空間転移
初めて小説なるものを書いてみました。
何も考えず指がすべるがまま書きました!
軽い感じで読んでいただければ幸いです。
スマートフォンから流れてくる音楽はかなり軽快なリズムであった。
待ちに待った放課後だ!
授業中によく発言するタイプのはるかは、成績も良く友達も多い身長体重も平均的で、先輩片思いをしている最中の恋する女の子。
想いを寄せる先輩と目が合うが話すきっかけと、勇気が足りない。
そんなことを想っていると、後ろから強めのタックルで肩にぶつかってくるのはいつものララだった。
「よっ」っと肩にてお寄せながら後ろには笑顔のミカがいる。
「のうまくさんまんだ〜ばーざらだん…」
あ、みかだ!と思って今日の予定を聞く。
今日も元気に放課後ライフを満喫する。
「はるか〜今から3人でカラオケに行かない?」
「Of course」と、得意げにはるかがララに対して返答する。
「今日の授業意味マジわからんなかったわー」
「みかちゃー地学以外苦手だもんね〜」
「私は量子物理学専門と多次元宇宙論一般特殊相対性理論限定なんで」
「あぁ…(察し
とかなんとかワイワイ話しながら間にカラオケボックスに向かう。
ららははるかと同じく活発な今風ギャルで、人当たりもよくみんなに好かれている。
みかは少しだけ内気な身長が小さく、華奢なオタク少女である。
カラオケの機種を、選び、ドアを開けようとした時だった。
「あなたはこの扉を開きますか?」
と、3人の脳に直接はっきり聞こえたが、各々が気のせいだと個々に思って中に入った。
さて〜まずはコレでしょ!と、さっき聴いてた曲を早速入れてノリノリで歌いだすはるか。
ミカとララもこの流行りの曲にテンションはブチ上げで一緒に歌う。
散々歌っていると段々となんとも言えない感覚になっているのを三人は感じた。
パプリカ〜ニエリーカー。
負けじと次々に曲を入れていく。
歌い終わると、アウトロが徐々に低音になっていく。
おかしい。
しだいにサイケ調になっていく音に違和感が半端無い。
まるでトランスのクラブにいるような上に引っ張られるような意識感覚に襲われる。
「あれ?なんかヤバくない?」
恐ろしい感覚に恐怖を隠せないらら。
「カラオケボックスの幽霊の仕業だったしりて…」
不安を煽るみか。
今までいたはずの空間なのになんともいえないような違和感が徐々に襲ってくる。
すると音と共に3人の視界の画面が歪んでいく。
曲がりくねった視界に焦りが止まらない。
しだいに世界が拡張していき、上昇しているような感覚が襲う。
足元には六芒星の魔法陣のような曼荼羅模様が現れ、まるでブラックホールの中にいるかのようなゆっくりと真っ暗な空間になっていった。
「ちょ、なんなのこれぇ!」
はるかは驚いて叫ぶ。
「キャー怖いよー!」
みかはお漏らし寸前。
彼女達は確かに三途の川を通り過ぎてそのまま宇宙空間に放り出され、確かに太陽系を猛スピードで抜け出してゆき、曲がりくねったトンネルを通っていった気がした。
少し変な感覚が徐々におさまってゆき、あたりは少し明るくなった。
「なんか私たち移動してない?ここどこ?ってか何コイツ!?」
はるかは急な空間移転した事実はもちろん見たこともない場所や人に違和感を覚える。
「やった!成功だ!でも…なんか思ってたのと違うなぁ」
そこに出で立っていたのは冴えないイケメン風の、現代とは思えない時代の格好をしている若者であった。
だがどこかで見たことのあるような顔をしている。
「外国語?!でもこんなの聞いたことがない…どうしよう」
あたりを見回して明らかに慌てている様子のはるか。
そこは逃げたくても逃げれないような、周囲を囲われた場所で、建物は古びている。
「僕の名前はツシン。お前達の主人だ!君たちの名前もつけないとな。
どうせ言葉もろくに話せないだろうし、困ったなぁ」
飲み込めない状況に聞いたことのない言葉が飛び交う3人は体をすり寄せて強く服をつかみ合って震えていた。
「しっかし弱そうな召喚奴隷3人衆ってとこか、僕もまだまだだなぁ」と、自分に自信がなさげな顔をしている。
「チャンスよ、はるか!」
