第十三話:「公開討伐戦と暴かれる秩序」
第十三話:「公開討伐戦と暴かれる秩序」
ここで物語は爆発する。
正義を名乗る“秩序側”と、信頼で成り立つ“セーフライン”が、ついに街中で正面衝突。
真実が暴かれる時、人々がどちらを選ぶのか――その分岐点だ。
第十三話:「公開討伐戦と暴かれる秩序」
バストレイド中心広場、午前八時。
王国治安執行局が設営した仮設処刑台の周囲には、兵士と魔法使い、見物人。
空気は張り詰め、全員が噂していた。
「本当に来るのか、あのルディってやつ……?」
「来たら死ぬだろ」
「来なかったら、臆病者か……?」
そして、ルディは来た。
登場:セーフライン、正面突入
屋根の上からゆっくり降りてくる影。
ルディ、アマデオ、ランハートの三人は、堂々と処刑台の前に立った。
「“誠実に生きてきた人間”が、秩序の都合で殺される。
なら、俺たちは何のために剣を持ってきた?」
ルディの声が響く。
「今から俺は、“この秩序”と戦う。止めたい奴は、来い」
VS クリュス・ヴァイン(国家粛清官)
マントを翻して前に出る男。
白銀の魔導剣と規律を纏った鎧、その姿が周囲の兵を一瞬で引き締めた。
クリュス・ヴァイン――国家の刃。
「この場を混乱に陥れた時点で、お前は正式に“反秩序罪”。
問答無用。討伐する」
【バトル構成】
① 先制:アマデオ vs 治安剣士×2
影を切るように走り、ナイフを一人の腕に滑らせて封じる。
だが、治安剣士の防具は魔導加工――ナイフが滑る。
「上等だ。じゃあ真正面から刺す」
アマデオ、影走からの垂直突撃で一人戦闘不能に。
② 狙撃阻止:ランハート vs 魔導狙撃手
高台の魔導手が詠唱開始。
そこに走るのは、ランハート。
「言ったろ、俺は“遠距離潰し”が専門だ」
地を蹴り、横から斬り込む――剣が短く変形し、詠唱口に突き刺さる。
「沈黙してろ」
③ 主戦:ルディ vs クリュス・ヴァイン
白銀の魔導剣が地を裂き、空を切り裂く。
だがルディは、正面から――受け止めた。
「力だけの正義なら、誰かを殺すたびに正しくなる。それでいいのか?」
「貴様は“決定された正義”に従えない者。存在自体が違法!」
セーフブレイカーが振るわれ、魔導剣と激突する。
ガンッ!
「だったら、記録に残せ。“決まってる正義”を叩き潰されたってな」
最後は、胴を回す体ごとの一撃。
ヴァインの剣が吹き飛び、彼は地に崩れた。
情報開示:リュシアの一手
その瞬間、ギルド掲示板に貼り出されたのは――
■ ルディ・セーフラインの記録一覧
・救出任務19件
・非殺傷任務27件
・子供保護件数:36
・破壊された神殿の実態:強制洗脳、未成年者収容
全文、リュシアが保管していた原本付き。
市民の反応が変わる
「……本当に、あれが“正義の敵”だったのか?」
「うちの娘、あの人に救われたぞ」
「俺たちが信じてた“秩序”って、なんだったんだ?」
小さな拍手が、どこからか起こった。
やがてそれは、大きな歓声に変わる。
ラスト一文
その夜、遠くの議会塔にて、ルードレコード評議会の一人が報告書を手に言った。
「……もはや、“秩序の言語”が通じない人間が現れた。
世界は、音を立てて変わろうとしている」




