公園で本を書いてただけなんです・・・・
一話です。
街では邪神の噂が広まっていた。
「まじか・・・ここ『クトゥルフ教団』の本部あるじゃん・・・」
『そうだな・・・ここはまだ知らない世界だからな』
何冊目になるだろ、本を書きながら周りを見ていた。
「おかーさん、なんであのお兄ちゃんひとりでしゃべってるの?」
「しっ!見ちゃいけません!」
なんだ・・・。俺はなにか悪い事をしたのだろうか・・。
「あのぉ・・・質問いいですか?」
け、警察の人だ。誰に話しかけてるんだろう・・・。死にたくなってきた。
「なんで公園で本を読んでるんですか?」
あぁ・・・可愛い婦警さんだな。
「あ、え?えぇ、えぇと・・・読んでるんじゃなくて書いてるんです、はい」
これって・・・事務所まで同行してください(強制)のパターンでは?
「そうなんですか、凄いですね〜。もう一ついいですか?」
こ・・・これわぁ・・・。
「え、えぇ。どうぞ・・・」
やばい、持ち物とか調べられたら・・・。
「なんでこんな真夏にローブなんて着てるんです?」
やばい、やばいやばいやばいやばい!!!!
「うわぁぁぁぁぁぁ!!!いいじゃないか!!!魔法使いなんだから!!!ローブくらい着るさ!!魔法使いだもーん!!!」
「え?」
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「こ、コラ!逃げるな!!!まてー不審者ー!!!」
「素直に話せはよかったのに、なんで逃げたの?」
5分後、俺は婦警さんに捕まり警察署に来ていた。
「い、いえ。こ、怖くて」
「まぁ本の取材のために公園に来てただけらしいし、いいけど」
「はい、すいません」
ダメだ、死にたい。
『wwwww』
(くそ!・・・元はと言えばお前のせいで)
「今回はこれでいいですけどこんなこと今度から外での行動はちゃんと気をつけてくださいね」
「はい・・・」
「あっ、身分が分かるものってある?出してってね」
「はい・・・え?」
『お前そんなの持ってたっけ?』
それから3時間、分かってもらうまで婦警さんを説得しカツ丼を食った。
美味しかった・・・あれって有料なんだな。
今回の『』は名前が出てきませんが2〜3話で名前を出す予定です
次回からはあとがきで出した神話生物を紹介していく予定です