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滞納は即奴隷のようでした

頭の中で、昨日の女神様の言葉が蘇る。


『あとは1年分の生活費と家具セットとか入れて——』


戸棚の奥、人目につかないよう作られた隠し扉の中にある全財産。それは一年分の生活費で金貨一〇〇枚。つまり、この羊皮紙一枚で、私の全財産の半分が消し飛ぶことになる。残り半年分。たったそれだけで、このわけのわからない世界を生き抜けと?


「ちょ、ちょっと待ってください!私、昨日来たばかりで——」

「関係ない。王都の安全はタダではないのだ。働きもしない者が、王都に住めるとは思うな。以上だ」


羊皮紙を無造作に投げつけられ、震える手でそれを拾う。

捨て台詞のように「滞納はまかりならん」といって兵士たちは次の家へと去っていった。嵐のような訪問だった。

呆然と見送る私。

はたと気づいて、手にもつ羊皮紙を広げる。

そこには初めて見る異世界語がびっちりと書かれてた。ミミズが這ったような文字だが、その上に日本語が透かしのように見える。


一、定期戦争を行う

一、五体満足な成人には兵役の義務、もしくは『戦時特別税』の納付を課す。兵役は最低でも一年。税は年額で金貨五十枚または月額で金貨五枚とする

一、兵役逃れ、または滞納した者および一族は奴隷身分とする


細かいことはもっと書いてあるが、ざっくりと言えばこんな感じだ。


「——うそでしょ」


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