路に正座させられている。
「なんで見たの?」
尋問される。されているが美人な天使さんに尋問されても嫌じゃない。むしろ......おっとここからは俺の保身に関わるので言えないが。
「そこにパンツがあったから..........と言うのは冗談で真上に貴方がきた時に丁度真下に俺がいたので見上げた時に見えてしまったんですよ」
冗談を言った瞬間に人を殺せそうな眼光でこちらを睨みつけてきたため瞬時に言葉を切り替える。
「それでも普通は見えたら目を逸らすでしょう?」
「え?」
「え?」
「え?」
俺と零士がそう呟いた後天使さんがそう呟く。
いや、パンツがずっと見えるなら見続けるよな。それが男の性だ。より美人美少女のパンツなら!
零士も同感なんだと思う。
「..........まぁいいわ。私のパンツを見た代償はなににしましょう...」
何やら物凄いことを言って考え込む天使。
(代償?代償って言ったよね今!俺何をさせられるの!?)
そう心の中でドキドキしているとそのプリっとした唇から放たれた言葉は
「私を養いなさい」
?!?!?!?!?!?!?!?!?
what?
おっと英語が話せない俺の口から英単語が出てしまった。
養うだと?この天使を?
「私、この世界に来るの2回目なのよね。当然住む場所もないし。だから住まわして!」
そう言ってきた。
返事はもちろん?
「おっけー!」
に決まってるよなぁ!!!!!!