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ドアマットヒロインに番と名乗る獣人がやってきた。あなたの番が迎えに来たって? 番ですか、そうですか。さようなら  作者: ひとみんみん


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5.「とにかくお仕事します」

※本日2回更新してます。こちらは1回目です。

若干ありがちストレス回かなと思いまして。

すぐに次の話を投稿した方がいいかな、と思いました。

 翌日から、仕事を始めた。

 ギルドカードを受け取って、まずは一番下の石級冒険者ランクから始める。


 でも、魔力が高いという事で、火種を作る仕事と錬金術等用の魔法の水を生成する仕事から始めることになった。

 魔法の火種を入れるための小瓶と魔法の水を入れるための大瓶をたくさん渡されて、ギルドの受付近くの作業スペース(大きい机と仕切りと椅子やその他道具が備え付けてある)で仕事を始める。

 受付近くなので分からない所はミレーネさんにすぐに聞けて安心だ。


 午前中は魔法の火種を作り(小瓶に入って長持ちするちょうどいい火種を作るのにちょっと手間取りはした)、順調かと思われた。

 ギルドから支給された小さな小瓶にきらめく私が作った火種は、自分で言うのもなんだけれどすごくきれいで出来が良かった。


 でも、午後に魔法の水を作っている時……………………、


「よっ、新入り! 調子は………」

「ひっ!!!!!!」


 後ろからふいに肩を叩かれて、一気に鳥肌が立ち、椅子からひっくり返って転がった。

 魔法の水が瓶からあふれて辺りがびしゃびしゃになる。


 ああ………っ、怒られる。


「うっ、すみませんすみませんすみませんっ……………………」


 ここはどこだろう。

 殴られるかもしれない。


 私は方向感覚が分からなくなって、這って壁までたどり着いて小さくなった。


「一生懸命仕事をしてましたっ! すみません、殴らないでくださいっ!」


 私は誰?

 伯爵令嬢? 屋敷の使用人? 奴隷?

 違う、私は前世を思い出して、前世は何も暴力なんて振るわれていない普通の人間で小説を読んでいて。この国は転移できて、それでそれで、安全で。


「…………………あ」


 気づくと、冒険者ギルドの中はシンとしていた。

 ほとんどの人間が私の事を見ている。

 ……………………失敗した。


「リアさん! 申し訳ありません! 初日から無理をさせてしまいましたね。どうぞこちらへ、一緒に休みましょう!」


 ミレーネさんが受付から飛び出てきて、私に駆け寄り、ひざ掛けのようなものを私にバサッとかけてくれて、手でギルドの奥を指し示してくれた。

 かけられたブランケットの暖かさになんとか体に力が入り、ミレーネさんの差す方向へ移動する。


 私は何とかミレーネさんに導かれるままにギルドの一室に入り、そして、そこで気絶した。

読んで下さってありがとうございました。

もし良かったら評価やいいねやブクマをよろしくお願いします。

また、私の他の小説も読んでいただけたら嬉しいです。

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