地球からきますタ
【ギャルゲー】古今東西全てにおいて一定人数が聞いた事があるだろうそのジャンルは様々なゲームに通じるものがありそしてオタク初心者には手を出しにくいジャンルでもある。最近はよくエロゲが素知らぬ顔でアニメ化を果たし、脚光を浴びていたりする昨今(しかも金があるから無駄にクオリティー高くて前知識が無いとクマる事もしばしば『f⚪︎te』や『グリ⚪︎リア』など)そんな中、「これ面白いだろ?原作貸すよ」と知人Aに言われ見事にクマった青年がここにもひとり。
〜深夜4時(プレイ時間6時間目)〜
……
………
……………「ん?あれなんだこれ?スパムでも踏んだのか?っておぉぅすげえなこりゃ《10分待ってね☆》ふぅ。って、なんだよこれ生徒会長とヤったばっかなのに次生徒総会かよwwワロスwwwマジワロスwwwwってかこれパッケージの下の方に18禁マーク付いてんじゃん…くそっ、あれやっぱ非エロ系の同人かよ!どうりで薄いと思った……LI⚪︎Eで『まじサンクスこれサイコー』っていれとこ、どうせまだ起きてんだろ。お?返信北、『だろ?』これだけって事は今あいつ狩り中かよ…良く人なんか集まったな。」
時刻はもう直ぐ4時半、まだ薄暗いこの時間帯だがキチンとネットをかければ問題無いくらいには明るくなってきた空模様にそういえば今日は可燃ゴミだと思い出し、鍵と財布を持ってコンビニついでにゴミを捨てる事にした。
「おっも、生ゴミおっも。何故こんなになるまで放置したんだ俺ェ」
半ば自滅発言をしながらゴミ捨て場に向かう、朝の空気はやけに澄んでいて俺の相棒がファンから排出した生温い空気に慣れていた肺には少し苦しいようなこれからの気温に扇風機はヤツに奪われる事が確定したからかわからないが(主に後者である)ため息を吐いた。
気づけばアスファルトの上だった、いやさっきまでもそうだけど。倒れていた、倒れ伏していた。高度経済成長を終えIT化を終え産まれた2世を象徴しているかのような細腕を使い起き上がろうにも地面が濡れていてやけに寒く震えが止まらなかった。腕が何かに触れた、重い頭を動かしてそちらを向くとそれはゴミだった。まごう事なき、さっきまで持っていたのごみだった。
「…かはっ(ぁーなんだ、これ?身体だるい…そんで眠い、、、寝不足で倒れたのか?まあおかしくはないかな)っぁーちくしょう、早く家帰ん無いと……っ〜〜〜〜〜!!!」
「〜〜い!〜〜〜〜〜〜み!だい〜〜〜〜いま〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜るな!〜〜〜〜くしょう!なん〜〜〜〜〜い!〜〜〜〜い!しっ〜〜〜」
朧げに、本当に朧げにそんな音とも声とも取れ無いものが聞こえてきた、そんな、気がした、、、、、。
後になってから思えばあれは轢かれていたんだなと思う。人間が極限状態になると起こると云われる思考加速状態でもまだ足り無いくらいのスピードで廻る風景がそう俺に語りかけるようだった。まあなんでそんな事を死んだはずの俺が考えているかというと、目の前の光景がまだどこか懐かしく思えるからである。このパソコンやスマホ、ましてや話題のオスプレイなんてきれいに無い世界の前に俺が最後にやって最後の心残りになった『マジかの〜オイリア王国学園物語〜』によく似たこの魔法の世界に。
この世界は非常に簡単だ、王政で貴族がいて平民がいて差別があって魔法がある。魔法とは地球でいうところの『RPG』や『グレネード』などと同じくらい威力があるし周りの被害を考えなければ妻にこのブロック肉をひき肉に変えろと言われて簡単にできるぐらい威力がある。当然そんなもの野放しにでき無いし一人で一個小隊規模の戦力となるので軍もしくは貴族のみ保有を認められるし制限もつく。魔法は遺伝性が主なので(偶に平民から出る)当然権力も貴族王族に集中していき、この国の王政体制は磐石と言って良いほど確立されている。偶にでる平民魔導師は家系を遡ると大体元メイドだったりという事もありご寵愛を預かっていたのはもはや公然の秘密状態が現状である。
