プロローグ
新しく、連載始めました。
遥か昔、まだ、世界が生まれて間もない頃、世界は創造神が創世に使った魔力の残り香に満ちていた。
その残り香は風に乗り、水に流され、循環し、世界に命を芽生えさせた。
また、残り香と言えども、創造神の力は強大であり、その魔力の流れの淀み――魔力溜り――から生まれた魔物は通常の魔物――魔素溜りから生まれる――とは一線を画し、そのほとんどが、神と同等にまで成長する力を秘めていた。
神と等しい力を持つ魔物達は敬意を称し、【神域の魔物】と称された。特に世界が生まれて間もない、まだ、世界が自分を形創ろうとしていた時代――――創世の時代、創造神の魔力から生まれた魔物は【創世の魔物】と呼ばれていた。
そして、世界が生まれて数百年、創造神の残り香も次第に薄れだし、創世の時代も、もう、終わりを迎えようとしていた時、深い森の中、暗く、ジメジメとした中、温かい光が集まり始めた。その光は次第に輝きを増したあと、弾ける様にして消えた。ひとつのこぶし大の卵を残して――――
ありがとうごさいました。
「職業魔王にジョブチェンジ〜転生前に死亡フラグを建てた結果〜」もよろしくお願いします。