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だから、口を閉ざした。

占いなんかじゃない。

私の言葉が、そのまま占いの結果となったのだ。

それ以降、私は占いを辞めた。

けれど占いを辞めたからと言って、私の占いの力はとどまることを知らなかった。


「あーあ、明日の屋外研修面倒。雨降らないかなぁ」


前日まで晴れ予想だったのに、必ず雨が降る。


「電車、遅れないかなぁ」


人身事故が起きて、私の使用する路線は確実に遅延する。


「バイトしんどい。やすみたーい」


翌日、バイト先で食中毒が出て三日間の営業停止処分。

そんなことを何回も何十回も経験し、大学を卒業するころにはすっかり無口となっていた。

何か喋ればそれが現実のものとなる。

何を馬鹿な、と思うかもしれない。けれど「一〇万円ゴミ箱にでも落ちてないかなー」といって覗き込んだその先に、本当に一〇万円が落ちていたとなればもはやその力は不気味すぎた。

大学卒業後、どうにか就職した先はひたすらにシステム開発を行う部署。打ち合わせは多いけれど、私は無口キャラで通すことでなんとか上手くやっていけていた。


——あの日、小学校からの付き合いがある親友が私の家を訪ねてくる、その時までは。

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