序章,間幕:そして物語は第一章へ
リュウトは街の中にあった一番目立つ宿屋へ入りベッドでリスポーン位置を更新した後、現在の自分のステータスを確認していた。
PN:リュウト レベル1 所持金:3000L
HP:30
MP:15
STR:20(+5)
DEF:10(+10)
DEX:15
AGI:25
INT:10
LUK:15
装備品:頭;なし アクセサリー:なし
胴;革の服(DEF+6) なし
足;革のズボン(DEF+4) なし
右;盗賊の短剣(STR+5) なし
左;なし
フィールドスキル:なし
アクティブスキル:なし
インベントリ:残20枠
清々しいまでの初期装備だな…フィールドスキルはパッシブスキルみたいなもんかな
当然ながらインベントリには何も無し、いや強いて言うなら3000Lか
…てかLってこれなんて読むんだ?ルビーか?3000ルビーなのか?いやまぁそんなことはどうでもいいか
にしてもやっぱすごい人多いなぁ…そうだリスポ登録もしたし、いっちょモンスター狩りでもいってみるか!
…その前にちょっと鍛冶屋行こっと
ーー『鍛冶屋:刀刻』
ガララッ
「いらっしゃい兄ちゃん!いい武器が揃ってるよ!」
「こんにちは店主さん、短剣を買いたいんだけど…3000Lで買えるものってある?」
「まぁあるにはあるが…兄ちゃん持ってる武器盗賊の短剣かい?それなら街の外でモンスター倒したり鉱石掘ったりして素材持ってきてもらったほうが良い武器手に入るぜ」
「そうなんだ…うーん一本だけ安いやつでいいから短剣買おうかな」
「よし分かった、そうだな…この"鉄の短剣"なんかどうだ1000Lの安物だがそれなりの耐久力は保証するぜ」
「じゃあそれ買います。あと、ここら辺でおすすめの狩場とかあります?」
「毎度あり!おすすめの狩場か…ここら辺だとこの街から北に少し進んだところにある雑木林とかは結構モンスターがいるっていう噂だからそことか良いかも知れねぇな」
「ありがとう店主さん!じゃあちょっくら行ってくる!」
「おいちょっと!そこのモンスター強いから危ないぞー!!」
「大丈夫大丈夫!行ってくるー!」
ーー『昏き雑木林』
ーー『システムメッセージ:高難易度』
おぉ高難易度表示もわざわざ出してくれるのか、流石のシステムだな
まぁでもせっかくここまで歩いてきたんだ、今の俺の実力を試してみようか
10分後……
「スキル『弱部突き』!!!」
ーー『昏き森の兎:討伐成功』
ーー『アイテム入手:昏き森の兎の皮』
ーー『アイテム入手:300L』
ーー『レベルアップ!レベル4→5』
ーー『HP、MPが回復しました。
HP、MPの最大値が上昇しました。
フィールドスキル:『盗賊の極意;レベル1』を獲得しました。』
フィールドスキル:『盗賊の極意;レベル1』
・自身がフィールド上にいる時、常時発動
・モンスターを討伐した時、特殊アイテムのドロップ率上昇:小
フィールドスキル:『盗賊の極意;レベル1』を使用しますか?
はい いいえ
「ドロ率アップとか超優秀スキルじゃん!もちろん使います!」
ーー『盗賊の極意;レベル1』発動
10分でレベル5まで上がったか、思ってたより早いな…
いやここのモンスターの経験値が美味しい可能性もあり得るか
ガサガサッ また兎か…やたら多いくせにすばしっこいからちょっとめんどくさいんだよな…無視して帰るか
…ん?てかなんかあの兎…他の兎より色が濃い気がするな…レア種か?
ーー『漆黒の森の兎に遭遇しました』
他の兎と名前が違う、やっぱりか…ここで無視して帰ればゲーマーの名が廃る…!いっちょやりますか!
「先手必勝!!スキル『弱部突き』!!!」
明らかな先制攻撃、その切先は兎へと命中した…はずだった
「手応えが…ない?まさか…避けられたのか!?今の攻撃を!!」
急いで辺りを見渡すが兎の姿は見えない…その刹那、後頭部に衝撃を受けHPバーが減少した
「な…んだと?今のは…突進か?これはずいぶん苦しい戦いに…なりそうだ!!」
ガギィィン!!辺り一面に金属同士の衝撃音が溢れる
「弾かれた!?牙…いや爪か!!そこまで対応できるなんて…」
だが、攻略法が見えてきた…この兎…ノワールラビットは攻撃と回避でパターンが固定されている!!
恐らくは攻撃モーション中は回避ができないんだろう…でなきゃあそこで爪で弾く意味がない
つまりやることは…攻撃モーション中の連続攻撃でダメージを狙う!
ガィィン!ガギィィン!!グヮィィン!!!
くそっ一本だとやっぱり弾かれちゃって連続攻撃ができない…!!ならやっぱり…使うしかない!
「インベントリ!鉄の短剣を召喚!!」
ーー『鉄の短剣をインベントリより召喚しました。装備可能:左』
やっぱり!!装備欄に右と左がある時点で何となく予想がついてたが二刀流ができる!!
「左に鉄の短剣を装備!!」
ーー『装備中…装備完了』
来るっ…いや、来い!!兎の突進に合わせ両手に持った2本の剣をふるう…!!
ギィィン! ザシュッ!!
確かな手応え…!はいった!!
再び目の前に姿を現した時、その兎は腹部から鮮血のごとくダメージエフェクトを吹き出していた
今の一撃でここまで削れたのか?こいつもしかして……
ガイィィィ!! ザシュッッッ!!
明らかに疲弊している動きも鈍くなってきた…こいつやっぱり防御力超低いな?
例えると…DEFに振るはずだっったステータスポイントを間違えてAGIに振っちゃった的なやつか
これなら…勝てるぞ!次の突進がお前の最後の攻撃だ!!
「来るっ!これで決める…スキル『弱部突き』!!!」
ガァァァン!! ズシュ!!!
手応えあり…!勝った!!
目の前には鉄の短剣に体を貫かれたまま光に包まれていく漆黒の森の兎がいた。
ーー『漆黒の森の兎:討伐成功』
ーー『アイテム入手:漆黒の森の兎の皮』
ーー『アイテム入手:漆黒の森の兎の爪』
ーー『アイテム入手:600L』
ーー『レベルアップ!レベル5→7』
ーー『HP、MPが回復しました。
HP、MPの最大値が増加しました。』
ーー『称号:「漆黒の兎を狩る者」を入手しました』
よっっっしゃ勝てた…!!
このゲームに称号があったのは驚きだが、そろそろ遼人がログインしそうだから一旦街に帰るか!!
リュウトは意気揚々と昏き雑木林を抜けて、街へと帰っていった。
一方その頃…
『昏き雑木林:最奥部』にて一匹の漆黒の森の兎が特殊最終進化を遂げていた…
『ワールド・アンフェイル・オンライン』
第一章:昏く…深く…森林の盟主、此処に在り
レアエネミー:本来進化することのないモンスターが何らかの原因により
進化を遂げたレア個体
進化により討伐は通常エネミーより難しくなっている。
討伐に成功するとレアエネミーごとに異なる
「討伐称号」がもらえる
特殊最終進化:「未解放:閲覧不可」