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休日の先に待っていた事

 明日は休日。

 実は、この10日に一度の休日。つい三か月前には無かったものだ。

 ファリアに何度も何度も頼んで勝ち取った、俺の安らぎの時間。つまりマイライフだ。

 だが……10日に1回。

 もう少しだけ休みがほしい。



 この世界には俺がいた日本の様な、決まった休日。というものが無い。

 一週間の土日の様な、世界的な休日というものが存在しない。

 それはどこの国の中でも同じらしく、みんな揃って休み。という事が無いらしい。


 とはいっても休日という概念はあるようで、みんな勝手に休みをとる。

 街の中では3日に一回閉まっている店や、5日に1回休みをとっている店。もちろんずっと開きっぱなしな店もあるが、少数派だ。


 まったく日本人に見せてやりたい。

 我が故郷の人達は働き過ぎなんだ。


 だがうちの稼ぎ頭のファリア様は、休日というものに軟弱な想いを抱いていらっしゃったみたいだ。

 その結果が三か月ぶっ通しの稽古、特訓の日々だった。

 十一(といち)の休みだって、まだまだキツい。

 

 このままだと……いや、このままでいい筈が無い!


 という事で俺は明日の10日に1回の貴重な休日を使い、かねてより考えていた『休日増やそう大作戦』を決行する事にした。


 まず戦いには仲間が必要だ。

 どこの世界でも仲間というのは必要なのだ。

 ってな訳で、エレナを仲間に引き入れる事にする。

 だが甘かった。


 休日を得る為の戦い。俺の敵はファリアだけでは無かった。

 この家の、いわゆる俺の姉?にあたる住人エレナ。

 彼女も俺の敵だったのだ。


 決行前日の夕方、作戦通りエレナの部屋の戸を叩いた。


 紙に『フラストレーションを感じてないかい?』と書いて見せると、


「は? 何言ってんの? バカ?」


 と、一喝された。


 最初からつまづいてしまった。

 だから何だというのだ。

 かの有名な映画監督も言ってたではないか。

 どんな馬鹿げた考えでも、行動を起こさなければ世界は変わらない。


 ここからは1人で戦うのだ。

 ここからと言うより、初めからだけど。


 やはり俺には孤独がお似合いらしい。

 ふっ……戦いとは、常に孤独との闘いである。

 


 ではどうするか。

 一緒に稽古をしている戦友が敵に回ったとなると、かなりの痛手だ。


 先行きが怪しい。

 とりあえずは、まずは直談判だ。


 

 紙に『休日をください』と書いて、夜中にファリアの部屋の机の上にさり気なく置いた。

 朝、ファリアが紙を見てるのを確認したが、まったく効果無しな顔。

 これには期待はしていなかったので良しとする。

 宣戦布告と取ってもらってもいい。


 次に親しい者からの攻撃。

 ファリアの夫のクライムに、子供達を少し休ませるよう代わりに言ってもらう。


 紙に『休日を増やしてほしい』と書いて、ファリアのモノマネをした。

 するとクライムは俺の切実な想いに気付いてくれたようだ。

 そして朝の内にファリアに掛け合ってくれた。

 これは中々効果があったようで、昼前にチラチラとこちらを気にするファリアを感知する。


 だが俺が欲しいものは休日という事実だけだ。

 気にしてくれるのはプラスだが、まだまだ先は長い。


 次の行動は決まっていた。ファリアの上司を落とす。

 セシリアから直接言ってもらおうと、ファリアの書棚からセシリアの街の散歩の日時を調べた。

 すると今日の昼過ぎではないか!

 しかも護衛はファリア!


 ファリア、ほんとに休んでないんだな。

 バリバリのキャリアウーマンなのは認めるが、体に支障をきたさないか心配だ。


 おっといけない。

 彼女は今、俺の敵。

 敵に情けは必要ないのだ。


 そして待ち伏せ。

 城から出て来たエミリアにそっと近づき、内容を記した紙をファリアに見えない角度から渡す。

 それ自体は成功した、んだが……。


 ファリアがエミリアに近づいた俺に気付き、


「まだエミリア様に近づくな!」 


 と、恐ろしい殺気を放っていた。


 怖かった。

 あとファリアの言った「まだ」が何なのか気になるが。

 ……まあいい。

 とりあえずは紙は渡せたので、それはそれで良しとする。




 最後の攻撃。

 これはどこの世界でも通用するであろう攻撃だ。

 子供の泣き落とし。


 目薬なんかがあればいいんだが……。

 まあそんな物に頼らずともやってみせるさ。

 すべては俺のマイライフ、休日の為。



 家の玄関前で待ち伏せ。

 上を向いて目を出来るだけ開きっぱなしで待つ。


 ファリアは今日、泊りがけでの城の警護はない。

 そして先程セシリアを城に送り届けたのも確認済みだ。

 殺気を放たれた以外は、すべて思惑通りに進んでいる。

 大丈夫。失敗はない。


 家の扉がすっと開いた。

 すかさず目に溜まった涙を頭を下ろして、頬につたわせる。

 そしてウソ泣きの真似。


 タイミングはドンピシャ。

 開ききった扉の前で、ファリアがうずくまっている俺を見つけた。

 すると少し驚いた顔で俺の顔を時が止まったかのように眺めるファリア。

 それを横目でチラチラと見る俺。


「リリス……」


 ファリアの心配そうな声が耳にとどいた。

 おおっ 効いてる?


