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深夜タイフーン
昨日の夜は激しかったなんて
またそんなこと言ってるの
眠い目をこすりながら
冷たい枕を抱きながら
ほんの少しの温もりが
残ったベッドと毛布の中で
あなたの目が血走っている
理由もなんとなくわかる
だったら
夜遅くまで起きていないで
耳栓でも何でもしてほら
さっさと眠ってしまえばいいのに
何を期待していたの
それってきっと期待外れ
期待するだけ馬鹿みたい
濡れた枕を抱きしめる
乾かさなかった髪と同じ
ひんやりとまだ湿っていて
それでいて
気持ちよくて
気持ち悪い
ほらみんな
空を見上げてさ
馬鹿みたいに
口開けてさ
あぁ
晴れた青空が見てみたい