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心の奥は…





かーくんが僕を褒めてくれて頭や背中も撫でてくれる。


それでもまだざわざわして息も苦しい…




それでも喋らなくちゃいけないって、ちゃんと説明しなきゃって脅迫にも似た気持ちが自分の中でグルグルしてる。








《まだ頑張れるよーー》




(もう、苦しい…)




《ちゃんと説明しなきゃーー》




(ちょっと休みたい…)








「っはっ、はぁ…っ、」



苦しくてしんどくて目が霞むし頭も痛い…



助けて、かーくん…







「ちーとせ、こっち見て?」



(?、かーくん今何か言った…?)


ふと顔を上げるとすごく優しい顔をしたかーくんと目があった。



「千歳、Calm down(おちついて)




「…っっ、ぁ、っは、」


目があってすぐにコマンドが出されて何とか落ち着こうとするけどなかなか難しい…





すると、かーくんが僕の右手を握ってくれて、左手で背中を撫でながら優しく教えてくれる。




「一緒に息しような、ゆっくりだぞ?」



(息、する)





「「はーーー、すーー、はーーー、すーー、」」



かーくんが僕と一緒に呼吸をしてくれて僕はそれを真似して呼吸することに意識を向けた。





「そう、上手だなぁ!Good、千歳、偉いぞ」




「…っ、ぁ、はぁー、っ息、しんどかった…」





「落ち着いてきたな。でも今、千歳は自分で呼吸を整えられただろ?上手にできて偉かったな!Good boy!!」




「かーくんが一緒に息してくれたから…」




『おふたりともちゃんと信頼し合えているし今みたいに問題があってもきちんと対処もできていますし、とりあえずはそのままで大丈夫じゃないかな?』





かーくんは先生の言葉を聞いて僕の頭をポンポンしてくれて、

僕はなんだかポカポカして暖かくなってかーくんを見つめ返す。






『まぁ、とりあえずはね?でも、注意が必要なのはお互いの信頼度合いがぐんと上がったとしてもまだ100%じゃないよね?特に千歳くんは。』





「え…僕?」




『千歳くんは無意識かもしれないけど、最後の最後にブレーキかけちゃってるように見えるんだよ。何がそんなに不安なのかな?それともまだ怖いことあるのかな?』




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