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【 *+プロローグ+* 】

   【 *+プロローグ+* 】 


 どのくらいの時間が経ったのであろうか……

赤いランプが点滅し、やがて消える。

ガラッ――

目の前の重い扉が開くのを、私は泣いて真っ赤に腫れた目で見つめた。


「美羽……まだいたのか」


聞き覚えのある、声。風磨の声だ。

その声を無視し、私は風磨に問いかけた。


「蒼空はッ……?? 蒼空は大丈ッ――……」


ドサッ-- 倒れかけた私を風磨が支えてくれたようだ。


「美羽、今日は帰れ。帰ってとりあえず寝ろ。蒼空……、今はまだわからないみたいなんだ。ただ、命に別状があるわけではないそうだから……そんな身体で美羽まで無理して、体調壊したら蒼空まで心配して悪化するかもしれないだろ。大丈夫。きっと大丈夫だから。」


うっ……うっ……と声を押し殺して泣くが、涙はとめどなく流れてくる。

風磨はそんな私を安心させるようにそっと抱きしめた。

風磨の胸で落ち着きを取り戻しつつ、蒼空にも、たくさんこんな風に抱きしめてもらったことがあるのを思い出していた。


   第一章 【 *美羽* 】続く→

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