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それは疲れた人の前に現れる

「お前のせいやぞ」

「この仕事もお願い」

「誰か電話取ってー!」

「ありえないでしょ」


会社で聞きたくない言葉が、たくさん入ってくる。

立場が低ければ低いほど、頭が疲れてぐるぐるしてくる。

とてつもない疲労感と倦怠感に襲われて

なにもかも投げ出して、壊したくなってしまう。


子供のころの夢は、きらきらしていた。

「パティシエになりたい」

「画家になりたい」

「Youtuberになりたい」

大人になるにつれ、いつの間にか記憶から消え去り

思い出すこともない、キラキラした夢。

それを叶えられる人は、ほんの一握り。


暗い社会に溶け込んでいく。

別に特別辛いわけでもないだろうし、特別な理由があるわけでもないけれど



誰からも忘れ去られて、溶けて消えたくなってしまう。




もしも、そんなあなたの前に

赤い屋根が特徴的なケーキ屋さんが現れたなら


騙されたと思って入ってみてください。


全然柔らかくないクリームで出来た、全然おいしくないバターケーキ。

ラグビーボールみたいな形の、ちょっと酸っぱいレモンケーキ。

季節外れのせいでイチゴが酸っぱいショートケーキ。


もちろんおいしいケーキもあるけれど

そんな思い出のケーキが、クッキーが。

あなたの目の前の、キラキラしたショーケースの中に入っている。


あなたの思い出の味も、きっとその中に入っている。

小さなころを思い出せる、そんなケーキ屋さん。



『赤い屋根の家』

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