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読書は好きですか?

「うーん。」


今朝の朝刊に目を通しながら唸る。

元々趣味がなかったせいか家に居るのも時間をもてあまし始めて図書館に足を運んだ。

老朽化で新しく建て替えたらしく、図書館らしくないガラス張りの建物に一瞬入館を躊躇したが来館者は意外と少ない。

周囲を伺うと年配のじっちゃんばっちゃんが多い。あとは中学生くらいの子どもが数人。

学生の頃は図書館なんて来たことがなかったからつい関心してしまう。

俺はといえば見るのはパソコン画面ばっかりで紙媒体の活字なんて久しく読んでいなかった。

さっそく新聞を手に内容を理解しようと紙面に目を走らすが、字が滑る滑る。

文字は読めるのになにも頭に入ってこない。


諦めて新聞紙を返却して本棚を眺めていく。

地元出身の著名人が書いた本、宗教、伝奇、郷土資料、旅行、地図、

ライトノベル、絵本、児童書、ガーデニング、ビジネス、心理学、占い。

思っていたより取り扱っているジャンルが多い。

黒魔術、呪われた武具など中二病をくすぐられる本もあった。


そして俺はある棚で足を止める。


「あ!」


声を上げてからしまったと思う。

背後を振り返ればカウンターの司書さんがこちらを睨んでいた。

見つけた本を取り出してカウンターの死角に移動する。

手にずっしりと重さを感じるその本はずっと忘れていた一冊。

著者名には懐かしい名前が書かれていた。


俺は貸出カードを登録し見つけた一冊を持ち帰ると、それから二週間なんとか気力と集中力を振り絞って俺は本の虫になった。


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