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イレーサー

ボールペンも

シャーペンも

似たようなものでしょう

僕の筆箱を荒らしながら

あなたはこともなげに言う


違うよと

転がった消しゴムを投げながら

僕は抗議をするのだけれど

もちろん

投げた消しゴムがあなたのもとに

届くわけなんてないわけで


好き放題にがさがさと

ものを取り出すその姿を

眺める事しかできなかった


結局あなたが取り出したのは

ボールペンでも

シャーペンでもなく

じゃぁ

その手に握られたものは何なのかって

一言

修正液だからって


まるで

そこに消し去りたい過去があるみたいに

おもむろにキャップを取り外し

ケタケタと笑いながら

枠線と

名前が二つ書かれた用紙を

真っ白に染め上げた


すっきりとした顔をして

じゃぁ改めて

ボールペンか

シャーペンあるかいって

そういった君の顔を

僕は一生忘れない

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