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カフェイン中毒
僕は薬効というものに一種の信仰心のようなものを抱いている、と大仰に書いたけれども要するに薬を飲めば効く、と単純に信じているだけのこと。しかし「プラシーボ効果」という言葉もあるように、信じていれば大した効果の期待できない薬でも功を奏するかも知れないのだ。やはり信じるものは救われる。
で、僕は昔からカフェインというものに多大な期待を寄せている。学生時代、徹夜で勉強をしなければならない折などには必ず珈琲を手許に置いていた。現在、僕は夜勤(夜九時から翌朝七時まで)をすることも多く、そのためか栄養ドリンク、エナジードリンク、カフェイン錠などを次々に摂取している。
すると翌朝、決まって酷い嘔吐感に悩まされる。いや懊悩するだけでなく実際に吐くのであるが。「カフェイン中毒」という症状がある。その症例として「胃痛・胸痛・吐気・嘔吐などの消化器症状」が挙げられている。つまり僕は端的に中毒者なのだろう。信じることと中毒になることは地続きらしい。




