初出勤!私は仕事もできるのです!
今日から本格的な授業が始まりました。橘くんは授業以外に出る気がないのか、クラス会が終わって授業が始まる直前に登校してきました。先生が申告したように、橘くんと入れ替わるように抜けてゆく生徒もおり。授業自体は普通に行われるのですが、受けるほうの態度にかなりの温度差があります。
橘くんの他にもノートパソコンを開いて何かしてる人、寝てる人、私のようにノートを取る人。
同じ高校生でなんでこんなに違うのでしょうか? とゆうか寝てる人に先生は注意すらしません。まるで静かなクラス崩壊。
「ふう。」
休み時間に机の上で寝そべるように伸びをします。
「疲れた?」
「というか、なんで先生は注意しないんでしょうか?」
言ってから気が付く。誰に問いかけられた? 振り向くと川本さんがこちらに手を振っています。
「あ、あの・・・」
「いいよ、気を使わなくて。べったりした付き合いじゃなくて適度に距離を置いて欲しいんでしょ?」
「あ・・・いえ、そうゆうわけでは・・・」
「大丈夫、そうゆうのはわきまえてるから。」
なるほど、彼女は私との付き合い方は付かず離れずくらいの距離をとる。と読んだのですね。
それはそれでありがたいとも思うのですが、それでは彼女のスタンスを犠牲にしてるのではないでしょうか? ちょっと不安になったりします。
「あの・・・それはあなたの主義を歪めることにならないのですか?」
「あはっ、そうゆう考え方もあるのね。でも大丈夫。私はお隣さんと仲良くしたいだけ。仲の悪い人の横なんてまっぴらだもん。」
「なるほど、そうゆうスタンスなんですね。」
「へぇ、スタンスかぁ・・・じゃ、あなたのスタンスは?」
「あ・・・・・・ほ・ほんとうはみんなと仲良くしたかったのですが・・・失敗してしまって。今は中学と同じように空気になろうかと。」
「うん、それは多分高望みしすぎたんだよ、みんなじゃなくてまず一人と仲良くなる。一人仲良しになったらまた一人増やす。そうしていけばいいんじゃない?」
いきなり彼女から後光が射した気がします。なるほど、私の失敗の原因はそんなところにあったのですか!
「あぁ、ほんとです。なんだか希望が出てきました。」
「それはよかったわね。まあ、橘くんじゃそんなアドバイスも無理だろうし。」
え? 何かとんでもないところから引き合いが出た気がします。
「あの、橘くんと知り合いなんですか?」
「ううん、知らない。ただ彼が有名なだけ。」
「彼有名なんですか?」
「知らない? 橘コンツェルン。彼そこの3男らしいよ。」
「え? えぇ!?」
驚いた、そんな大層な人だったなんて。だって彼にはそんな雰囲気全く感じませんでした。
それに始めて私と会ったときなんて、まるでひとりで散歩してるようで。
日本の治安はいいとされてるけど、そんな人が誘拐されないなんてこともないでしょう。
「あなた親しそうに話してたから、てっきり旧知の仲だと思ってた。」
「え? ・・・そんなに親しそうに話してました?」
「明らかに他の人と態度違うじゃない。」
あ、それは認めます、でも、それは彼が話しやすかっただけで・・・そう言えばなぜ彼はあんなに話しやすいのでしょう? それも不思議です。もしかしたらコンツェルンの人特有のなにか? ・・・ないですね。
「なぜか彼は始めて会ったときから凄く話しやすかったのです。」
「そうなんだ、相性いいのかもね。」
「そ、そんなだいそれた・・・」
そのとき川本さんは他の人に呼ばれ、そのまま挨拶して教室の後ろのほうに行ってしまいました。
彼女を目で追ってた私は橘くんがこっちを見てることに気付き咄嗟に顔を教室の前のほうに戻し俯いて。
「相性いいなんて、彼の心が広いだけなのでは?」
とか呟いていたのです。
お昼にはほとんどの人が食堂に行ってしまい、私は一人でお弁当を広げていました。手を合わせて。
「いただきます。」
「へぇ、おいしそうだね。寮で作ってもらえるの?」
びっくりしました、誰もいないと思っていた教室に橘くんが残っていたのです。
「い、いえ、私は自炊なのでこれも作りました。」
「へぇ。寮なのに自炊って、料理好きなんだ。」
「それもありますが、お金がないので・・・」
あ、これは言わなくてよかった話ですよね?
