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かがみ
壁についた手の跡が
じっとこっちを見つめてくる
薄くなって
消え去って
そう思ってもまだ
そこにいて
その手が開いてなんかなくて
もしも閉じていたのなら
そこまで気にすることはないんだろうし
ついたところが壁じゃなく
地面だったとしたのなら
こんなに悩むことはないのに
いつになっても目について
こんなにも鬱陶しい
いつまであなたはそこにいて
いつまで僕はここにいるの
無理に目線を合わせなくても
もう気にしないくらい経ったでしょう
カガミヨカガミヨカガミサン
僕はいつまで磨けばいいの
カガミヨカガミヨカガミサン
あとどのくらいで光ってくれるの