「これは何だ?」


 何だと言われて差し出されたファリアの手を見て凍り付いた。

 ファリアの手には1枚の紙。


 そこには『呪いから(ファリアの)解き放たれる為に、私に休日を与えるよう言ってください』と切なる思いが書かれた紙がファリアの手に握られていた。


 背筋がヒヤッと冷たくなる。

 呪い。

 それは目の前の女、あなたの事。


 首をブンブン振る俺にファリアは実直な顔で、


「やはりそうだったか……」


 と1人で納得している。


 何がそうだったのかは解らない……。

 だがその顔は優しく、そして休日を増やしてくれそうな雰囲気を漂わせる。


 セシリアが上手くやってくれたんだろうか。

 作戦成功なのか。


「明日からその呪いを解く為、城の地下にある魔術研究所に行ってもらう。城への出入りはバッファ様に話を通してある。10の日程の打ち分けは、5日間特訓、5日間は魔術研究所だ」


 あらやだ。

 休日無くなちゃったじゃない。


 職場帰りのOLの様な叫びが頭に響いたところで、俺の『休日増やそう大作戦』は幕を閉じたのであった。





 ♦ ♦ ♦ ♦ ♦ ♦ ♦ ♦ ♦ ♦





 彼はこの城の中では珍しく、金で雇われている者だ。

 雇い主の危険を即座に払い、危険がない時は城に定住する。

 いわゆる用心棒である。

 用心棒とは護衛と違い、雇い主の身の危険だけを守る存在でもある。


 だが彼ほどの魔術師もなかなかいない。

 バッファは彼を用心棒としてだけではなく、魔術研究員としてもこの城の地下で働かせていた。


 本来彼ほどの力があれば、どこの城でも厚遇で高い地位を得ることもできるだろう。

 だが彼はそうはしなかった。

 もともと冒険者だった彼は、堅苦しいのが苦手だったのだ。


 ならば何故苦手なはずの城への定住を選んだのだろうか。


 それは以前、まだ彼が城に自身の研究所を持っていなかった時の事である。



 突然現れた一人の女冒険者に肩を掴まれ、仲間になってほしいと頼まれた。

 無理だと言うと、どうしても自分が必要なのだという。

 情報が必要なのだという。


 彼は困った。

 その女冒険者は肩の手を払って帰ろうとする自分の脚にしがみついてきたのだ。

 その表情は必死だった。

 何度も何度も地に頭をつける女冒険者に負け、用心棒として雇ってくれている貴族の元へと女冒険者を連れて行った。


 だがそれは悪手だった。

 女冒険者は予想以上に強く、彼が共に旅をしなくてもいいほどだったのだ。


 しばらくはレイマール周辺の情報集めから始めた。

 そして女冒険者の欲しがっていた情報は、すぐに見つかった。


 もう一度言おう。

 この時の彼の選択は悪手だった。

 情報源は彼の元冒険者仲間。

 その冒険者は誰かの指示に従って彼を誘導したのだ。


 しかしその時の彼は誘導がなくとも、女冒険者に付いて行ったかもしれない。

 彼はその女冒険者の強さと美しさに、少しばかりの恋心をよせていたからである。


 その後、女冒険者の目的を達成してレイマールに戻り、雇い主が死んだことを知る事になる。

 彼は用心棒としてその場にいなかったことを恥じた。


 力を貸してやれと命令を出したのは雇い主だった。

 だが雇い主に女冒険者を引き合わせたのは自分だ。

 危険を回避させることどころか、危険な時に自分はいなかった。

 用心棒失格である。


 その時を境に、彼は雇い主だった貴族の父親についた。

 涙ながらに自分から申し出たのである。

 雇い主だった貴族は、元冒険者の彼に優しかった。

 そしてその父親であるバッファも、彼を自身の身を守る用心棒として雇用したのである。



 魔術の研究は彼が加入した事で飛躍的に伸び、その存在を確かな物へと変えていった。


 今、城の中でクルルなどのメイドが魔術を行えるようになっているのは、彼の功績の賜物である。

 そんな彼の事を、街の住人達は言うのだ。

 城とこの町を守る守護神のような存在として、敬意込めて『城壁の魔術師』と。


 彼の冒険者時代の経験、そして魔術研究所での実験で積み上げたものは本物である。

 よって彼の魔法、呪いなどの知識は相当なものであった。



 だがそんな彼にも解らない事はある。

 もうこの子がこの魔術研究所に通い出して2か月は過ぎただろうか。


 ファリアが連れて来たこのダークエルフの女の子。

 呪いに掛けられているらしいのだが……何の呪いかさっぱり解らない。