「僕の分も作ってくれないかな? 勿論必要経費は出すよ。」
「いえ、そんな・・・とてもお口には合わないと思います。」
橘コンツェルンの御子息・・・普段どんな食事をなさっているのか興味はありますが、イメージとしては高級料理とかフレンチのフルコースとか。
そんな方に私の料理なんて、とてもお出しできるような物ではないでしょう。
「そう? とてもそうには見えないけど。」
「あまりからかわないでください。好きと言ってもそれほど作ってたわけではないので。」
「ううん、そんな風に思われるのは心外だなぁ、まあ、気が向いたらでもいいから。」
手を振りながらとぼとぼと教室を出てゆく橘くん。いつもの颯爽とした歩き方ではありません。
いえいえ、私にお弁当作りを断られたからだなんて、そんなはずありません。
たまたま今は調子が悪かっただけ・・・そう、お腹が減ってるからに決まってます。
「一度食べてもらって、お口に合うというのならいいのかもしれませんね・・・」
そんなことを言いながら一人でお弁当を食べました。今日のお弁当は薄味が過ぎてておいしくなかったです。反省。でも、これを人に食べさせるなんて、ダメですよね・・・
午後からも同じような授業風景が続きます。お腹が膨れたからなのでしょうか? 午前より寝てる人率が高いです。橘くんはとぼとぼと教室を出たあと戻ってきません。机が綺麗になってたので早退してしまったのでしょうか? 本当にこのクラスはフリーダムなんですね。
そうして1日の授業が終わりました。確かに他の生徒の態度やらを気にしなければ問題ないのでしょうが、あまりにもフリーダムな教室に慣れません。この先が不安です。
と言っても私も今日からバイトをすることになっています。学校が終わってからのバイトなので、それ自体は普通ですよね? 他のクラスメイトのような奇怪な行動ではないはず・・・だんだん自信が・・・
「渚、今日これからみんなでカラオケ行くんだけど、あなたもどう?」
「あ、川本さん、申し訳ないのですがこれからバイトに行きますので。」
「そっか、じゃしかたないね。友達作りの手伝いになるかと思ったけど。」
言われて気が付きました。なるほど、そうやって友達の輪を広げてゆくのですか。
「せっかく気を利かせていただいたのに、申し訳ありません。」
「いいって、友達だもん。」
頭を下げてた私に川本さんはそう言いながら手を振り教室をあとにされました。
友達? 私と川本さんが? 談笑などしていません、どちらかと言えば私は川本さんを先生だと思ってました。
それでも友達といってよいのでしょうか? ますます友達の定義がわからなくなってきました
学校を出てバイト先に歩いてゆきます。自作の地図には曲がり角ごとに目印を入れてあります。GPSカードも持っています。いくら私が壊滅的方向音痴であろうとこれだけ準備すれば迷う道理がありません。
なのに迷ってしまいました。いくら探しても「喫茶ダリリ」が見つかりません。どうしてなのでしょう?
半ば泣きそうになってます。もう約束の時間まであまりないのです。初日の顔合わせに遅刻するようでは私以外のクラスメイトと大差ありません、それだけは避けたいではありませんか。
「渚? なに? また迷ってる?」
マサミさんに会いました。救世主様降臨です!
