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トミカの魔法の始まり

 俺は葛西孝明かさいたかあき、独身で地方の田舎町に住んでいる。

 週末は、遠くの街へ愛車AZ-オフロードでトミカを探しにリサイクルショップやデパートを周っている。

今日は、友人の松田富令亜まつだふれあという男友達と一緒だ。

「今日は、どんなトミカに出会えるかな?楽しみー」

「そうだな、孝明。あの店には珍しいのがあるかもしれないぞ」と富令亜が笑顔で応じる。彼は俺のトミカ収集の趣味を理解し、時折一緒に探しに行くことがある。


俺たちは車に乗り込み、目的地のリサイクルショップへと向かう。店に到着し、車から降りると、店の入口には「トミカコレクション大量入荷!」という看板が目に入った。


「これは期待できるな」と俺は興奮気味に言った。


店内に入ると、目の前には棚いっぱいに並べられたトミカが広がっていた。俺はその中からいくつかのトミカを手にとって見て回った。新しいモデルや、昔のレアなものまで揃っている。


「孝明、これ見てみろよ」と富令亜が声をかける。彼が手にしていたのは、非常に珍しい1970年代のマツダサバンナ(RX-3)のトミカだった。俺はそのトミカを受け取り、じっくりと見つめた。


すると、突然手の中のサバンナのトミカが光り始めた。「なんだこれ?」と驚いた俺は、そのトミカをさらにしっかりと握りしめた。


次の瞬間、トミカは俺の手から滑り落ち、地面に触れた。その瞬間、信じられないことが起きた。小さなトミカが一瞬にして本物の車に変わったのだ。


「まさか…」俺は目を疑った。富令亜も驚愕の表情で言葉を失っていた。


「これは夢か?」俺は自分の頬をつねってみたが、痛みが感じられた。「夢じゃない…本物だ」


「孝明、これどうするんだ?」富令亜がようやく声を取り戻した。


「分からない。でも、こんなことが起きるなんて…」俺は呆然とするしかなかった。


その後、俺たちは店のオーナーに事情を説明し、店の外に出た。外にはもう一台の車が待っていた。それは俺の愛車AZ-オフロードではなかったが、確かに先ほどまでトミカだった車だ。


「これをどうするか考えなきゃな」と俺は言った。


「そうだな。でも、これってすごいことだぞ、孝明。もしかしたら、他のトミカでも同じことができるかもしれない」と富令亜が興奮気味に言った。


「そうかもしれない。でも、まずはこの能力がどうやって発動するのかを調べなければならない」と俺は冷静に返した。


こうして、俺たちはトミカが本物の車に変わるという奇跡の力を持つことになった。この力をどう使うか、そしてそれがもたらす冒険が俺たちを待っているのだった。


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