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人の転生をキャラメイクのように楽しまないで

女神様は大袈裟に天井を仰ぐ。かと思ったらすぐに私の肩を掴んで鬼気迫る勢いで顔を近づけてきた。


「——生まれ変わりたいと思わない?」

「生まれ変わり、ですか?」


内容は神妙な感じがするが、ニヤけ顔が張り付いている女神様をみるからに、若干胡散臭い。

「そ、そんなこと思わないで!」と慌てて女神様は手で顔を隠し、今度は真剣な表情となって現れた。

あと勝手に心を読まれた気もするけど、神様だから当然なのかな。


「貴女の魂は一度死んでも、まだこれだけ輝いているんですもの。他の人と比べて2倍も3倍と長生きしても輝き続けるだろうし、そんな貴女なら転生させることができるわ!ああ、そうしたらまた極上の宝石(スキル)が手に入るかもしれないわね・・・!」

「いや、あの——」

「ええ、ええ。死んだばかりですもの、戸惑うのもわかるわ。でも転生は早ければ早いほどいいの。神気に触れすぎた魂は崩壊が早いからね」


そうと決まれば、と女神様は私の話に聞く耳持たず、あれよあれよという間に指先を光らせ、魔法陣のような文様を宙に描き出してく。


「初めての異世界だから定番の異世界言語翻訳スキルは必須として・・・うーん、なるべく難易度が高い原石(スキル)をつけたいわね——あ、未来視!これなんて貴女にぴったりじゃない!これにしましょう」

「えーと、魂の容量上限はどうなっているのかしら・・・あら、あんまりないわね。こんなことってあるのかしら。それも特化型?なんか枠の形もずいぶん歪ね。でも歪な枠(これ)であれだけの宝石を作れたんだもの。何かあるのかしら」

「あーん、まずい、まずいわ。転生コストのせいで翻訳スキルと未来視だけで一杯一杯じゃない。これじゃあ野原に出した瞬間に死ぬほど貧弱じゃない」

「そうだわ、少ない転生コストで環境構築しましょう!場所は——ここの王都なんていいわね。住居は・・・間取りも広いしここでいいわね。転生先の種族はエルフ——ハイエルフなんていいわね!コスパもいいし、月詠(つくよみ)の加護も種族ボーナスとくればいいじゃない!」



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