そんな王国の貴族として生まれたアイゼン・フォン・アリギュレは魔法学園に入学し様々な女の子と出会う、というのが『マジかの(略)』のあらすじである。まあそのアイゼン君もいまはなぜか俺が中身なんだけどね?幼児を過ぎる少し前、そのくらいに俺は思い出した。前世のすべてとそれ以上を、それからは簡単だった。もともと借り物で全コンプ済み、章ごとの内容も題名読んで行けば大体の察しはつく。この世界は俺にはヌルゲーすぎた、FPSで言うならマップに居るすべての敵が見え撃ってもばれ無いチートみたいに、ロールプレイング系だったらモンスターの経験値が最大で軽くこなせばleve.MAXで転移で最終決戦みたいな、マ⚪︎オなら常時スター状態でwiki見ながらとかそんな感じだ。もう会え無いだろう友人よ、前言撤回『このゲームマジクソゲー』。
そして今俺は魔法全コンプで最早極振り状態、剣術?いやいや俺戦時中で戦地にいたら貴族だからね?将だよ?最後尾の将が剣を抜いたら防衛失敗、陣形崩れて作戦ご破算してんじゃん、将の剣はあくまで指揮棒、だから外装を凝った物にも出来る。儀式に柄に血のこべり付いたのは流石にダメでしょ常識的に、だから鈍でも派手で遠くからでも指令がわかるくらいに作られてるもんだよ。
そんなわけで、本来アリギュレ家嫡男にして次期当主は士官学校ではなく魔法学園には行ったのでしたーパチパチ。
『新入生代表【アイゼン・フォン・アリギュレ】』
「(っと、出番か)はい」
成績?中高と趣味はオタ芸特技は速読の俺がこの世界の数学で手間取るわけないし国語もドラ⚪︎エの呪文に比べたら…べたら、、、ッは!この記憶はダメだ!飲み込まれる(何に?)残りは魔法学と社会だけど魔法学てあれだよ?偉人の名前と必要な属性だけだよ?元素記号周期表の何分の一だとお思いで?まあ勉強時間全部社会に回せばいいんだから楽勝でした。うん、まあ家庭教師は一人辞めてったけどね…。まあ?第二の就職先も入れてあげたしおkでしょう。きっと、多分、メイビー…今度、ティーセットと一緒に美味しいお茶を届けようかな、、、、。
『パチパチパチパチパチパチ…』
っとATだったな完全、何言ったんだか覚えがないンゴ。まあいいや、俺はこの学園に攻略対象を抹殺に来ただけだし。
この後の予定はこうだ、まず今回のターゲットは6人、全員魔法が使えて可愛い貴族様方である。最初に狙うべきは作中で生徒会に入るほど顔が知れることになるイリエ・フォン・セロ、一番最初に主人公に声をかけてくるのも彼女で黒髪が美しい美女様。様をつけるような容姿だとわかってくれるとありがたいかな。成績によって好感度が変わるため一見難しそうだが逆に成績さえ良ければ押しに弱くなるのでちょろい子様。
「素晴らしい演説だったよ、アイゼン・フォン・アリギュレ」
「あなたに褒めていただけるとは光栄です、イリエ・フォン・セロ公爵令嬢」
「私を知っているのか?いやすまない、どこかであった気もするのだが」
「誕生祭のパーティーでチラッとお見受けした物で、お綺麗で目を引いただけですので直に話すのはこれが初めてですね」
「ああ、あの時か。いやすまない、私もあの頃は舞踏会など勝手がわからず戸惑ってしまってな。そうかあの時…」
「よろしければ、この後食堂でランチでもいかがでしょう、イリエ・フォン・セロ公爵令嬢」
「イリエでいい、アイゼン。それはデートの申し込みかな?」
「ええそれはもちろんですともイリエ様」
「む、イリエだ。ただのイリエでいい。しかしそういうのであればもちろんそちらの奢りだよな?アイゼン」
「…はぁ、わかりましたよイリエ。そういうことならいくらでも食べていいですよ!この俺が出しますから!」
「さすがアイゼン、気前がいいな!」
「では、行きましょう。っとなんだか道が混んでますね、さ、手を」
「え?手を、繋いでいくのか??」
「何を言っているんですかイリエ、ほらさっさと行きますよ」
