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98.それは盤上の駒を進めるように。恋の駆け引きはお嫌い?

 



 銀の甲冑に包まれた、万を超えるサンクレナ軍が野を進んでいく。

 槍兵、弓兵、騎兵、魔法兵。様々な戦況に対応できる兵を取りそろえた軍勢、その数3万。

 平野をゆく軍の後方にて美しくも力強き黒馬に騎乗するのはサンクレナ王アルガス。

 腰に蒼く輝く聖剣を下げ、この大軍勢を指揮する覇王に、隣で馬を並ばせる騎士団長デュナスが報告するように声をかける。


「王よ、まもなくブレンダ湖に到着いたします。そこで休息と水の補給を行い、国境に向かい、待機している先発隊と合流。その後、ラーマ・アリエへと南下する予定です」

「そうか。いよいよ魔物の軍勢と相対する時が来たか。楽しみよな」


 笑みを浮かべながら、アルガスは自身の能力を確認する。

 彼の脳内に浮かび上がるのは、聖剣によって強化された自身の力だ。



名前:アルガス・アルベリカ・サンクレナ

レベル:11

職業:タイラント(進化条件 レベル20)

ステージ:3


体量値:E 魔量値:F 力:C* 速度:C*

魔力:C* 守備:C* 魔抵:C* 技量:C* 運:C*


総合ランク:C-

『守護者』カウント:1024(ランクアップ条件:2700)




「……まだまだ食い足りんな。俺の求める領域には程遠い」

「魔物の支配域に潜入し、人目につかぬよう城の地下に運び込んでは『不要な民』を随分と喰らわせ続けたのですが、王の飢えを満たすには叶いませんか」

「ククッ、お前たちの尽力には感謝しているぞ、デュナスよ。貴様たちと『聖竜』の支援があったからこそ、俺は王の座を得て、邪魔な兄弟や敵対する貴族ども全てを消し去ることができた。だが、俺はサンクレナの王ごときで終わる男ではない。何せ俺は、『聖剣』と『聖竜』に選ばれた人間なのだからな」


 そう言い、アルガスは腰に下げた聖剣を抜く。その蒼く怪しい輝きは決して褪せるこはない。



 今より数年前、サンクレナ内で王位継承争いが混沌としていた頃。

 他の兄弟を出し抜く一手が思い浮かばず、行き詰っていたアルガスの前に一匹の竜が舞い降りた。

 サンクレナより遥か北、竜峰より現れた白き『聖竜』レクナト。人にも魔にも染まらぬ、孤高の竜族が彼に接触し、取引を持ち掛けた。


『貴様を人間最強の「人王」へ押し上げてやろう。その代償として、我が主である「竜王」の要求を呑んでもらう』


 レクナトがアルガスに与えたのは『王』、そして『英雄』となるための力だった。

 遥か昔、人間界を一つにまとめ、魔の侵攻を撃退した『聖乙女オリカ』が使用した伝説の聖剣『シャルチル』。

 選ばれし者でしか使用できない聖なる剣だが、レクナトはアルガスに秘術を施すことで使用できるようにした。

 身に宿った魔を切り裂く、尋常ならぬ力にアルガスは溺れた。魔を滅ぼすための剣というのも、アルガスにとっては好都合だった。

 元来より魔を厭い、純血たる人間国家を夢見る彼にとって、まさしく自分に相応しい剣だと信じて疑わなかった。自分は選ばれるべくして聖剣に、聖竜に選ばれたのだと。


 そして、レクナトは政敵の排除にも進んで協力してくれた。

 アルガスにとって邪魔な存在である貴族をレクナトは次々と闇に葬ってくれた。

 疑われることを避けるため、王族こそ直接手は下さなかったが、支持者を次々と失い、他の兄弟は次々に王位争いを脱落していった。


 そして、難敵と考えていた妹姫、キャス・アルベリカ・サンクレナを確保し、その身柄を竜族に求められ、ラーマ・アリエの地で引き渡そうとしたとき、事件は起こる。

 ラーマ・アリエが正体不明の魔物に支配され、その領土に次々と魔物が溢れかえってしまったのだ。


 謎の魔物の襲来に、アルガスは笑いを止められなかった。それはまるで、彼の為に世界が動いているかの如く都合の良い出来事であった。

 人間の支配地に魔物が溢れかえったということは、すなわち『聖剣』の力を存分に振るい、カウントを増やすことができるということだ。

 人間が魔物に喰われれば喰われるほど、殺されれば殺されるほどアルガスは強くなる。幾らでも増える人間を切り捨てることで、彼は人類最強へと近づくのだ。


 また、魔物が植民地であるラーマ・アリエを占領したのは、魔物排斥派の彼にとって追い風となった。

 日々魔物の危険を訴え続け、ラグ・アースを殺し尽すべきだという彼の論調にサンクレナ中が賛同した。

 国境の向こうに恐ろしき魔物たちが跋扈しており、次期王として最有力である彼に乗らない者など誰一人として存在しない。またたく間に国内を掌握し、彼はサンクレナの王となった。