「マサミさん、ダリリが見つからないのです。」
事情を話すとマサミさんは快く一緒に探してくれるとおっしゃい、私と商店街を歩いてくれたのです。
「見つからないわけだ。」
「これはどうゆうことなのでしょう?」
喫茶ダリリはすぐに見つかったのですが、シャッターが閉まっています。シャッターには「店主の都合により閉店します」の張り紙があり、その周りにお寺のようにお札が貼ってあります。そこには「金を返せ」とか「借金返せ」とか書いてありました。
「要は借金して夜逃げしたんだね、ただ働きさせられなかっただけマシと思って諦めるしかないよ。」
「つまり、私は職を失ったということですか?」
「そ。」
泣きそうな話なんですが涙も出ません。色々なことが頭をよぎっているのですが、どれも抽象的で意味が理解できないのです。
「まあ、今日のところは寮に戻って。今後の対策はそれから考えるしかないんじゃない?」
マサミさんが提案してきます。いえ、それでは後手にまわってしまいます。
「いえ、すぐに学校に戻って他のアルバイトを頂いてきます。」
金城学園はバイトを禁止しておりません、禁止しても隠れてする者が多かったためしかたなく許すことになったのです。しかし、だからと言って生徒がしてもいいバイトというのも限りがあります。合法であってもグレーな事をしててはいけないからです。
そうして今では学校がバイトを探して許容できる物だけを生徒に斡旋しているのです。そのため私がバイトをするには学校が斡旋するバイトを頂く他にないのです。
私はマサミさんにお礼を告げて急いで学校に戻りました。学校にはまだ部活などでたくさんの人がいましたが、職員室のあたりは静かでした。
職員室の扉をそっと開けて荻野先生を探します。生徒は学校のことで悩みがあるとまず担任の先生に話すことになっています。学校の外の悩みですが、学校を通すことになっている悩みなので荻野先生に相談するのはあたりまえだと思い探していたのですが見当たりません。
どうしましょう? もう一度見回すと学校説明会のときにアルバイトの斡旋をしてた先生がいました。
頭越しの相談になってしまいますが事は一刻を争います。
「先生!」
「おぉ・・・と、君は・・・」
「学校説明会のときにアルバイトを紹介していただきました葵です。」
「あぁ、葵くんか、思い出した、あれ? 今日からバイトじゃなかったか?」
「はい、そのはずだったのですが、喫茶ダリリに赴いたところ閉店しておりました。」
「あちゃあぁ、そうなってたか・・・」
「そこで代わりのアルバイトを紹介していただきたいのですが。」
ありませんでした。すでに紹介できるアルバイトはなくなっていたのです。
元々禁止だったのを曲げて紹介していたため、それほど紹介口を確保していなかったそうです。
もし私が独自に見つけても学校に審査してもらわないとダメだということも言われました。
バイト先がないなんて・・・想像もしてませんでした。いったい私はどうすればよいのでしょう・・・
放課後までは多少の不安は感じていたものの、未来は開けていたはずです。それが暗雲立ちこめるどころか一気に暴風雨の中です。お先真っ暗です。こんなことになるなんて・・・
寮に戻り、一人部屋でポコタを抱きかかえながらこれからを思案しておりましたが、万策尽きました。
私にはどうすることもできません。非力な自分に悲しくなってしまいますが、本当になにもできないのです。
翌朝、マサミさんに引き摺られながら登校してきました。考えてみれば私には学校よりバイトのほうが大事だったのが身に沁みてわかりました。私にとって学校とは待合室の時間つぶし以外の何物でもなかったようです。元々友達を作れるような人間ではないので友達を作りにきた。とも言えません。その証拠に今友達と呼べる人も川本さんと寮のマサミさん、イナリさんくらいしかいません。