「あ、っちょっとこれはそのだな周りもきっとみんな、、、(ボソボソ」
っとこの通り少し強めに出ても断れない系お嬢様、それがイリエさんさすがイリエさんちょろい。ここで何点かまず俺らの周りについて行っておこうと思う、まず今出てきた『イリエ・フォン・セロ』この真ん中のフォンはこの世界でいう貴族の意味合いがあり、次にセロが家名、そして最初が名前になるよってここではセロ家のイリエ令嬢ということになり少々堅苦しい、さらにおれの家は侯爵、公爵の一つ下になるが下は下、この場合身分の高い物の邪魔をしてはならないので話しかけられるまで待ちさらに気安く名前で呼ぶことなどできないが、相手が許せばその限りではない。という不文律がある、めんど?!と思ったがまあ世の中そんなもんかとわりきることにした。ちなみに一度『イリエ様』と呼んだのもそのためだったりする。
「ではイリエ、次の週末の約束!忘れないでくださいよ!!」
「わ、分かったから!そんな大声で言わなくてもわかったからぁ!」
「じゃあおやすみなさいイリエ」
「あ、ああおやすみアイゼン。えちょっと待ってどうしようディナーに誘われちゃったよ!何着てけばいい?なにがえーっとうーんと!!あーもう!アイゼンのばかばかばかーーー!!!」
ははは全部聞こえているよイリエ嬢?ちなみに週末とは明後日のことである、え?早すぎ?いやこのくらいで行かないと最後の方えらい時間かかるっぽいし、ねぇ?まあせいぜい着る服でも悩んでおいてくださいよイリエ、こちらも最高の最後の晩餐にして差し上げますからね。
そして週末時間にして午後4時頃、待ち合わせ時間きっかりとまでは技術的に行かないがほとんどきっかりにこれたと思う、しかしおれはしっている。イリエ嬢はもう既に来ていることにそして、待たされる方が好感度が上がることに!
「イリエ、お待たせしました」
「ま、全くだ!もう一体どれだけ待たせる気だこのー!」
ごらんの通り、見事なデレモードですありがとございます仕事がやりやすいです。
「では行きましょうか、それとイリエ?」
「なんだ!私は今機嫌が悪いんだ!」
「とっても綺麗ですよ、キュートです」
「っっ?!そ、そんなこと言ったって騙されないからな!本当はこんな服に合わないとか、はしたないとか、、、おぼっでづんだゔぁーーーん」
……そしてめちゃくちゃ情緒不安定なんでやっぱ最初でよかったーーー!これに他の女の影とかチラつくと怖いからな…
「なにバカなこと言ってるんですかイリエ、あなたの黒髪と合わさってとても綺麗ですよ。イリエ(ちゅっ)元気、出ましたか?」
「な、な、なな。なにを、」
「ふふ、元気でたみたいですね。私はやっぱりそっちの方が好きですよ、さあ行きましょう。早くしないと調理が食べられなくなりますよ」
「え、あだからなにを!」
「もう、またしたいんですか?欲張りさんですね(ちゅっ)…後でもっとたくさんしてあげますよ(ぼそっ」
「な、あ…な、、、」
うん、さすが扱いやすいな。
その後
「おいしいですねイリエ!」
「あ、ああ」
「ワイン、飲みます?」
「あ、ああ」
「いい香りです、これはどこの?」
「ブリッティッタ地方のものに御座います」
「それではコレを2本おみあげにするので包んでおいてください。あ、代金はこの会計と一緒で」
「かしこまりました」
「イリエ?大丈夫ですか?」
「あ、ああ、、」
「うん、最高のディナーでしたねイリエ。あの人、気を利かせてワイングラスも2つつけてくれましたよ!」
「あ、、ああ、、、、」
「ちょっと?!大丈夫ですかイリエ!ってああもうべろんべろんじゃないですか!ほら行きますよ!あ、そこの辻馬車乗りまーす!」
「あ、、ああ、、、だいりょうぶ、、ら」
計画どうりである。イリエが酔いやすいのも作中通りだしこれでルートに入った、が俺の目的はそこじゃない。その奥の計画の方だ。