 だが、サンクレナの王位など彼にとってただの腰かけに過ぎなかった。

 アルガスの目指す場所は人類最強の英雄。人類すべての王。その場所に辿り着くためなら、サンクレナ全ての民を魔物の餌としてくれてやってもいい。それが彼の考えであった。

 どれだけ人が死のうと、人間は勝手に増殖する。隣国を支配すれば、幾らでも人間は補充できる。聖剣の力に捕らわれた彼にとって、人の命の重さなどその程度でしかないのだ。


 ゆえに、この度のオルカナティアへの遠征は、彼にとって全ての始まりに過ぎない。

 敵が強者であれば、万を超える兵士をうまく魔物の餌とし、自身を可能な限り強者となったところで敵の首魁を討つ。

 そうなれば、次の獲物はガルベルーザだ。適当な魔物をとらえ、敵国に一匹放り込み攻め込むだけで、聖剣の力により兵士や自身の力は大きく引きあがる。

 魔物と戦う戦わないにかかわらず、敵の一部に魔物が存在すること。それだけで聖剣は効果を発揮してくれるのだから。


 逆にラーマ・アリエの魔物が弱いようであれば、万の兵を利用して一気に呑み込むだけのこと。その際に、敵の首魁も含め、何匹か魔物を捕らえられれば最高だ。

 聖剣の能力によって拘束した魔物に対し、人間を喰わせ続ける。永遠に自分の力を高めるための永続システム『人間牧場』を作ってもいいだろう。そんな狂気の思想すら、今のアルガスは持つことに何の躊躇いもない。


「デュナスよ、俺は既にガルベルーザとアルカナを見据えている。だからこそ、兵士の大半を他国との国境沿いに残した。この意味が分かるな?」

「王の為に、兵士の命を捨てよと。先発隊のほとんどや、歩兵は徴兵した民ですので、犠牲としても軍としてはあまり痛くありませんがな」

「何、兵士などガルベルーザとアルカナを押さえれば幾らでも補充できる。一番重要なことは、俺がこの戦いでどれほど強さを積み重ねられるかだ。全ての力をSランクとするのに、およそ3万。これだけの兵を喰らってもらうことになろうよ。仮にそれを可能とするだけの力を魔物が持っていなければ、数匹を半殺しの状態で確保して城の地下に確保し、人間の餌を与え続けようではないか。全てはこの俺を頂きへ導くために」


 オールSランク。それがアルガスのこの戦いで目的とする到達点だった。

 その高みに到達すれば、魔物界に蔓延る上位の魔物、よもやすれば『六王』をも喰らうことができる。そうアルガスはレクナトより教えらえていた。

 少なくとも、オールSに至ることができれば、人間界において敵はいない。その最強の座がたった3万の命を代償で手に入るのだから、アルガスとしては笑いが止まらない。


「何にせよ、全てはこの戦いを終えてからだ。俺が強さを満たすまで、その魔物にはせいぜい気持ちよく人間を喰らってもらおうではないか。全てを終えたら、愚妹の捜索へと移らねばな。竜峰に戻ったレクナトも俺の吉報を待っているであろうよ」

「ですな。聖竜様の話では、キャス様は生きておられるとのことですが、魔物の跋扈する地で生きているなど未だ信じられませぬな」

「何、生きていようといまいとどうでもよかろう。生きていればよし、死んでいても我らの咎にはならぬ。全てはラーマ・アリエに現れた魔物に責があるのだからな……っと、まもなくブレンダ湖に到着するようだな」

