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 不思議ラボの本田紫尾津区所長

 週末は、遠くの街へ愛車AZ-オフロードでトミカを探しに出かけるのが楽しみだった。しかし、ある日を境に俺の生活は一変した。突然、変な能力を身に宿してしまったのだ。その能力は、物体や人の過去を見ることができるというもので、初めは面白いと思ったが、次第に制御が難しくなり、困り果てていた。


そこで、俺は一大決心をして、超常現象を研究している不思議ラボの本田紫尾津区ほんだしびっく所長に相談することにした。本田所長はこの手の話には詳しく、地元でも有名な人物だった。


ある日曜日、俺は愛車に乗り、本田所長の研究所へ向かった。研究所は山奥の静かな場所にあり、薄暗い雰囲気が一層不気味さを引き立てていた。所長の研究所に到着し、ドアをノックすると、中から所長が現れた。


「おお、孝明君、待っていたよ。早速中に入ってくれ」と所長は親しげに声をかけてくれた。俺は少し緊張しながらも、所長に案内されて研究所の中に入った。


「さて、君の話を詳しく聞かせてくれ」と所長は言いながら、俺にソファーを勧めた。俺はこれまでの経緯を話し始めた。突然現れた能力や、それによって起きた奇妙な出来事、そして自分が困っていることを全て話した。


本田所長は深く頷きながら、メモを取っていた。「なるほど、非常に興味深い話だ。君の能力は、過去視と呼ばれるものだが、その発現には何らかのトリガーがあったのかもしれない。君が何か特別な体験をしたとか、特定の場所に行ったとか、心当たりはないか?」


俺は考え込んだが、特に思い当たる節はなかった。「いや、特にそういうことはなかったと思う。ただ、普通に生活していただけだ」


「ふむ、では君がその能力を意図的に使えるようにするための訓練が必要かもしれないな」と所長は思案顔で言った。「私の研究所で少しの間、君の訓練を手伝わせてもらうことはできるが、どうだろう?」


俺は少し迷ったが、このままでは日常生活に戻るのは難しいと思い、所長の提案を受け入れることにした。


「わかりました。本田所長、よろしくお願いします」


こうして俺は、不思議ラボでの訓練を開始することになった。これが新たな冒険の始まりだった。


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