そもそもこんな高級店しかないところに普通は低所得者向けの幌で覆われた辻馬車なんて来ない、来るなら木製に金属で装飾された高級仕様。料金も後日請求書の形で届くものだけだ、だがなぜ幌の馬車は来たのか。俺が呼んだからだ、この俺が本来前日に急かしてディナーに連れて行かなかった理由にコレがある。この『マジかの』の世界は制作会社がソシャゲのデザインをそのまま流用したことによりギャルゲーにしては珍しいサーバーと通信しながらするタイプのゲームだ、それすなわち画面内全てのオブジェクトに入れるしモブにも台詞がある。ここで世間話を一つ、俺のせいで心神喪失状態にまで行った家庭教師の再就職先の件だ。彼には今低所得者御用達の地区通称貧民街にある闇ギルドに総務課を新設してそこの長になってもらっている。住み込みで、立地も悪いが給料は前と1,5倍だというと俺のことを神様だと言ってくるような奴だが世情に詳しく世渡り上手で統率力もある、全くなんでこいつ家庭教師してんの?って思うような奴だったがそれも仕方ない。ソシャゲ時代そいつも優秀なリーダー(ゲーム内での正式名称は軍師)的なカードだった、ただ等級が低くこのゲームにデータを移行するときに教師になってしまったのだ。これも全て雑に作ったSEのせい、とも言い難かった。要するに仕事が多すぎたのである、ゲーム制作シーズンになってみんなその人にオファーするもんだから最終的にプログラムを流用するしか方法がなくなったのである。(だから偶にゴリアテってあだ名の細マッチョ軍曹なるものが出現する)話を戻そう、何が言いたいのかというと最近隣国がどうもきな臭い、なので魔導師量産計画を始動することにしたのだ。これは俺が神にこの世界での生を約束するための契約でもある、この国は何をと血狂ったか知らないが正方形だ、大地も国境線も全部マス目で分けてあるだけの世界。(元々はゲーム盤だったらしい)当然山も谷もあるし大地はでこぼこだがとにかく正方形で国もできている、そんな世界に何か一石を投じるすべは無いかと考えたとき腐るほどある世界の中のさらに腐ったジャンルの中のまさに『マジかの』がドンピシャだったらしい。そしてそれの元となったソシャゲ、『夢国戦記物語』を見て隣国と戦争状態になるように因果を変えたらしい。ただ一つ問題なのが国力差だった、俺の今いる国は当然ギャルゲー風でなければいけなかったんで雰囲気がやんわりとした感じだが。その差額分の戦闘要素は全て隣国のポイしちゃったせいで隣国がものすごいことになったらしい、なのでこの神様またやった。主人公アイゼンの魂と『マジかの』を知っている人という大雑把な選択で選んだ魂をすげ替えた、という結果だけ作ったのだ。すると俺は交通事故に遭い神様に遭い諸事情を聞かされたことになり最終的に魂がすげ変わったという結論が生まれたらしい。正直俺も神様もそう言われても納得でき無いだろう、記憶の移し替えに特化した結果こうなったのだと神はのちに語った(俺は知ら無いけどね)話を戻そう。魔導師量産計画である、魔法の力は基本的にDNAの情報が隔世遺伝して出るものと見て間違い無いだろう。そこでどの世界にもいる極度のSで相手の無残な姿で興奮するやんごとなき身分のクズども専門の娼館を作りハイブリットを量産する、そこに群がるのは保身と欲に飢えたクソどもだけでそういうやつらは保身のため話さ無い。そこを突いてハイブリットを量産しつづけ最終的には人海戦術が使えるくらいの人数を作りたい。ということで、美しきイリエ様には醜くなってもらいます。
《割愛、もしかしたらどっかに載せるかも》
初級回復薬と本来衛兵が眠気覚ましに使う魔術を強制投与され目は抉れ舌は千切れ歯は全て痛々しい抜かれ方をしている、両腕は歪に千切れ両足には義足代わりに持ち手が付いている。喉は爛れ背中には羽のように痛々しく傷口を侵食するかのように持ち手がうごめいていた。イリエは死んだ、誰も彼女を見つけられ無い見つけてはいけ無い。それこそがこの姿になった彼女への最大の無礼だからだ、彼女は天使。神に背き翼をもがれてもなおその翼は神の元へ届かんばかりに、うごめいている。彼女の名は『フィーニクス』人の姿に序列をおとられてもなお、懸命に鳴きつずける。自分の唄がどれだけ酷いかわからずに。