「湖の傍に陣どり、水の補充及び食事の準備といたしましょう」


 視界に広がる湖に、アルガスたちは馬をそちらへ向けて移動を続けようとした――その刹那のことだった。

 遥か大空より降り注いできた雷鳴が、先行するサンクレナ軍へと降り注ぎ、次々と悲鳴が上がり始めたのだ。

 突然の攻撃に狼狽える兵士たちだが、アガレスが動じることはない。

 ククッと喉を鳴らして笑う彼に、デュナスはやれやれと首を振って言葉を紡ぐ。


「我々が国境を超えるまで、魔物は手出ししないのではなかったのですかな? 魔物とは随分とせっかちなようですな」

「どうやら我らの進軍情報を前以て掴んでいたようだな。魔物でありながら僅かばかり智慧は回るようだ。敵は空か」


 アルガスが空を見上げると、遥か上空に米粒ほどの飛翔する影が見えた。

 それを観察しながら、アルガスは探る様に思考を巡らせる。


「随分と高高度から狙い撃っているではないか。以前、ラーマ・アリエを攻めた際に魔法兵や弓兵は連れていたか?」

「ええ、連れていましたな。敵の首魁は空飛ぶ巨大魚と報告を受けております。恐らく、弓や魔法で狙い撃ちにされるのを恐れ、届かぬ距離から狙い撃ちにしようという魂胆なのでしょう」


 そう言いながら、デュナスは雷撃をくらった兵士たちに視線を向ける。

 雷の落下地点には、黒焦げになった兵士だったものが散乱している。それを見て、王は口元を歪めて笑う。


「良い攻撃だ。カウントが一気に60も進んだわ」

「どうやら敵はこちらの攻撃の届かぬ場所から、雷撃を続けるようですが、如何します?」

「あの程度の雷撃ならばサンクレナ精鋭たる魔法兵の障壁を貫くことはできん。俺のカウントが減らない以上、兵士を仕留め続けてもらうのもいいだろう。俺のランクがSに達した時点で、空を飛翔して敵を俺が殺せばよい」


 そう告げながら、アルガスは左腕のブレスレッドに視線を落とす。

 それは彼の所有する魔道具の一つであり、所有者に飛翔のスキルを授けるものだ。


「敵は空にいれば安全と思っているようだが、命を失う間際になってその勘違いに気づくだろうよ。この距離であれば、俺の強制発動する『覇王』も届かぬ。せいぜい張り切って兵を殺してもらいたいが……む?」


 雷撃の放たれる空を睨み続けるアルガスだが、その上空から高度を下げてくる魔物の姿に気づく。

 その魔物はどんどん空を降りてゆき、アルガスの『覇王』の射程内へと自ら入ってしまう。

 彼の『覇王』は魔物に対し、麻痺とステータス3ランクダウンを強いる恐ろしきスキル。その効果から逃げられる魔物など存在しない筈なのだが。


「……俺の『覇王』を喰らいながら、未だ動いているだと?」


 その魔物たちは、『覇王』が強制発動されても麻痺することなく動き続けていた。

 『覇王』は確率によって発動するスキルであり、必ずしも効果があるという訳ではない。現にアルガスも実験の中で、幾度か麻痺だけが発動しなかった魔物は存在した。

 ゆえに、そこまで驚くべきことではないのかもしれないが、悠然と空を移動し続ける魔物にアルガスは嫌なものを感じてしまう。

 そんなアルガスをおいて、上空に現れた魔物を見上げながらデュナスは言葉を紡ぐ。


「巨大な魚の魔物……なるほど、あれが報告に上がっていた敵の首魁ですか。空飛ぶ漆黒の大魚、なんとも不気味ですな。まるで冥府の海から現れた怪物のよう」

「共を何人か連れているようだな。金髪の女型に青髪の女型。報告にあった剣士と鎌使いか。随分と少ないではないか」

「魔法使いと飛翔する魔物に乗った幼子は恐らく上空でしょうな。あと、報告に上がっていたのは巨大槌を振り回す子どもと白狼くらいですか」

「姿を見せないということは、上空に待機しているのか、連れてきていないのか……しかし、上空の魔物二匹も含めて、たった五匹でサンクレナを相手どるつもりか。随分と舐められたものよな」


 彼の視線の先では、大魚から剣士が飛び下り、兵士たちの陣へ向けて切り込んでいた。

 次々と兵士を切り伏せていく剣士、そして上空から依然として降り注ぎ続ける強力な雷撃魔法。

 たった二人の攻撃に、次々と兵士が倒れていくが、アルガスの頭には兵士の犠牲などどうでもいいことだった。

 やや上空にて、前線に位置する兵の矢や魔法による攻撃を回避し続けている漆黒の大魚を睨むように観察し続け、アルガスはポツリと言葉を紡ぐ。


「……解せんな。敵の狙いが読めぬ」

「敵の狙い、ですか?」

「あの怪物は数多の魔物を従え、ラーマ・アリエに跋扈させているのであろう? ならば、なぜそいつらを引き連れて一気に攻めてこなかった? なぜ数多の魔物を従えながら、たった五匹程度で三万を超える相手に挑む?」