 しかし呪いに掛けられている者の症状は見てとれる。


 メイド達が魔術の練習にここへ訪れた時、まるで盛りのついたワーウルフのような目で彼女達を見ていたのだ。

 特に獣人族のメイド。クルルが来た時にはそれを通り越して拝むような目で見ている。


 これは自分の知らない呪いなのかもしれない。

 ならば呪いの研究の為、そして同じような呪いを掛けられた者がいた時の為になんとしてもこの呪いを解明させなければならない。


 思い立ったフィールは、まずこの子の身辺調査から始めた。

 呪いとはその掛けられた者の状態を良く知る事から始まるのだ。



 ファリアに夕方から家に入る事の承諾を取り、リリスに見つからないよう彼女を観察した。


 フィールは元冒険者。

 飢えた魔獣に見つからないよう自分の気配を消すくらいはお手のものである。


 音を立てずに隠れていた部屋から抜け出し、目的のリリスの部屋へと向かう。

 そして驚愕の事実を目にする事となる。


 みんなが寝静まった深夜。

 カタカタとリリスの部屋から何かの音がする。

 気配を消し、そっと扉を開いてわずかに開いた隙間から部屋の中を覗き見た。


「!っ……」


 そこには官能的で、だが恐ろしい光景が広がっていた。

 なんとリリスが自己処理を行っているではないか。

 まだ年端も行かぬ5~6歳位の小さな子供がである。


 ある知識として魔物の子供がそのような行為を行うとは聞いた事がある。

 自分よりも強い魔物と交尾をするため、早い内から本能で誘惑するのだとか。

 だがそれは、あくまで魔物だ。魔人ではない。


 しかしその後、すぐに別の考えがうかんだ。


 人族が大半を占めるラノア大陸。

 各国での王宮では、女の処理を見て楽しむ娯楽もあるという。

 下卑た大臣などが女に無理矢理やらせるのだとか。


 聞いた時にはその女達に同情したものだが。

 だが、それとも違う。

 このレイマールには、そんなことを命じる者はいないだろう。

 それを見ている者もいない。この場には自分しかいないのだ。

 ましてリリスはまだ幼い。

 性を覚えるのには早すぎる年齢だ。


 だが一応、見てしまった事実は育ての親であるファリアに報告しなくてはならないだろう。


「だが、何と説明すれば……」


 ここから彼のリリスの呪い捜索が始まった。


 当のリリスは次の日も、また次の日も体勢を変え、時には寝そべり、また時には四つん這いで。

 また聞いた事も、見た事も無い体勢の時もあった。


 なんという恐ろしい呪いなのか。

 これは悪神が憑りついているに違いない。



 リリスが魔術研究所に来ている5日間に沿っての観察。

 明日から剣の特訓が5日間ある。

 ならば次に研究所に来るまでに場を整えなくては。


 視察を終えたフィールの行動は早かった。

 魔術研究所にある性的な物はすべて排除した。

 いわゆるオークなどの男性器などが入った瓶などである。


 これはここに置いておくと危険だ。

 そう感じた物は全部昔使っていた自分の家へと移した。


 次に始めた事は、女性の魔術研究所への出入り禁止である。

 魔術の練習なら、別のところでも行える。

 呪いが伝染して、いざという時にメイド達が役に立たなくなってしまっては、どうしようもない。


 そして最後に、自分が呪いに掛からないようにと、大叔母様から教わった退魔魔法陣を書いた紙を研究所のいたるところに張り付けた。


 準備は万端。

 5日間の剣の特訓を終えたリリスが、明日からまた5日間この研究所へとやってくる。


 そしてその時は訪れた。

 ニコニコしたリリスが、研究所へと足を踏み入れる。

 辺りをキョロキョロと見回すリリス。

 そして落胆するように肩を落とした。

 その目は、少し寂しそうな感じも受ける。

 そのままいつもの様に椅子に座ると、テーブルの上に置いてあった紙の束をペラペラと捲っている。


 何かおかしな所があっただろうか。

 それとも、研究所が様変わりした事で少し驚いているのか。


 そう思うフィールに、リリスはテーブルにあった紙に文字を書き、フィールへと手渡した。

 そこには5~6歳が書いたとは思えぬ綺麗な字で、『女の子達は?』と書かれていた。

 その文字を見て、フィールの背筋は凍り付いた。


 最後の?の文字は解らないが。

 もしかすると呪いは、1つだけじゃないのかもしれない。


 恐ろしい感傷に浸ったフィールは、恐る恐るリリスに聞いてみることにした。

 決して怒らせる事無く、慎重な言葉で。