「フィーニクス?これでやっと対等だな」
宣伝文句はこのぐらいでいいだろう、あとはこの2本のワインの片方を叩き割って血で汚れたのを隠す。もう1本は例の総務部の長と一緒に飲むことにしよう。
「ご苦労様です」
「はい、ご苦労様ってどうしたんですかその服?!」
「あはは、女性に振られましてね。その時にこいつの一本がバキッと」
「そ、それは残念でしたね」
「ええ、今すぐ着替えてもう寝てしまいたい。通っても?」
「あ、いえこれは飛んだご無礼を!どうぞお通り下さい」
「ははは、お仕事お疲れ様です」
「ありがとおございます!」
うーぐちゃぐちゃするぅー。寮が遠く感じるなぁ。
翌朝、今日は魔導師量産計画に置いて入れようと思っている残りの5人のうちの2人『フィリーヤ・フォン・ウノ』と『フィリーネ・フォン・ウノ』に取り掛かろうと思うこの二人は活発な姉と静かな妹という絵に描いたような真逆の性格だが今回の攻略は妹から初めて姉を釣るという方式で行く。そして図書室、ここの一番
最後の本から彼女は読破しようと読み始めるのでそこに居合わせよう。居た、この日この時間彼女が読んで居る本は。
「あの、それワーノルドさんの『科学と空想』ですよね?」
「え?あ、ああのすみゅません!邪魔でしたよね私なんかほんとこの世界から霧になって消えればいいのにははは」
「ああいえ、驚かせてしまってこちらこそ申し訳ない。私アイゼン・フォン・アリギュレと申します」
「あ、いえあの!こちらこそ私フィリーネ・フォン・ウノです」
「あっ、もう少し小さな声でしゃべりましょう。ね?フィリーネ」
「えっ、あ!す、っすいませんアイゼン・フォン・アリギュレさん」
「アイゼンでいいですよ、フィリーネさん」
「えとじゃあ私もフィリーネでいい、です。」
「じゃあフィリーネ、その本」
「あ、すいませんこれ読みますか?」
「いえ、実家にあるもので気になってつい、面白いですか?」
「え、あの私実はこの図書館の本全部読みきるのが夢で。それでその、この本貴方のお家にあるんですよね?」
「え?ええありますが、他にもここにないような類の本も数点」
「ほ、本当ですか?!」
「シーっ声が大きくなってます」
「っあ、すみません私興奮するといつもこんな感じで」
「いえいえ、私もよくありますからそれ」
「え、ぁ。そうだこの本、実はこのページが破けていて読めなくて。これじゃあ全巻制覇できないしってなって…」
「じゃあうち来ますか?」
「え?いいんですか?」
「ええ書籍専門の部屋を近くに借りてあるので是非そこに」
「行きます!ぜひ!行かせてください!!今からでも!!!」
「え、でも授業とかどうするんですか」
「ペーパーテストには自身ありますので!」
「え、うーーん…そうですね行きますか」
「っはーーー!はい!!」
その後
「ありましたか?」
「はい!これですこれ!」
「んーと?ああ、たしかにここははずせないですね」
「えと、あの」
「どうかしましたか?」
「い、いえ(こ、こんなに男の人とくっ付いたの初めてーーー!きぃゃーーー!どうなるの?!この後どうなっちゃうの!?)」
「どうしたんですかフィネ?さっきから全然進んでませんけど?」
「(ふぃ、フィネ?!それって私のこと?!)い、いえなんでもありませんよ!」
「どうしたんですかフィネ?まさか…淫らな気分になっちゃいましたか?(ぼそっ」
「っっっ!」
「俺はこんなにもあなたを欲して、考えて淫らになっているのに」
「あ、あの、わた」
「もう襲ってもいいですよね?」
《お好きなプレイをご想像ください》
さて、改造しちゃうZO☆
《お好きなグロ画像をハープの音色とともにご鑑賞ください》
