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クールな彼と私、時々ライバル  作者: いちごぷりん
二人の出会い
4/10

探偵事務所(1)

彼女は『舞』という名前らしい。


それが知れただけでも、今日の報酬だが……変な奴のせいで、服が汚れた。


最高な日に最悪な気分にさせられたようだ。



「あの男、舞って呼び捨てにしてたな……」



それだけで心がモヤモヤしてくる。

なぜなのかはわからないが……苛立ちともやもやが募っていく。


俺は……いや、この答えを出すのはまだ、早い。確かに俺は彼女に惹かれてはいるが……


「あぁ、くそ」


彼女が気になって何も手につかないなんてな、笑える。



「おーい、蓮!仕事だぞー」


「はい、今行きます!」



俺の仕事は危険が付き物。

彼女の傍に居たいと願えばきっと……危険なこともあるだろう。



「おい、蓮。お前またやったんだって?確かに依頼人を守ることは大事だが、だからって……」


「不可抗力です」


「だからってなぁ、病院送りにすることないだろ……」


「今回は依頼人をストーカーから守り、ストーカーの証拠を集めること。俺は仕事を果たしました」


「はぁ……そんなんだから恨まれるんだよ。色んな奴からな」



なぜか俺は恨みを買いやすいらしい。

思ったことをすぐに言う性格だからか、気遣いができないからか……それはわからんが、なぜかすぐに恨まれ、面倒ごとに巻き込まれる。


ふと仕事場から外を眺めると昨日の『真司』というやつがいた。


このビルに入ろうかどうか迷っているらしく、さっきから入ろうとしたり、また去ろうとしたり。右往左往している。


「はぁ……なんなんだ、あいつ……」


俺は仕方なく、階段を降りてあの男に声をかけた。


「おい、何してる」


「え、あ、いや、その……あー!お前、昨日の!」


「なんのようだ」


「は?お前に用なんて……ってお前、この事務所のやつ?」


「あぁ、そうだ」


「なんだ、そうならそうと早く言えよ!」



なんだ、こいつは。めんどくさい奴だ。


「事務所に何か用か?」


「あぁ!舞さんのことで……」


「舞さんって……レモングラスのか?」


「あぁ、そうだよ!気になることがあるんだよ……」


そう言ったその男。それがなんのことか気になり、そいつを事務所に案内した。

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