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第3-7 広まる噂

 オーディションの話は学園中を駆け巡った。


「凄い話題よね。

 私も見に行きたいわ。どうせ暇なんだもの」


 ジンジャーが楽しそうに話題を振ってくるが、トリーシャの悩みは更に増してきている。

 なんだか大事おおごとになってきてない?


「あはは……そうね。凄い話題になっちゃったわね」

 

 トリーシャは愛想笑いで応える。

 

 アイバン家がそもそも学園でもトップクラスの良家なので、単なる劇の発表会なのに最初から妙に注目が集まってたところで、二人の令嬢の争い……。

 正直なところを言えば、トリーシャだって他人事なら楽しく噂話に花を咲かせていたに違いないので、咎めるつもりはない。


「トリーシャ!聞いたわよ!

 レオの結婚相手を演劇で決めるんですって!?」


「なんの話!?」


 碌な挨拶もせずに現れたのは、猫達の女神……ドルシーだった。

 噂がそこまで広がっている事実と、尾鰭の付いた内容にトリーシャは愕然とした。


「よっす!ガキンチョも元気そうだな!

 ――ひっ……くしゅん!」


 慣れてきたら口が悪くなってきたドルシーの兄のルシオも後ろから顔を出す。

 猫アレルギーのルシオはハンカチで鼻を押さえている。気休めだが窓を開けて窓際に椅子を用意してあげた。

 外の空気吸っていてね……。


 久々のドルシーとの再会に猫四天王は既にゴロニャン状態だ。

 女神の寵愛を求めて駆け寄って勝手にソファにどかりと座ったドルシーの膝に鮨詰め状態になっている。

 ドルシーの白魚の指が滑らかな曲線を描きながら猫達の体を撫で付ける。

 手際よく全ての猫を満足させている。

 なんとだらしない顔をした猫達…………。


 …………あれってそんなに凄いの?わ、私も今度少しだけ撫でて貰おうかな?


「……っとあまりの衝撃に現実逃避しかけたわ。

 で、その噂ってどこまで広がってるの?

 単なる6歳児の演劇で、それ以上でも以下でも無いんだけど!?」


「貴族なら誰でも知ってるぜ?

 知らない奴は相当なモグリだな。賭けの対象にもなってるし。ヒヒヒ……っくしゅん。うー……」


 中性的なイケメンがニヤニヤしていたと思ったら、涙目で鼻を啜っている。

 セオドアは残念ながら仕事中だし早く帰れば良いのに。


「私もレオの姉貴分として結婚相手選ぶ権利があると思うの。

 トリーシャはどっちの令嬢の方が相応しいと思ってるの?」


 ドルシーがいつの間にかレオの姉貴分になっているという話はさて置き、トリーシャはセオドアにしたのと同じ様に説明をした。

 レオの結婚相手はレオ自身に決めてもらうと。


「えー!?つまんなーい!」

「変な家柄のアバズレが来ない様にだけ気をつけた方がいいと思うぜ!……あー、鼻がムズムズするー」


 ドルシー達には受け入れて貰えなかった。

 まあ、この二人には何の権限もないから無視してヨシ。


 ルシルシ兄妹は好き勝手な事を言って去って行った。

 そして、トリーシャの元に届く、幾つものお茶会のお誘いのお手紙。

 どれだけ注目集めてるのよ……。


 ドルシーが居なくなったので、猫達が頭を抱えるトリーシャの元に集まり、労わるように寄り添ってくれる。


「私は良いけど……ロザリーとアリアンナには悪い事しちゃったわねぇ」


 しっかりしてそうな二人だけど、少し心配だ。

 オーディションの日は迫る。

 


 

 

 


 


 

ふふふ……私も作品を読ませていただいている方からレビューを書いて貰っちゃいました。

やはり!猫が沢山出てくるのは正義なんですよね!!

その方の作品もモフモフが出てきます。全体的に軽めなノリのところは私の作品と少し似ているかも知れないですね。レビュー欄のお名前からその方のページに行けて、作品も見れるのでお時間ある方はちょっと覗いてみてください。

魔法少女ものですが、パロディ的な感じで成人女性がいきなり魔法少女になります……バレたら社会的な死!

ちょい重い設定があるものの、軽妙な文章で楽しく読ませるタイプの作品で、更新頻度爆速で話数がとてつもないです。文字が沢山読めるほど幸せな活字中毒な人には間違いなくオススメできます。


そして!


実は!感想欄なんかも同じく、その人の名前からその人のページに飛べるんです!

なので、この感想書いてる人と私って同じ意見かも〜なんか趣味似てる〜と思ったら、名前ポチっとなしてみると素敵な作品との出会いがあるかも知れません!

この作品の感想で猫に言及のある方なんかは、モフモフな動物が出てくる作品を書いている確率が高い!かも!?


是非ともお試しあれ!!!!!!

感想欄デビュー欄からの出会い!!!なろうの新たな可能性!!!


誤字報告いつもありがとうございます( ;∀;)

なかなか誤字が減らない言い訳をさせていただきますと!最近飛蚊症が酷くて…………関係ない!?

きっとその内いつの日か成長するのでお待ち下さいm(_ _)m

……私が成長する前に予測変換でちゃんとした文字出してくれるようにiPhoneが進化してくれないかなぁ。

文字と打ちたい時に、何故なぜ、「まじ」に変換させようとするのか?

偶にiPhoneにセクハラ文字変換までされてるんです!機械の反乱!助けて!


誤字報告またまたありがとうございます!

注意散漫なので、皆様だけが頼りです!

一応見返しているのに気が付かない不思議!!

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