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第一章:昏く…深く…森林の盟主、此処に在り Vol.3

久しぶりの投稿です!

いい感じに設定がまとまったので今日からまた書き始めたいと思います!

今度は無理なことは言わずに、2〜3日に一話ぐらいのペースで行こうと思います!

ーーリュウトが昏き雑木林に潜ってから早くも二時間が経過していた…

「くっそ…思ったより全然スキル入手できねぇ…こんなに長い時間かけるつもりじゃなかったんだけどな…

 やっぱ入手条件見ずに挑んだのが間違いだったかな…」

今の所の収穫といえば、二時間ほとんどずっとモンスターと戦闘したせいでレベルが上がりまくっていることだろうか…いつのまにかりゅうとのプレイヤーレベルは13になっていた。

「レベルも相当上がったし、そろそろサラッとスキル取って帰りたいんだが…しょうがない攻略サイト見るか」

結局自分で探すのを諦めた隼人は一度ログアウトして現実世界へと戻ってきていた。

えーっと、どれどれ…専用スキルの入手方法は……あったこれだ

『短剣専用スキル:攻撃倍化(ダブルアタック)入手方法』

「一度の戦闘で15体以上モンスターを倒し、戦闘に勝利すれば獲得」

え…それだけか?15体…群れの蝙蝠倒せばいいぐらいか…とりあえず一回行ってみるか…


『welcome:ワールド・アンフェイル・オンラインへようこそ』


「…えまさかの森の中からスタート?街の外にいたからか?まぁ助かるけど…」

まさかここからスタートするとは思っていなかったが、都合がいいのでとりあえず奥へと歩くことにした。

「うーん…まぁまぁ歩いたはずだしそろそろ…あ、いるな…」

目の前に蝙蝠…手には短剣…そうそれすなわち「先手必勝!!!」


ーー『昏き森の群生蝙蝠(クランプダークバット)に遭遇しました』

ーー『昏き森の群生蝙蝠(クランプダークバット)に遭遇しました』


「な…表示が二個!?大体40匹か…!!やってやるよ!!」


ーー『鉄の短剣をインベントリより召喚、左に装備しました』


昏き夜に初期装備の両手剣プレイヤーが一人、正面に大量の蝙蝠を見据え…走り出した

「行くぞぉぉぉぉぉぉ!こっからは根気比べだ!!!スキル『弱部突き』!!!」

ーーこの勝負に決着がつくのには、そう長い時間がかからなかった…


「これで……最後だ!!昏き森の群生蝙蝠(クランプダークバット)!!『弱部突き』!!!」


ーー『昏き森の群生蝙蝠(クランプダークバット):討伐成功』

ーー『昏き森の群生蝙蝠(クランプダークバット):討伐成功』

ーー『アイテム入手:昏き森の蝙蝠(ダークバット)の皮×8』

ーー『昏き森の蝙蝠(ダークバット)の羽×3』

ーー『アイテム入手:1200L』

ーー『レベルアップ!レベル13→14』

ーー『HP、MPが回復しました』

ーー『アクティブスキル:攻撃倍化(ダブルアタック)を獲得しました。』


「よっしゃああ!無事目標達成!さっさと街に帰って今日は寝るぞ〜!!」

その時リュウトは視界の端に何やら煌めいているものがあることに気づいた…

「……なんだあれ?ちょっと、見に行ってみるか…」

だがこの時のこの選択が間違えていたことなど、この時は知る由などなく、気づけばリュウトは自分の目の前で淡く煌めく物体へと触れていた。いや、厳密に言うなら…物体が手に()()()()()()()()

「おわっ!?なんだこの変な物体…なんで手から…離れないんだ!?くそっ…とれ…ね…え……」

昏き森でただ一人、両手に剣を持っていたはずの片方の手が発光しているプレイヤーが寝転がっていた…



ーーそれから…どれほど時間が過ぎただろうか

リュウトは見慣れない色の天井をしたふかふかなベッドの上で目を覚ました。

「こ…ここは…?俺はなんでこんなところに…」

『やぁ目が覚めたかい?リュウトくん』

「な…なぜ、俺の名前を知っている!?お前は誰だ!?ここはどこだ!?

『おっと失礼自己紹介がまだだったね…私の名前はメイリ…明晰の明に利益の利だ、よろしく』

「お、おう…とりあえずそれは分かった。で…なぜ俺はこんなところにいるんだ?」

(少しずつ意識もはっきりしてきた…ここはどこだ…?森の中……にいるわけじゃなさそうだが…)

少し周りを見渡していて、幾つか気づいたことがある。ここには…今俺が寝ているベッド以外になにもない。

特にこれといった家具もないし、武器とか防具とかも一切見当たらない

ただあるのは壁と床と天井と、そして……目の前のメイリと名乗る男?だけだった

『ふむ…とりあえずは私のことを認識してくれたのならそれでよしとしよう…

 本題に入ろうか…未だに私以外の何者も足を踏み入れたことのないこの場所に君を呼んだのにはある訳がある

 君は…漆黒の森の兎(ノワールラビット)もとい、特殊最終進化を知ってるか?』

「その兎なら知ってるが…特殊最終進化?どう言うことだ?モンスターは進化するのか?」

『ふむ、やはり知らないか…すまないがそれならばまだそこまで詳しくは教えられない…これをやる』

メイリが何やら怪しげな石のようなものを投げてきたのでリュウトはそれを受け取る


ーー『アイテム譲渡:明利→リュウト』

ーー『アイテム入手:特殊転移石【眩き研究室(ラボ)】』


「これは…?転移石?」

『見ての通りだ。この石は『昏き雑木林』にいる時のみ使うことができるこの場所にワープできる優れものだ。

 といっても、次来る時までにはもう少し強くなっていてほしいがね。では…またいつか会おう』

「な…ちょっと待てメイリ!!まだ聞きたいことがたくさんあるんだ!」

『無駄だ。その願いは次の機会にまた言ってもらおうか…』

「…!!!おい!!」瞬間視界が暗転し、目を開けるとそこは森の中だった。

「この石…本当に?いやそんなことより…なんだったんだ?今のは…」



ーー『特殊クエスト【森の主の頼み】:受注済み』


リュウトはまだこれに気づいていない…でもなんだか、これから本当のWAOが始まる気がした。

この特殊クエストが後々の物語の核心となるモノになってくるので…必見ですよ〜〜

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