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すべっきゃまいのらっぽ

作者: 大塚

 なにを書いても小説になるのなら、私はなにを書こうか迷ってしまう。結局一人語りになってしまうから、暗い小道につきあたって呆然と空をみる。本当に行きたい場所は、あの空の上の月なのに。私は歩くことしかできなくて、また引き返しては違う小道を迷い続ける。

 「迷っていることが好きなんです。」

 私は、であう方々にそう説明する。そうあるほかになにが言えようか。迷うことのほかになにを私にくれるのだろう。言葉と向き合うといいながら、言葉を自分のもののようにしなくてはいけない世界で私は、どうやって矛盾なくものをいえるようになるのだろう。

 私は、食べることなく寝ることなく言葉を書き続けたらいつかは自分を抜け出して言葉だけの存在になるのではないかと思っている。透明な一つの言葉に。あるいは、一つの言葉のながれに。

 猫がいた。

 私が歩いている道の塀を器用に、上ってその上で眠っていた。私は猫をじっと見つめていた。私はその体毛や、吐息の一つ一つまでもを想像することができた。猫とは、毛がたくさん生えたかわいらしい体が柔らかな動物である。動物とは生命体である。生命体とは、地球のような環境がととのった惑星で生きている不思議なやつらである。

 猫は、私がじっと見ているのに気がつくと目を覚ました。そしてはかない声でニャーと言った。

 「ニャー」

 と私も一緒になってなき返した。

 それは言葉、それとも鳴き声?

 猫はまた、ニャーと言って私はもっと不思議になった。猫のニャーと言う言葉はなに対応する言葉なのか。そのぼんやりとした射程はひょっとするとこの世界と宇宙全体に響いているのではないかと思われた。私は、意図しない壮大な響きに戦慄した。私がなんとないたところで、猫の一声が含むあの真剣な言葉には届かない。

 私は、鳴き方を教えて欲しくて

 もう一度「ニャー」と言ったが、今度は猫を怖がらせてしまった。猫は少し身をすくめて、塀の向こうの茂みにがさっと音をたて逃げていった。 私はそのまましばらく、あの猫の全宇宙に響く雄叫びに到達すべく私なりの鳴き声を発明することにした。

 意味があることをいってはならぬ。

 たとえば「私は生きている」とか。それは、生きているという意味の範囲内でしか響かないからだ。私は「すべっきゃまいのらっぽ」という鳴き声がいいと考えた。それが私の新しい鳴き声だった。

 「すべっきゃまいのらっぽ」

 そう言うと私の喉がうまい具合に振動して、すべっきゃまいのらっぽ、は多分宇宙全体に響いた。私は、本当に宇宙全体に響いたのか不安になって、宇宙の様々な惑星に出かけていって、質問しにいきたい衝動に駆られた。

 「いま、なんか聞こえませんでしたか?

 すべっきゃまいのらっぽって誰か言ってませんでしたか?」

 私が想像した、惑星の住民たちは聴覚を持っていなかった。私はしかたなく「すべっきゃまいのらっぽ」を宇宙にあり得る全感覚に翻訳する仕事に迫られてしまった。

 ある惑星では、味覚が共通言語だった。私はすべっきゃまいのらっぽ味の何かを作り出さなくてはならなかった。

 私はすべっきゃまいのらっぽに味があるとはしらなくてすこし困った。

 結局、宇宙全体に響く言葉などそれはなくて私は方向性を修正することにした。それはたった一人の友人にすべっきゃまいのらっぽを説明することだ。


 私はさっそく友達の家にいき、話し始めた。その友人は仕事中だったが、私がくると快く迎えてくれた。

 「あの、すべっきゃまいのらっぽ」

 私がいうと彼は、

 「は?」

 と言った。

 「すべっきゃまいのらっぽ?」

 「いや、は?」

 「すべっきゃまいのらっぽ!」

 「は?」

 私はここですべっきゃまいのらっぽは、意味のない言葉であること、そして私は理解する必要がないことをちゃんと説明した。そしてそれは私の新しい鳴き声であるのだと言った。

 彼は、あそうといって家の中での仕事にもどった。納得してくれたようだった。私は珍しく彼を納得させることができてうれしかった。

 「すべっきゃまいのらっぽーーーーーう」

 私はうれしくなって雄叫びをあげると、彼はびくりとして「うるさい」と言った。

 私はすべっきゃまいのらっぽの味をしめて町中で、すこし「すへっきゃまいのらっぽ」と言ってみた。私はすれ違う人に微笑みながら、そう言ったのですこし不気味な目で見られた。私はその結果を予測していたので、困りつつも対策を考えていた。