 アルガスの考えでは、敵は数多の魔物を率いる、言うなれば魔物の支配者を想定していた。

 ゆえに、この度の戦いは大軍と大軍、数と数のぶつかり合いになるであろうと読んでいたのだ。

 溢れかえる魔物に兵士をぶつけ、喰らわせ、カウントがたまったならば自身が前に出る。そして『覇王』の効果で麻痺とステータスダウンを強制発動させ、蹂躙する。それが彼の思い描いていたシナリオだった。

 だが、敵は国境沿いの先発隊を無視し、後発隊であるこちらを襲ってきた。それも少数、敵の首魁自ら出向いて、だ。


「不可解にも程がある。こちらの進軍を読んでいたことといい……」

「……もしや、敵は王の『聖剣』の情報を掴んでいるのでは? 兵士を殺せば殺すほど、王が強くなることを知っているからこそ、兵の殺害を最小限に抑えて王の命を狙っているとすれば……」

「……違うな。そうであれば、上空からの無差別砲撃の意味が通らぬ。お前が魔物だとして、わざわざ聖剣のカウントが増えるだけの攻撃を重ね続けるか? 俺には『人類の盾』――自動で発動する攻撃完全無効化のスキルがある。その情報を掴んで、このような無意味な攻撃を重ねるか? 現に俺のカウントは既に2000を突破してなお増え続けている」

「ふむ。たとえ10カウントを消費しても、兵士を殺すことで100増やしてしまえば意味がありませんな。ましてやあの高度からでは、王の正確な位置を射抜くことも不可能でしょう。無駄に兵を巻き込み、カウントを重ねるだけかと」

「あの剣士も上空の首魁も俺を狙って動く素振りがない。奴らは近くにいる兵士に対応して動き回っているに過ぎん。殺せば殺すほど、聖剣の力が強くなると知っていれば、そのような動きは取らぬであろうよ」


 上空の魔法使いや、地を駆ける剣士がやっていることは、兵士を倒し続けて徒にカウントを増加させるだけ。

 その戦い方を見て、聖剣の情報を敵が掴んでいるとはどうしてもアルガスには思えなかった。


 そう、状況だけを見れば、全てがアルガスに都合よく進んでいる。

 次々と兵士が倒れ、カウントは増え続けている。

 また、敵の数が少ないという点も、ステータスが上がり切った後での反撃という点では楽で良い。

 何より、敵の首魁がこうして近くまで姿を見せているのだ。アルガスがその気になれば、魔道具によって一気に距離を詰めて襲い掛かれる位置だ。


 後方にて守りを固め、敵の上空からの攻撃を無効化するための魔法障壁兵を配備している以上、アルガスのカウントが浪費されることはない。

 ゆえに、勝利を手にするのは時間の問題。十分にカウントが溜まった後に、敵へ向けて聖剣と共に突っ込めばいい。

 何も慌てることはない。何も動じることはない。全ては上手くいっている、そのはずなのだ。


 だが、どうしてもアルガスは気楽に構えることができない。その原因は全て、彼の視線の先で飛翔している漆黒の大魚。

 青髪の魔物を背に乗せ、大魚はまるでアルガスを観察するようにじっと見つめ返している。まるで獲物の動きを観察するように、何かを狙うように。それはさながら狩人の様で――


「――デュナスよ、上空からの雷撃と敵の首魁を警戒せよ。後方の魔法隊を前に出せ、いつ飛び込んできても対応できるようにな」

「上空はともかく、あの大魚もですか?」

「そうだ。奴が俺と同じく王であるならば、勝機なくして戦をするなど在り得ぬ。奴は必ず行動を起こす。魔物であるならば、人を喰らうために動くはず。警戒すべきは、上空の攻撃とあの巨大魚の動きのみだ。奴の動きを見逃すなよ」


 それは、アルガスの王としての直感だったのだろう。

 スキルによってダメージを受けない状態でありながら、それでもなお警戒を怠るなと彼の中でけたたましく鳴り響いていた。

 空に浮かぶ、黒き大魚。ラーマ・アリエを支配し、数多の魔物を従える怪物が、攻撃するでもなく、ただひたすらにアルガスを見つめ続けている。それがどこまでも不気味に思えて。


 現時点での『守護者』のカウント、3401。

 体量値、魔量値を除いたアルガスのステータスランクはB。

 目まぐるしくカウントが上昇し続けるなかで、魔物の首魁は静かにアルガスを瞳に映し続けていた。



  

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