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春綿雪

作者: 山辺 夜



春の(おわり)に雪降った


宙を揺蕩(たゆた)う綿の雪



黒く新し土瀝青(アスファルト)


綿を(いただ)冬衣(ふゆごろも)



緑ポプラの白綿毛


陽光(ひかり)(さや)かに天気雪



季節知らずの綿雪は


燃える生命(いのち)の温かさ







春の(おわり)に雪降った


天に降り()く綿の(はな)



(たね)タンポポの花畑


草の緑に白い綿



風に(まか)せて()け上がり


空の海へと消え去った



天地知らずの綿雪は


若い生命(いのち)(たくま)しさ







春綿雪は飛んでいく


雲になろうと飛んでいく



勇気度胸の箱柳(はこやなぎ)


再会(であい)別離(わかれ)鼓草(つづみぐさ)



力は強くどこまでも


無邪気なままに飛んでいけ



春の(おわり)の綿雪は


冬を気取った夏の熱



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― 新着の感想 ―
[一言] これは声に出して読みたい詩ですね( ˘ω˘ )
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