怪文書
頰に浸る水におちこむ嗄れた指に浮かぶぴしゃりと潰れた蚊に蠢く獰猛な虎の演武は天照の目を盗み、赤く大きなとうもろこしは剥き出しのカレーを輝かせるも、酒乱な電脳に神の啓示は届かず、ペンの向う側をそっと覗かし、ただただそしらぬ顔を素通りする虹の雨に沙羅双樹の鐘の音を感知するテーブルを放り込む柴犬が天空に寝そべり、歯肉炎に悩む彼の襞を破砕してゆくだけの業務に癲癇を引き起こすバベルの海をさしあたり5ドルのジャックナイフが抉るちんすこうをむしゃりと吐く魚はこれいかにあなたの糞便だと証明しようがあるのでしょうかと、火照る腿に艶めかしくも馬の喉がジャジーな輪郭を刻み込む中サイダーの走る昏倒した硝子障子に埋めるイスタンブールは唐突に牙を剝くことをよしとする家業を枯らすも、ヒルに鴉が諳んじて椅子の雄叫びを拝聴してまわるからこちとら痙攣しとるんですことよとまあ浣腸を常用してることをさして気にしない坊さんにくじ運を汁に浸した機関車トーマスのモルフォ蝶を差し出しても後光に眠る売女のしゃかりきに霞むジャンクな金貨を作監すること御構い無しであることに開闢はないことが保証書付きのサンデーマガジンにご応募乞うご期待して、トレンドのノンレム睡眠をぶちかまして写真に泊まる鎌の振り子に儒教のホッキョクグマの痔に光沢の渚を見つけることと尺八の差すらあるだけに文字通りの畏怖にすがる微かな爆笑を誘う。