 人は、初めての言葉にはすごく警戒する。また意味がわからないと余計怖がるだろう。私はこのままでは変質者として警察に捕まるかも知れなかった。私はここで、「すべっきゃまいのらっぽ」が市民権を得ることの難しさを痛感した。私たちは普段当たり前のように「こんにちは」とか「いただきます」と言うが彼らのような大御所の言葉とは比較にならないほど「すべっきゃまいのらっぽ」は新米だった。それでは、私は大御所を頼りにするように「こんにちは、すべっきゃまいのらっぽ」と言ってみることにした。

 そうやって声をかけると、町の人は「こんにちは」と返してくれるようになった。しかし、私がこんにちはと言ったあとに「すべっきゃまいのらっぽ」といっているので、帰ってくる「こんにちは」と「すべっきゃまいのらっぽ」はちょと重なることになる。声がかさなると、町の人たちはすこしとまどって、私のほうを見る。私はほほえみながらもういちど「すべっきゃまいのらっぽ」といってみるが通じなかったり、「え?」と返されたりする。

 時々好奇心をもってくれる子供たちはわらって「なにそれ?」というが、私は大人たちの侮蔑的な視線を容赦なく浴びせかけられ私はわらって「すみません。すべっきゃまいのらっぽ」といいながら退散することになる。


 私は、すべっきゃまいのらっぽでなにをしたかったのだろう。そう考え直した。しかし、思いつかなくなってしまった。私は最初、小説が書きたかった。それでネタを探して散歩している時だった。すべっきゃまいのらっぽは、その果てに生まれたあたらしい私の鳴き声だった。

 私はいつの間にか「すべっきゃまいのらっぽ」で小説を書いていた。なにを書いてもよかったのなら、私は容赦なくすべっきゃまいのらっぽで書かせてもらう。そしてそれを、新人賞に応募したのだった。返事は来なかった。

 「あたらしい言葉をつくるのはいいですが、それ相応の意味がないといけません。」

 いろいろな人に「こんにちは、すべっゃまいのらっぽ」と話しかけているうちに私はさまざまなアドバイスをもらった。しかし、それには意味がないのだ。すべっきゃまいのらっぽに向上心も、重大な意義もない。私は、町の人たちのアドバイスが得てして「いかにいい言葉をつくりだすか」とか、「いかに思いを人につたえるのか」という高尚な意義をもとにしたものだと気がついた。祖そのときにはとても衝撃を受けた。何気なく歩いている人でも、何かしら意味のあることとか、建設的なものを考えていると言うことだった。私たちは、世間の偉い人たちが「意味をかんがえなさい」というように、頭のわるいと見なした「一般」の人にアドバイスをするのは間違っていると思った。そして、すべっきゃまいのらっぽには意味が無いのだから、そのような論争や世間の人々の厚意をうまく受け取ることができなかった。

 しかし、私はついにすべっきゃまいのらっぽが理解されうるコミュニティーにたどり着いた。町の公民館にいくと、いろいろな人がそれぞれの鳴き声を発していた。

 「のりみょいーーん」

 「はなすれるときの、まいはれるとき」

 「ツクツクツクツクツクツクボーシ」

 私は、目を開いて主婦やおじいさんなど昼間のの住宅街の経済を回している人々の鳴き声を聞いていた。初心者の私がうろちょろしているとき、そのなかのリーダー格らしき背広の社会人が声をかけてくれた。

 「ようこそ。」

 「あ、こんにちは。すべっきゃまいのらっぽ」 そう挨拶すると、その社会人は「うっきょんまち」といった。まっすぐな目をして私をみつめてそういった。

 「あの、ここ意味の無い言葉研究会ですよね」

 「はい、そうですよ。」

 「どういった活動をされているんですか」

 「ここではですね。」

 背広の社会人は手をひろげて、泣き叫んだりしている人々を私によく見えるようにした。私は、まるで動物園だという言葉がこれほど素直に当てはまる場所を初めて見た。様々な統制のとれない声が重なり合い結果として一つの騒音を形成していた。人はあくまでも真剣に、そしてあくびのように己の中の声にならない思い叫んでいた。会議室の固い壁は、沈黙したまま鈍く彼らの声を反射していた。その鈍い冷たい反応にも彼らは貪欲に歓び、絶えず自分の鳴き声を吟味しながらまた声を発する

