スノードロップ
スノードロップ
ある街中の公園で一組のカップルが破局を迎えていた。
「雪子、何も言わずに俺と別れてくれ」
男に告げられて納得がいかなかった雪子は
「何でなの蘭丸君、私の何がいけないの」
病んだ目になって包丁を取り出した。
「だって怖いんだもん君のそういうところが」
雪子は包丁をもって蘭丸君を刺したが周りに取り押さえられて、蘭丸は救急車で運ばれて一命をとりとめた。
雪子の方も殺人未遂で捕まってしまったが、蘭丸が退院したころには釈放されたのだった。
そして、蘭丸の家に一つの花束が雪子から贈られたのでした。
その花はスノードロップ。 花言葉の一つは『あなたの死を望みます』
花束と共に添えられたメッセージカードに血文字で『あなたの死を望みます by雪子』と書かれていたのだ。
怖くなって蘭丸は花束を処分したのですが、次の日も、
また次の日もスノードロップが贈られてきてついには病んでしまったのであった。