「……リリス。君は女性達がいなくなって、寂しいのかい?」


 するとリリスは、また紙を手に取りスラスラと書きだした。

 その紙を見て、そしてリリスの強張った顔も見て、フィールは愕然とする。

 『女の子達はどこいったのか、聞いてるんだけど?』


 この?という文字は聞いている、いわゆる形容詞と推測する。

 もしかしたら、上級魔族が使う文字なのだろうか。

 だが、自分の知る限りでは、そんな文字は存在しない。

 いや、そんな事を考えている場合じゃない。


 リリスの目、それは明らかに脅すような、または威嚇するような目だ。

 一文字だけだが、自分の知らない文字を使っている。

 やはり悪神が憑りついている。


 フィールは迷っていた。

 強引に呪いに掛かった者を、回復へと(いざな)う方法はある。

 だがそれは本人に対し、何度も呪いに掛かっている事を自覚させる事が大事になる。

 つまり復唱させるのだ。自分はこんな呪いに侵されていると。

 リリスの場合は喋れない為、何枚も紙に自分の症状を書いてもらう事となる。


 しかしファリアに聞いたところによると、リリスは自分から呪い侵されている事を自覚している。

 紙に書いて、わざわざエミリア様に手渡したのだ。

 エミリア様に伝えたのは、育ての親であるファリアを心配させないためなのか。

 それとも、直接ファリアに言えないから、エミリア様から言ってもらおうと思ったのだろうか。

 だとしたら、それは酷な話だ。


 その日ファリアが家に帰った時には、大粒の涙を流して泣いていたとう。

 こんな小さな子供が、自ら自分は呪われていると伝える事の辛さ、そして悲しさ。

 ファリアも涙をなんとか堪えて、なんとかここへ行くようにと伝えたらしい。

 その瞬間は、とても辛かっただろう。


 家族を陥れる、恐ろしい呪いだ。

 その呪いに関しても、とても大人でも言うのが辛い内容の呪いだ。


 だがここは、心を鬼にして伝えなければならない。

 その対処法に関するすべてを。

 じゃないと、悪神が心を支配していくのを止める術がないのだ。

 今の様に、悪い神が心を乗っ取る時間が長くなってからでは遅いのだ。


 フィールはリリスを睨みつけた。

 この金髪の幼女に憑りついた悪神に向けてのものだった。


「リリス……実は……」


 とまで話したところで、さっきまで目の前にいたリリスの姿がない。

 一瞬、天を仰いで涙を堪えたすきに消えてしまった。


 ふと視線を横にずらすと、またテーブルで何かを書いている。

 そして今度は、怯える様な目でその書いた紙を渡してくるのだ。


 リリスが渡してきた紙には『ごめんなさい。もう悪さはしません』と書かれている。


 どういう事だろうか。

 まさか、睨みつけただけで悪神が降参したとでもいうのか。


 また悩むフィールに対し、今度は気持ち悪い笑みをフィールに向けるリリス。

 子供が作る笑顔ではない。

 ラノア大陸にいる、人族の女を誘拐して性奴隷にするゴブリンのような、なんとも気持ち悪い笑みである。

 

 その情景は他人が見ると、なんとも不思議で不気味に思うだろう。

 さっきまで威嚇するような目をしていた幼女が、今度は気持ち悪い笑顔なのだ。


 リリスはトコトコと可愛く部屋の隅まで歩いてゆく。

 何も言えずに硬直していたフィールだったが、楼で出来た蓋付きのカゴを手に取って戻ってきたリリスに対して、なんとか自分を取り戻していた。


「……それは何だい?」


 手渡してきたカゴを手に取るのを一瞬躊躇ったが、でも呪いの対策は万全だ。

 フィールの体には呪いが感染しないように、退魔避けの魔法陣が体中に直に書かれていた。

 意を決し、そのカゴを手に取ってみる。


 大きさはリリスの頭ほどのカゴだ。小さくも大きくもない。

 そして見た事もある。

 たしかメイドの1人が持ってきた、昼食のパンが入っていたカゴだ。


 蓋を開けて中を覗くと、白い布が入っていた。

 それを手に取り広げてみると……女性用の下着だった。


 しかもリリスには大きすぎる物だ。

 それでフィールは覚悟を決めた。

 やはり呪いは放っておけない。


「リリス、実はね……」


 優しく語るフィールに、リリスは目を丸くして聞いていた。

 そして最後は首を大きく縦に振り、その日はフィールの言う事を素直に聞いているのであった。

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