 「こうやっていろいろな方々が集まって意味の無い言葉を言い合っている場所ですよ」

 「そうなんですね。」

 私は反射的に納得していた。 

 「あの、私すべっきゃまいのらっぽという言葉を考えたんですけど。いいですか」

 「素敵だとおもいます。」

 背広の社会人は、惑うことなくいった。私はすべっきゃまいのらっぽがこんなにも素直に褒められたことがうれしくて思わず泣きそうになった。意識が、あつくなったまぶたに向かうと、いままで部屋で鳴り響いていた意味の無い言葉たちが私の耳にすんなりと入ってきた。


 のりみょいーーーん

 のりみょいーーーーーーーん

 ははい、ととのまちやってんや

 はなすれるときの、まちあふれるとき、そしてまたはなすれるとき、めちこみえる

 つくつくつくつくつくつくつくつくつくつ

 いんとうせんまいどうどうごりきや、あらーまいのうけんじゅはらーかみーのーりんのまこーとにーはいーのすーるまたーいのーのいのいみ、あらーまきーのーするとなのーほじゃーするーめすーる

 つくつくつくつつくつくつくつくつくぼーし

 じゃーぱーなー

 ははなーいす

 おいおいおいおい、まいまいまいまいまい、ねぇー。

 ぼーし

 

 それは、生命の躍動であった。雄叫びであり、時には日常の謳歌であり恋の詩だった。そして、祈りでもあり呪詛でもあった。ただあふれ出る心情がこの市民会議室に存在することの、なによりも動かしがたい証拠であるような気がした。気がつけば、私は涙をおさえることをやめ自分の胸が高鳴るままに泣くことにした。会議室の中で、一心に声を発し自分の鳴き声を吟味しつづける人の顔は至って真剣であった。切なくも、真剣であった。意味が無いが故に、はてしなく追求され続ける虚空があった。声は、かさなりしかし互いに干渉されることなく渦を巻き、波を起こし私の心情をどうしょうもなく揺さぶった。

 「私、行ってきます」

 「どうぞ。すきょんすょんぱちゃ」

 彼は、意味の無い言葉を言ってそれから私の背中をすこし押した。私は、あふれる涙を拭うことなく濁流となって迫り来る声の圧力に逆らいながら会議室の中心に仁王立ちした。私の存在など、眼中にないかのように声はかえって氾濫した。私は、胸いっぱいに息を吸った。

 「すべっきゃまいのらっぽーーーーっ

 すべっきゃまいのらっぽーーーーう

 すべっきゃまいのらっぼーーーうぅぅぅっ」

 ただ、喉がかれるまで叫び続けた。私の絶叫は意味の無い言葉に押しつぶされ、押し流され消し去られていった。私の思いは、多数のこえに蹂躙されるには、あまりにも重かった。場違いなほど切実だったのかも知れない。しかし、最初から意味などないのだ。消し潰される意味など、そして忘れ去られる意味など。虚無を叫ぶたび私はなぜか体から透明な力が湧き上がってくるのを感じた。それは、肉体的な力ではなくどこまでも純粋な精神的な高揚だった。

 「すべっきゃまいのらっぽっ

 すべっきゃまいのらっぽーーーう」

 私は、ついに咳き込んで膝をついてうずくまった。ゴツンと膝が床に当たる音がした。声が止んだ。動物園のようだった部屋に夜が訪れたような沈黙が舞い降りた。私の咳き込む音だけが、会議室に響いた。私は床を見たままうずくまった。涙がもう出ないほど、目が痛い。私が咳き込むのをやめたとき、入り口の辺りで手をたたく音がした。顔をあげると背広の社会人が拍手をしていた。

 「もちゃべきっ!」

 彼の拍手はたちまち、会議室中に伝播した。私は拍手に包まれながら呆然と膝をついていた。すると、おばさんが優しく手を取ってくれて私を立たせてくれた。喉がひりひりと痛むし、膝も打ってしまった私はおばさんに支えられながら、拍手の中心に立っていた。

 「のりみょう」

 おばさんは私の背中をなでながら言った。私はなぜか今になって温かな涙が目からあふれてくるのを感じた。

 「もじまる!」

 「ホイスマッチョレイ!」

 「つくつくつくつくつくつくつっ!」

 「ななすれる、そして! はないれする!」

 「しりめんきょ!」

 拍手の中から意味の無い言葉が私に投げ込まれた。そして、いつからか人々は意味の無い歌をリズムに合わせて歌い出した。

 わわわわっ、いりいりすっつすっつすっつめいのーりりりーあいや、いなもり、すんのぽいぱい。あーれ、ちとりや。そーれはいや、つっつとりとり。へいへいほいほい。まきやいのてる。さりとろんどる。あいーい、あいーい。ずっこいしょ。

