第十九話:「評議会、最終命令を発動」
第十九話:「評議会、最終命令を発動」
場所:世界帳簿中枢塔
評議会室。七人の仮面が、ひとつの結論に達していた。
「ルディガー・ヤマダ。記録に逆らい、記憶を守り、感情すら揺るがせた。
これは“秩序の終焉”である」
「よって、“世界帳簿 第零条”を行使する」
【命令コード:Z.E.R.O】
■ 世界帳簿 最終命令「Z.E.R.O」とは
**世界の書き換え(Re-Recording)**を許可する、最終権限。
現在の世界を“正史”とせず、“理想化記録”による上書きを試みる。
実行後、反秩序要素は一切記録されなくなる(物理的・歴史的抹消)
要するに、ルディを“存在しなかった世界”に変える究極の命令。
アルマ、命令を受ける
静かに、書状が彼女の元へ届く。
【貴女の感情は確認済み。よって、“個人性を一時停止”し、“書記執行体”として命令実行せよ】
アルマの胸の奥が、ギリ、と軋んだ。
だが彼女は――まだ、仮面を捨てられなかった。
「……了解。ゼロ、起動準備に入ります」
セーフライン拠点・空が裂ける
北部の空に巨大な魔導陣が現れる。
リュシアが叫ぶ。
「……世界帳簿が、“改ざん”に入った。これが……本物の終わり」
ルディは剣を握る。
「なら、止める。上書きされる前に、“今”を証明してみせる」
旧王政ネット、蜂起
リオン・クラウゼ、ジェド・ハウエル、ノエル、そして数十人の地下民。
かつて消されたはずの旧勢力が、一斉に浮上する。
「我らは記録されなくても、生きてきた。
今度は“世界そのもの”を書き直す番だ!」
【作戦開始】
Final Act:Re-Write World(世界再記述阻止作戦)
目標:オーグメンタ・リブラの最上階にある《記録心核》を破壊
条件:アルマ・ノインとの最終接触/Z.E.R.O命令の阻止
ルール:世界に“自分の存在を強く印象付けた者”だけが、記録の中に入れる
ラスト一文
アルマの仮面に、一滴の涙が落ちる。
「ゼロを起動すれば、あなたの名も、声も、想いも消える……。
……なのに、どうして――まだ、あの言葉を覚えているの?」
「次会うときは、あんた自身として来い」




