第31話:魔王の優先順位(プライオリティ)は、常に「愛」でバグっている
この辺から、ストーリーが可怪しく(元々?)なって行きます。
いつから魔王になった、シグルド!!
1. リアナの「タスク管理」講座
白目を剥いて「ポポちゃん大好きシール」に埋もれていたシグルドを、リアナは冷ややかな、しかしどこか憐れみに満ちた目で見下ろします。
「いい、シグルド。あなたの失敗は**『優先順位』**の欠如よ。育児も統治も同じ。まずは緊急度の高いもの……つまり、赤子の空腹と衛生を最優先し、レオナの交友関係なんていう『重要だが緊急ではない(とリアナは思う)事項』は後回しにするの」
リアナは魔法のホワイトボードを取り出し、シグルドの脳内に直接**「効率的育児マトリックス」**を叩き込みます。
2. シグルド、悟りを開く(※斜め上に)
リアナの理路整然とした説教を聞き、シグルドの目に光が戻ります。
「……なるほど。優先順位、か。リアナ、お前の言う通りだ。私は間違っていた。今この瞬間、私がなすべき『最優先事項』が見えたぞ」
リアナは満足げに頷きます。「そう、まずはリナにミルクを……」
しかし、シグルドが動いたのは逆方向でした。
3. 魔王流:極限の優先順位
シグルドは神速でリナをリアナに預け、ルディをベビーサークルにシュート(優しく)。そして、全魔力を注ぎ込んで**「対ポポちゃん用・全自動育児ゴーレム」**を錬成し始めました。
シグルドの理論:
優先順位1位: レオナの純潔(ポポちゃん排除)。
優先順位2位: レオナとのスキンシップ時間の確保。
優先順位3位(その他): 双子の生存、世界の維持、自己の尊厳。
「リアナ! お前の教えのおかげで、双子の世話を『外注化』し、私のリソースの99%をレオナの監視に充てる決意が固まった! これこそが選択と集中……愛のオーバークロックだ!!」
4. 結末:ママの絶望
結局、リアナが教えた「効率化」は、シグルドによって**「より純度の高いストーキング」**を可能にするための技術へと変換されてしまいました。
「違う、そうじゃない」と頭を抱えるリアナの横で、シグルドは「効率的に」影に潜み、レオナが学校で消しゴムを落とした瞬間に、音速でそれを拾うためだけの待機状態に入ります。