ララに促されると、マイクを武器にしてツシンを襲う。
「えいっ!」目をつぶって攻撃をしかけた。
「うわぁっ!っとそんな訳には行かないよっと。」
はるかの攻撃に慣れたかわし方をするツシン。
ララは様子を伺っていただけでなにもしようとしなかった。
「ん?なんだその小さな棒は。見たことないな…」
その瞬間、「いってぇ!!!」
ビリビリ!っとマイクからものすごい勢いの電流が走る。
はるかたちもそれには驚いた。
「雷属性?!おっとこれは使えそうだ!まずいまずいこれは早く主従契約をしないと。」
慌てた様子のツシンは指を2本立てながら五芒星を描き、なにかをしようとする。
「我と汝、かの者たちを我を主とせよ!」
そう唱えると、はるかたちの首に紋章(刺青)のようなもが浮かび上がった。
「よし、これで逃げれないようになったな」
「他の2人の属性について教えてくれ」
神殿の神官が薄暗いところから急に現れて近づいてきたら。
ららとみかの頭に手をかざし、なにやら呪文を唱える。
「うーむこれは未知数…水と風…
こちらからは大地のエネルギーがしますな。」と、真剣な面持ちで話を続ける。
「ツシン殿、君は大変な者を召喚しまったようですぞ。少し厄介です。」
「大変?こんな弱そうな人型の奴隷のどこが!」
ツシンが拗ねていると、はるかとららは相談をしている。
みかはパニックに陥ったのか、不敵な笑みを浮かべている。精神崩壊しているようにも見えるが、この非現実的な状況に少し喜んでいるのだった。
そうして数分神官とツシンが話していた。
はるか、らら、みかも相談するが逃げれない状況に解決の糸口が見つからない。そのときであった。
ドゴォ!という大きな音が聞こえてきた。
「またかよ。」
と日常茶飯事のような音かのようにツシンはきり出す。
何か怪獣の咆哮のようなものと、人々の逃げ惑う叫び声のようなものまで聞こえてくる。
「もう!一体何が起こっているのよ!」
はるかは怒りに似た感情をあらわにする。
ついてこい的な仕草をすると、はるかたちは首を引っ張られる様な感覚に襲われる。
そのまま抵抗できずゆっくりと足を引きずられるのでついて行く他に方法はない。
「たすけてぇー!」
みかはもうすでに泣き出しそうである。
神殿の外に出ると、そこには3メートルはある恐竜のような形をした、正に怪獣が我が物顔で出で立っていたのである。
こちらを向いて今にも4人に襲い掛かりそうな勢いで、大きな咆哮をあげて威嚇してきた。
「ほら、初陣だよ。」とツシンは、はるかの服の首元を掴んで、怪獣に向かって放り投げた。
「ひ、ひえええっ!」
レディに向かって乱暴な対応に慌てる。
すぐに襲いかかってくる怪獣の爪を、なんとか振り切って逃げ出すはるか。
「あわわ〜!もう来ないで〜!」
神殿の周りを走りまわり逃げ惑うが、石につまづいてこけてしまった。
仰向けに倒れてしまったので怪獣が、トドメの一撃をはるかに向かって腕をふるったその時、ふとマイクを差し出すと大きな電流が走りだしてあたり一面を明るく照らした。
爪の伸びた両手をあげて眩しさに少し怯む怪獣。
数々の侍の末裔達が手にしたそのマイクは、徐々に日本刀に姿を変えてゆく。
電流や物質の急な変形にいちいち驚いていられない。
はるかはなぜかこの時勝てる!と思った。
すぐさま鞘から抜き刀を光らせると、大きな声で叫びながら大きくジャンプして、
「雷鳴剣!」
と唱えながら上空から雷がピシャリと光り、その雷と同じスピードで同時に刀を振り下ろした。
怪獣は真っ二つに綺麗に切れてしまった。
「…?!」
周りからは大きな歓声が聞こえてきた。
幸いはるかには剣道の経験があり、
こういうピンチに強い負けん気があった。
「やった!倒した!」
「やるじゃねーか!こんなのがあと2人も…俺って凄いの召喚しちゃったんじゃね?」
浮かれるツシンは少し自信に溢れた表情を取り戻した。
そのほかの2人は口を開けたまま腰を抜かしたままである。
※2部へつづく
まだ未完成ですがほぼ自己満足ですので詳しい設定盛り込んだり話を盛り上げたりするのが全然わからないので、辛口なご指摘をくださる方がいれば幸いです。