表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

26/63

第3-5話 どうやって決める?

「……って言うことがあったのよ。

 怯えたミケを連れて帰るのは骨が折れたわ」


 トリーシャはセオドアに愚痴る。


「なるほど……主役をミケが選ぶと。

 ミケは責任重大ですね」


 セオドアは、ふむ……と頷いて、キリッと真面目な顔をしているが、小さな猫に決めさせる状況を普通に受け入れないで欲しい。


 レオが寝てからソファでセオドアに、もたれ掛かりながら愚痴を言うのが最近の流れだ。

 どうしても仕事をしていても、同じ建物内にレオがいると気になって仕方がない。


 ましてや、原作では辛い思いをしていたのを知っていると、ついつい過保護になってしまう。

 そして、それが許される立場に甘えてしまう。

 その上で始まったレオを巡る女子の争いだ。


 モンスターペアレントっていうのになってないか心配だ。

 いや、こう言うのはヘリコプターペアレントって言ったかしら?

 先回りして心配して……口や手を出し過ぎなのも良くないって聞いたことがあるかも?


 ウダウダと考え込むトリーシャの頭を、セオドアがくしゃくしゃと撫でてくれる。

 猫四天王達に鍛えられて、頭を撫でるのが上手になってきた。

 そうそう……そこをもう少し強めに…………。


「それでね……子供達がミケが何言ってるのか分からないから、ミケの飼い主である私が決めるべきだって子供達が言い出したのよ」


「なるほど……。トリーシャさんが決めるのは良いと思います。

 その二人はレオの婚約者候補な訳ですから。

 将来の相手についても貴方の決定ならばレオは素直に従うでしょう」


「へぇ!?や……やめてよ!そんな重大なこと決めさせるの!」


 小さな子供達の劇の配役の話が、どう言うわけか嫁選びに変更してしまった。

 それをトリーシャの好きなように選べなどと……。


「私は将来の相手はレオに決めて欲しいの。

 今はまだ本人もそこまで先の事は考えられないでしょうから、劇とお嫁さん選びは分けて考えて欲しいわ。

 劇は劇で楽しくやって貰いたいわ」


 頭を撫で回されつつ正直な気持ちを吐露する。

 レオの選んだ子ならどんな女の子でも受け入れたい。

 それに、レオにはこれから先も更なる出会いがあるはずだから。


「なるほど……トリーシャさんの気持ちはわかりました。

 それでは、今回は劇の主役だけ決めるという事で……」


「はぁ…………」


 結婚相手はレオ本人に任せるにしても、劇のお姫様をどちらにするか、早く決めないと練習の時間も無くなるだろう。

 ロザリーとアンアンナ、どちらがお姫様に相応しいか……。


「…………上手く演技できた方をお姫様にする?」


「そうですね。確かに、主役になれたとしても、セリフを覚えたり演技がちゃんと出来るとは限りません。

 やってみて貰ってそれで決めてみるのは妥当だと思います」


 こうして、トリーシャの思い付きにより、二人の令嬢によるオーディションの開催が決まったのだった。


 

 

 

 

お前たち……あの祠を…………祠No.37564を壊したんか?

…………じゃあ、ついでにこっちの祠も頼めるか?


₍ᐞ•༝•ᐞ₎◞ ̑̑₍ᐞ•༝•ᐞ₎◞ ̑̑₍ᐞ•༝•ᐞ₎◞ ̑̑₍˄·͈༝·͈˄₎《まかせて!





更新が少し空いてしまいました。

なのに読みにきていただいてありがとうございます!


代表作の方を完結させるのに暫し集中していました。

代表作はよくあるテンプレっぽいギャグ風味の異世界転移ファンタジーを目指した作品でしたが、途中から恋愛要素がかなり強い作品になっています。

なんなら私の作品の中では一番恋愛しっかりしているかも知れません。

ファンタジー嫌いじゃないよと言う人は、ちょっと読んでもらえると嬉しいですm(_ _)m

40万文字あるのでボリュームたっぷりです。

https://ncode.syosetu.com/n1473jg/



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