何の気力もなく3時間目くらいまで机に伏して、ただ時間の経過を見守ることしかしてなかったのです。
「どうかしたの? 調子悪いの?」
隣の川本さんが心配そうに声をかけてきます。
「いえ、お気になさらずに。」
「気になるわよ、昨日と違いすぎる。バイト先でなにかあったの?」
「バイト先がなかっただけです。」
「え?・・・あ、もしかしてダリリ?」
「ご存知なのですか?」
「うん、あそこのマスター。競艇好きで有名だったから。」
「え? どうしてそんな事・・・」
「ほら、私は中学からここだったから、街のことはそこそこ知ってるの。」
あ、今理解できました。なるほど、私より3年も長くここに住まわれていたのですね。もしかしたら橘くんも同じで。だから彼のことも知ってたのですね。
川本さんの事でひとつ謎が解けました。でも、相変わらず私は暴風雨の中でその話も雲の切れ間にもなりません。
「そうでしたか・・・」
再び机に伏してしまいそうでしたが、あまりに失礼な気がして両腕を机に預けて額を手に乗せ俯くだけに抑えられました。
そのとき橘くんが登校してきたのです。川本さんが橘くんを呼びました。
「なに? どうかした?」
「葵さんのバイト先が潰れてたんだって、あなた何か紹介できない?」
え? 橘くんがアルバイトを紹介? 凄く意外な言葉に思わず彼を見てしまいました。
「そりゃ渡りに船だ。ちょうどいい仕事があるけど、やる?」
「是非!」
そう即答したとき先生がいらっしゃいました。彼はお昼に詳しく話すと言って席に付き、私もまともに授業を受けることができました。
暴風雨は去ったのでしょうか? まだ安心はしきれませんがほんの僅かに希望が見えてきました。
昼休み、私は授業が終わると同時に橘くんの元に。詳しく聞かせてください。
「君は料理が好きだというのは聞いたけど、他の家事はどうかな?」
「得意とまでは言えませんが、普通にできます。」
「それなら大丈夫。実はうちの家政婦さんがおめでたで実家に帰っちゃってね。産休中に他の人を頼むと戻れなくなるらしいんだ。」
「家政婦さんですか・・・」
凄く助兵衛な事を考えてしまいました。誰が父親なんですか? でも、家政婦さんが一人お休みしたくらい問題ないのではないでしょうか? コンツェルンの御曹司の自宅なんて、豪邸で何人もメイドさんや家政婦さんがいて・・・違うのでしょうか?
「だから自分でなんとかしようとしてね。そしたら壮絶な事になっちゃって。やっぱ臨時で頼もうかと思ったんだけど、君がやってくれるなら最高だ。」
「でも、私学校が終わってからなので、それほど長い時間は・・・」
「そんなたいした家じゃないよ。普通の建売住宅。まあ、1軒まるまるを毎日やれなんて言わないし。その辺は適度で十分。」
「なるほど。」
「ただ。」
「ただ?」
「初回だけは土日使わないとダメだろうし、そうだな、経費込みで20万でお願いしたい。」
「20万!?」
「経費込みだよ。多分手取りは5万切ると思う。」
「5万!?」
「高いかどうかは来てくれればわかるよ。そんなわけだから明日迎えに行くよ。」
「5万円?・・・・」
たった2日で5万円の仕事? どんな重労働なのか、想像もつきません。でも質問は家事ができるかどうか? だけだったし、普通の家事ができればなんとかなる。そうゆう意味ですよね?
私の目標は半年で30万円。総額では250万円なのですが・・・あ、この高額報酬は初回だけなんですね。それならわかる気がします。
「あの・・・・?」
期間とか普段の報酬とか、それに学校に申請とか。色々聞こうと思ったのですが、私が思案してる間に橘くんがいなくなっていました。そんなに長く考え込んでいたのでしょうか?
恐らくみんなのようにお昼の食事に出向かれたのでしょう、戻ったら聞けばいいんですよね?
