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私は、こわくなった

転生。

生まれ変わること。

昨今の小説・アニメといった流行り。

おおかた、トラックに轢かれて死ぬのが儀式のようになっているようだけれど、私にそんな記憶はない。

でも「死んだ」という記憶だけはなんとなく残っているので、まぁ事故にでもあったのだろうとは思う。

居住スペースとなっている2階のキッチンで湯を沸かしつつ、考える。

ちなみにガスコンロなんてものはなく、魔石と呼ばれる小さな宝石を石板にはめ込むと、IHみたく湯がわかせるのだ。なんというファンタジー。


「これからどうしていけばいいんだろう・・・」


生前と言っていいのか、地球にいたころ、私は生きるのが怖くなっていた。

私は幼い頃から占いが好きだった。

アニメの影響でタロット占いにハマり、水晶占い、姓名判断。小難しいことはわからないけれど、面白そうだとおもった占いにはだいたい手を出した。

そして、これがよく当たるのだ。

占いの種類はなんでもいい。誰かを占って、お手本通りの結果を教えて、そして、当たる。

高校では私の占いがよく当たると噂され、たくさんの人を見てきた。時たまオカルト部からのしつこい勧誘もあったのを覚えている。


「いつからか、私は占いの力がこわくなった」


あれは高校生活の終わり。

恋を成就させたいと相談してきた友人は私の占いのとおり、道端で彼を待っていた。


『空き缶なんて置いておけば、彼がそれを蹴って貴女にあたり、軽い怪我と引き換えに彼を一本釣りって感じね』


まるでアニメにでも出てくるようなワンシーン。しかしそれを忠実に実行した彼女は、みごと意中の彼と恋仲になった。


——私は、怖くなった。

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