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僕を知らない僕  作者: 太秦佑助
序章
3/34

【違和感】

この物語はフィクションであり、登場する組織や人物は実在のものとは一切関係ありません。また、物語には独特な考えが表れますが、これは物語を読みやすくするための要素であり、私個人の信念とは異なります。この点を理解いただいた上で、物語をお楽しみいただければ幸いです。

ウークはトイレの個室から出た。周りに泣いたことをバレたくない。その一心から顔を洗いに行った。顔がまだ泣きっ面ではないかと鏡を見た。

「え...顔がない。てか、俺自身も写っていないやんけ...」

とウークは静止した。なぜなら、ウーク自身の顔が鏡に写っていなかったのだ。ウークはそんなことはないだろうと何度も何度も顔を拭いた。頬っぺただってつねった。顔だって何百回も洗った。女子トイレの鏡だって見た。ようやく、ウークはこれが夢ではないことに気がつき、何かを悟ったかのようにつぶやいた。

「確かに、思い返せばこの世界はおかしい。俺がテストの時、無回答で答えた時も満点だった。そして、生まれてから自分の顔を写真でしか見たことがない。

俺がうんこしてもトイレはいつもきれいだから、掃除をしたことはない。

それにさっきだって…」

と言うとウークは急ぎ足で寮に帰宅した。


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