でも、また机は綺麗に空っぽ、そのあと彼を見ませんでした。遅刻して早退。授業に出たのは1限だけ。
彼はなぜこの学校に通っているのでしょう? 不思議です。
寮に戻ると寮母さんが仁王立ちで私を待ち構えていました。怒っているように見えて怖いです。
「渚ちゃん! あなた昨日の夜から何も食べてないでしょう?」
「あ、いえ・・・はい、食べてません。」
「あなたのご両親からキツク言われてるの、食事はちゃんとしなさいよ。」
「はい・・・申し訳ありません。」
そうなんです、昨日の失業のショックから食事が喉を通らなかったのです。でも、今はちょっとだけ希望があるので食事ならなんとかできると思います。それにお昼は・・・
「ちゃんと食事が取れないなら自炊禁止にしますよ。」
「それは困ります。いえ、昨夜は失業のショックで、もう大丈夫なのでちゃんと食事の用意もしてます。」
私は食品の入った買い物袋を寮母さんに見せ、必死に弁明する。
「それじゃ、今日から自炊しても食堂で食べるように。いいわね。」
「わかりました。」
寮母さんにも心配をかけたようです。本当に私は何をしていたのでしょう。みんなに心配をかけて。
橘くんと話したあと、マサミさんが来てお昼を奢ってもらいました。私は彼女にお世話になりっぱなしです。
いつか必ずお返ししないと私の気が収まりません。でも、彼女が弱気になっているところも想像つかないのも事実です。それに彼女が弱気になるような事があっても、私如きではなんの役にも立てないような気もします。あぁ、どうしたらよいのでしょう?
考えてみても今すぐどうなるわけでもないので、その時頭が煙を噴くまで考えることにします。
とりあえず夕食を作り両手に食器を2つづつ持って食堂に向かいました。みなさんもお盆に料理を載せてテーブルに着こうとしているところでした。
あぁ、そんなお盆があれば食堂にくるのも楽ですね。そんな事を思っているとマサミさんが。
「あれ? 渚自炊じゃなかった?」
「はい、そうですよ。寮母さんに自炊でも食堂で食べるように言われましたので。」
「そうなんだ・・・て、なんか凄くおいしそう。」
「えぇ、私が作ったんですよ、あまりおいしくないと思います。」
さもいつもそうであったかのようにマサミさんの隣に座り手を合わせます。
「いただきます。」
そして竹の子の煮物を口に含みよく噛んで吟味。しょうゆが足りません。濃くしたつもりなのに、やっぱり薄味です。失敗です。
「もらい!」
「あ。」
その失敗作をマサミさんがひょいぱく。のタイミングで食べてしまいました。
「あぁ、そんな失敗作を、だめです!」
「ああ? 失敗?」
突然私を見下すように、そしてどすを利かせた声でマサミさんが私にすごんできました、怖いです。
「これが失敗って、渚の基準はドコなのよ?めちゃくちゃおいしいじゃん。」
「え?」
寮生の女性5人ほどがどれどれ? と試食にきてしまい、竹の子はなくなってしまいましたが、みなさん口を揃えて「ほんと、おいしい」「なんか違う物食べてるみたい」とか言うのです。
それを見てた寮母さんが私をキッチンに手招きしてます。
「一品食べられちゃったね、材料あるから卵焼き作って。」
と言われたのですが、その材料というのが・・・3パック・・・みんなの分も作れということですか。
しかたなく自室から愛用の出汁の素と鰹節のパックと卵焼き用の四角いフライパンを持ってきて作りました。16人分となると結構大変です。寮母さんは横でじっと見てるだけでしたが、時折頷いてたりしてました。できた卵焼きを全員分に切り分けて出すとみなさん口々においしいと絶賛するのです。
私も食べてみましたが、ちょっと塩が少ない気がします。結構な量だったので焦ったのか焼き方も甘かったようです。真ん中がまだ焼けてません。
「よし、渚は自炊禁止!」
「えぇ! 横暴です、私にも自炊しないといけない理由が・・・」
「食費は入れなくていいよ、その代わり料理を手伝って。」
「ナイスアイデア!」「さすが寮母さん、わかってる。」
「え?」
寮の食事係りになってしまいました・・・