 歌は私を包みこんで、明るく人々は笑っていた。私ももう出ない声で、体を揺り動かし止まらない流れに身を任せた。

 その日、公民館は歓喜につつまれ、閉館まで声が鳴り止むことはなかった。


 私は、その日のことを記録したいとおもって小説を書き始めた。先述の通りそれは箸にも棒にもかからない作品だと、言われた。それでも私はかまわずすべっきゃまいのらっぽと思っている。


 私は、あの魔法のような高揚を味わってからなぜか落ち着いてしまって以前のように、町の中ですべっきゃまいのらっぽと言うことはなくなってしまった。不思議なことだった。私はどうしてかわからず一人で「すべっきゃまいのらっぽ」とつぶやくのだが答えは浮かんで来なかった。街中でもう一回叫んでみようかと思い至って、駅前の改札口で「すべっきゃまいのらっぽーーう」と一声いってみたのだが、なにも変わらなかった。家から自転車で十五分ほどでいける海にむかって叫んでみても結果は同じだった。

 私はいつからか、叫ぶのをやめてしまった。しかし、そうすると自分の軸がぐらぐらするような不安感に襲われた。私はいつの間にか元気がなくなった。街の中を不安を紛らわすために走るようになった。そのころ私は、街をはしると「あ、変な人だ」と子供に指さされるようになっていたが、私はそれにかまわず走るようになった。私が真剣に走っていると子供も指を指すのはやめるようになった。おかげで、私は二キロ体重を落とした。こうして走っている方がかえって健康のような気がした。私は、それが気にくわなかった。

 走りながら、私はまた叫び始めた。

 「すべっきゃまいのらっぼう。すべっきゃまいのらっぼう。すべっきゃまいのらっぽう」

 初めのうちは舌をかんだ。息が続かなかった。街の人にまた笑われた。時には、侮蔑の目で見られるようになった。しかし、私の取り組みに賛成してくれる人たちもいた。

 意味の無い言葉研究会の人たちは、私と一緒に意味の無い言葉を発しながら一緒に走ってくれる人もいた。しかし、それは少し酷なことをしたとも思っている。自分の中の意味の無い言葉を、発しながら街を走ることはすなわち、変質者に自らなりにいくようなものであった。街のひとからさげすんだめで見られるとき、そして子供に心なく笑われるとき、警察官に「ちょっと職務質問してもいいですか」ときかれるとき、私たちの心の中にある純粋な何かは汚れるのだった。

 「意味の無い言葉が、誰かの心を揺らがしたり挑発することはいいことなのでしょうか」

 私はそれを聞きたかった。ただ、周りの人は皆意味の無い言葉を発するばかりで私が問いかける暇も無いように見えた。会長はすこし私に取り合ってくれた。

 「意味の無い言葉で、自分が傷つくうちはまだそれは意味のある言葉なんだと思う。誰かを傷つけてしまううちはまだ、異物として意味がある。意味の無い言葉をつくることは、それを聞いても心が動かないように、まるで呼吸するように、動物が鳴くように、禅僧が瞑想するように、意味をそぎ落とし、磨き上げていくことなんだよ。きゃらっごもっぴ」

 私はまた、猫にであった。迷う道で、猫にであった。仲間たちと別れて家に一人向かう道で、猫は退屈そうに塀に寝転んでいた。

 月は、雲に隠れそのほのかな優しい気配を恥じらうようだった。私は、疲れた足を緩めて猫の前で立ち止まった。夜は静かだった。そしてこれから長い朝までの静かな時間が始まろうとしていた。私は、それを知りながら猫に話しかけた。

 「すべっきゃまいのらっぽ」

 猫は目を丸くして私を凝視した。瞳孔がひかり、私をいぶかしげに見た。私は微笑んで彼が何かを言うのを待った。彼が教えてくれたのだ。意味の無い鳴き声を。とても静かな時間が流れた。風は心地よく私の汗を乾かした。猫は視線をさだめたまま私のことをずっと見ていた。私は心を差し出すように、彼が私のすべてを見通すことをまっていた。

 猫はついに鳴かなかった。私は「すべっきゃまいのらっぽ」とつぶやいて走り去ろうとした。その途端背後で「ニャー」と声がした。私はすぐに振り返って猫を探した。しかし、塀の上にはなにもいなかった。

 風がいつの間に吹いて、空の月が雲の間から見えた。本当に行きたい場所はそこなのに。私は思った。

2020/04/01 19:44


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