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転生したら本田土佑だった件。

このサブタイトルいけんのかなぁ…

 異世界転生、それは現実の世界からファンタジーの世界にやってきてしまう、というのがデフォルトであるのは言うまでもないだろう。

 だがそれは全くの誤りだということに今気づいてしまった。


 目が覚めるとなぜか鏡の前に立っていた。

 首を傾げながら自分を見つめるらら。

「これは…私…なの…?」

  自問自答を繰り返す。

 なぜならそこに映っていたのは目がぎょろっとしている黒肌で短髪の某有名サッカー選手だったからだ。

「落ち着け…落ち着け…これはきっと何かの間違いだ…」

 何度も顔を洗ってみるがその度に驚いた表情になる。

 幾度顔をこすれどビックリしたような顔をした世界的アスリートであることに変化はない。


 色んな表情を試してみた。

 笑ってみたり、某じょんいちダビッドソンになりきってみたり、例の顔やポーズをしてみる。

 間違えようがない。確実に本人なのだ。


 誰かに呼ばれた。


 自分も含め、皆ユニフォーム姿だった。


「ここは…競技場…?」

 ドームは満員の観客の歓声で溢れかえっている。

 チームメイトはテレビで見たことのある日本を代表するメンバーが揃っている。


 日本代表の試合がもうすぐキックオフするようだ。


 なんとか怪しまれないように入場し、胸に手を当てて君が代を歌う。

 歌い方が普段のケイスケとは違うので一瞬チームメイトや監督にチラ見される。

 マズイと思い、地声に戻すがもうすでに身体も心も額も汗だくだ。


「真顔…真顔…笑ってはいけない…笑ってはいけない…」


 心の中で唱えるがサルと爬虫類が混ざったような

 顔になっていることに本人はまだ実感できていない。


 なんとか試合が開幕した。


 ベンチスタートだったのが唯一の救いだった。


 色々な関係者に話しかけられるがモノマネで乗り切る。


 どうやらこの試合がオリンピックだということを知る。


 プレッシャーに押しつぶされそうになり、名前が呼ばれないことを祈るしかなかった。


 その時、であった。


 通訳に声をかけられたので焦りながらもピッチに立たなければならないのだ。

 口を尖らしながら彼を見つめることしかできなかった。

 ついに選手交代を告げられ、ぎこちなく人工芝を駆ける。

 物凄い歓声で頭がどうにかなりそう、というかすでにどうにかなってしまっている。


 入るとすぐにパスが回って来た。


「ん?こいつはルイス・ソアレスだ!噛みついたら向こうも噛み返してきて退場できないかな」

 サッカーはララの押しスポーツであるのでルールなどには詳しい。

「あれ、ホウンドだ、でもホウンドがいるわけないからアンドレア・ピエロかな」

 と思ったらホウンドの方だった、トゥーハンドソードを振り回して襲ってくる


「よし、ネーマールの真似して転がってみよう、顔も似てるしできるはず」

 見事に成功、相手はイエローを取られた、このまま担架で運んでもらおうか

 と思ったら審判に普通に起こされた、チームメイトが私の肩をポンっと叩く

「さすがだなケイスケ、ファンも喜んでるぜ」

 足が折れた感じで転がったのに喜ぶ


 これはイケる。と、思い、プレイを続ける。

 もしやと思い、コーナーから高く飛んだボールは運良くケイスケの右もとに来たのでボレーのチャンス。

 ここでララは閃く。


 無理を承知で双竜脚をしてみようすると周りに風が立ち、円を描くように芝に回転している感覚が同じだったので

 ボールにターゲットを合わさせる。


「うらあああぁ!!!」


 凄まじい風で周りの選手が吹き飛ばされ、ボールは明後日の方向へ地球外ホームランであった。

 場内がどよめく。

 なぜここで能力が、使えたか謎であったが力のコントロール次第ではうまくいきそうな気がした。


 その後、ある程度の自然なサッカーの力の使い方で技を試していき、33-2で日本の勝利で試合は幕を閉じる。


 ケイスケの成績は29ゴール4アシスト


 どうやらこれで日本は金メダルを受賞したようだ。










「なんだ、夢か」


 夢だった。


 目がさめるといかにもな老人がいて、ララは驚きを隠せずすわりながら壁に張り付くと老人が話をし出した。


「良いものを見させてもらったわい。今お主が見ていたのは夢であり現実でもあるのじゃ」


 ?が、頭を駆け巡る。


「そなたは元いた現実の世界に分霊として彼に憑いていたのじゃ」


 どうやらこちら側で見る夢と向こう側で見る夢は相互関係にあり、地球人がこちら側の夢を見ることがあるらしい。


 難しくてララには完全に理解できなかった。

「その前にあなただれ?なんで私の部屋にいるのよ!このヘンタイ!」

「しがない老人じゃよ、ちょっとついてきなさい」


 そのスピードは人間の会得できるしろモノではない。


 必死に追いかけるが途中で見失ってしまう。


 寝起きそのままで出てきたのでららの姿はまるでヤンキーそのものである。


 街を歩いているとガンを飛ばして来た相手にはメンチビームを飛ばすだけで大概の人は目をそらす。


 少し強者の風格の悪そうなチンピラに囲まれた。

 5人以上はいる。 いや、後ろにはもっと?!


「ようねぇちゃん、なかなかええ目しとるやないか?」という問いに対してああん?と地面に目を向けながら一番リーダー格の男の元にゆっくりと向かい足元から舐め回すようにその男の目まで見上げては目的を問う。


 たらい回しにされることを知ったららは30人まとめて吹き飛ばした。


 そんなことよりあの老人…


 ん?ここってもしかしてと思い入ってみるとそこにははるかがいた。

 2人は極め付けの安堵に頬を擦りよせながら抱きしめ合う。


「あ、なんかアリスさんの吸ってた煙草の匂いがするね。」


「いる?」


 真っ赤な目をしたはるかは煙草をララに渡した。ららはすでに愛煙家だったので火の魔具をライターに変化させて火をつけるがいつものタバコの味ではなく違う意味で美味しい。


「んー?ゴホゴホっ煙草じゃないじゃん!」


「私ここ数ヶ月セブンスター無くてイライラしてんのよね!」


 あたりを見回すと全ての銘柄のタバコが散乱していた。中には見たことのない物も。


「リアナちゃん?これ、あげていい?」


 勝手にしろと脳裏に直接テレパーシーが送られてきたので許可した。


「まじで、ありがとう!(.火をつける音)あーやっぱりこれだわ〜…ん?いつもよりうまい…そらそうか、数ヶ月ぶりだもの。でも、それとは違くて、なんか…」


 はるかな笑みについつい笑ってしまったららはくわえ煙草をしながら両手をつく。


「これさ…」


 麻のことを長々と説明してそれに驚きを隠せないららは身体能力を試すために道場へ向かおうとするのではるかはついて行く事にした。


「じゃあリアナちゃーん、またくるね〜今日?は色々ありがとうねー」


 相変わらずテレパーシーで返答してくる。



 ◇



まだ書きかけです。

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