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ただ浸食されたモノ

作者: 笹門 優
掲載日:2026/10/03



 昼間


 それは何気ない一風景だった


 遠い空の色


 深い海の色


 瑞々しい草原の翠(みどり)


 昏(くら)さを見せる森の濃緑(のうりょく)


 海の削(けず)る荒々しい崖


 砕け落ちた岩は楔(くさび)の様に海から顔を出し


 波に転がり角(かど)を無くすと 海へと消えた



 夜


 それは何気ない光景の筈(はず)だった


 深い深い空の紺(こん)


 暗い昏い海の玄(くろ)


 青々とした草原は影に沈み


 陽(ひ)の下でも昏さを見せた森は最早真闇(しんあん)の中で


 崖の様相(ようそう)は影絵の如(ごと)く


 堕(お)ちた岩は波間(なみま)に埋もれて見えず


 ただ波音だけが其(そ)処(こ)に何かが在(あ)ると知らせている



 でも何かが足りない


 何かが見えない


 何かが消えた その海辺で


 ボクはそれを探している 



 まあ、ぶっちゃけるとなくなったのは砂浜なんですがね。

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― 新着の感想 ―
 想い出といっしょに、いくらかは波打ち際に沈んでるんでしょかね。  引き潮なら、少し覗けるんじゃないかって、期待してしまうかも。
後書きがぶっちゃけすぎてて笑いましたよ。 (「`・ω・)「
なんてミステリアスで興味深い話でしょう!まさに私が探していたもの、特にビーチで探していたものだったのかもしれません。一体何だったのでしょう?それが一番気になっていることです。
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