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とりかえっこ漫遊記  作者: ふとん
179/209

波とみんなとあの人と

 ゆらゆらと、波に揺られていた。


 それは温かいというのに、私は指一本動かすことができない。



 きっと、みんなが怒っているからだろう。


 いつもは怒鳴ったりしないあの人も、怒ったように私を抱きあげたのだから。


 あのお姫様は、もう泣いたりしていないだろうか。

 俊藍には悪いことをした。


 きっと、私のせいで全部台無しだ。

 本当に、どうして私はこうなんだろう。


 ごめんなさい。


 謝ってもしょうがないことだと思うけれど、口にせずにはいられないことってあるんだよ。

 


 ごめんね。


 

 ああ。


 あの人は。


 あの人は泣いていないだろうか。


 

 私と約束をした、あの人は。




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