ああ彼女は知っただろう、此の世の未知を!そして愛に燃えるが如く時折見せる幻覚は己が運命を引き裂くものと知らぬが故に地に堕ちる、本を片手にまるで祈るかのように読むその様はまさに矛盾。何が彼女を引き立てるのか、それすら知らぬ己が罪と知れ。彼女の名は『ダンタリオン』愛に燃え全てを捧げてここにきた女。彼女の体には刺青が彫ってあった、青い点線が何本も体を回っていた。彼女には手も足もなかったがそれは当然のことといった「私は辞書なのだから、彼のための辞書だから」と言った。名前の略称すら書けないほど字が埋まると皮をはがし魔法薬のはいった水槽に沈め皮膚を治す、その痛みは言質をも超え人のおよそ知る領域ではないだろうに彼女はまるで祈るかのような表情を片時も崩さなかったという。
よし、次姉行くか。姉は簡単、妹さんをいい加減連れて帰ってでおk。
「あ、あのもしかしてフィリーネさんのお姉さんですか?」
「ええ、ああ!またなんかやりましたかあの子」
「いえまあ、あ!申し遅れました私アイゼン・フォン・アリギュレと申します」
「ああ君があの!代表の言葉、素晴らしかったよ」
「ありがとうございます、実は妹さんにその本ならうちにあるといったら行くと聴かなくなってしまって」
「ああ、またか」
「また?ですか?」
「ああいやきっとそうなるだろうと思ってただけさ、さあ案内してくれるかい?アイゼンくん」
「はい、こちらです」
その後
《お好きな処刑法をご想像し一歩手前でやめてください》
《ダンタリオン御用達の水槽につけます》
《エンドレスでとりあえず5回、その後は妹との差を見せつけながらやってください》
《心が折れたら最後に新鮮な両手両脚を妹さんに食べさせましょう》
改造しちゃうZO☆
《叫び声をエンドレスリピート》
彼女は知っていた、知っていてなおそれを黙した。それは罪ではない、だが尊くもない選択だ。宣託は成った彼女は妹と同じように苦しもう、そう思ったがそれは妹ではなくもはや自らも姉ではないことはきっと行く前からすでにわかっていたのだろう。彼女は死に、彼女になった。かの者の名は『エリゴス』未来を見ることももはや光すら見えぬ体になっても、隠された物語はおろかすでに何もできぬ口なれど。全ては妹に捧げましょう。それが彼女の寵愛の証。
ハイツギー。
ある意味こっからが一番の山場かもしれない、それほどまでに彼女たちは手強い相手だろう。理由は成績面だ、武術の成績で常にトップ争いをする彼女の名は『ウイッキー・フォン・トレス』無手が得意な短髪美少女だ。もう1人は魔術の精度はピカイチ『ベノ・フォン・クワトロ』雷撃を寸分たがわず的に当てるその正確さからシューターと呼ばれている。この二人はとにかく仲がいい、本来ならじっくりと下準備を重ねて1年間は彼女らに付きっ切りでないと好感度がたまらないキャラクターなのだ。なので各個撃破します。
まずは『ウイッキー』の方から行くか。
夕暮れ時
「はぁ今日もつーかーれーたーー!メニューきついよー!!」
気配を消しながら背後に着地、
「あー、そうだタンパク質とらにゃ…」
両脚を焼き切る。
「ゔぁぁああああーー!!痛い!痛い!痛い!…」
続いて喉、
「かひっ…かひっ………」
最後に両手を切って魔力剣の出力を切る。
さて、つぎつぎ。
日が落ちる少し前
「あーーーもーーー!また論文考えてたらこんな時間になってるし!」
空中に跳躍、
「なんで毎回こう計画せ…」
氷の刃を両肩めがけて射出、
「っっっっあぁ……っっっっあ」
両膝をへし折る、
「っ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
しまいに喉を割いておじごとしゅうりょう。
よし、次で最後か。気合い入れていこう!
「姉さーーん!」
「ああ、どうしたのこんなところにまで」
「いやね、ちょっと付き合ってほしいところがあってさ!」
「いいけど、どこ行くの?」
「秘密ー!」
みっしょんこんぷりーと。やっぱヌルゲーだったな、あ、ちなみにだけど元ウイッキーさんは『ラーバナ』元ベノさんは『アガレス』まいすいーと姉(元)は『レヴィアタン』にけってーいい
さあ隣国よいつでもこい!!
すいません米のとこは注意しつつ読んでください、わからなかったら調べてプリーズ