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08 注視


 ゼシカさんの素敵なお胸、メイド服のふたつの盛り上がりのちょうど間に、


 ちょこんと小さなねずみさんが!



『初めまして、フォリスさん』

『リグラルトとびねずみのチュースと申します』

『縁あってサイリさんのお宅にご厄介になっているのですが、今回同族がこの国にご迷惑をおかけしていると聞きまして、ぜひ何か解決のためのお手伝いを、と』



 あーなるほど、


 チュースさんという方が、サイリさんのお宅の家庭菜園のお世話をしているとは聞いていたのですが、いつ行ってもお会いできず。


 恋人のエリスさんとのらぶらぶっぷりは、皆さんからたっぷりと聞かされていたのですが、


 まさかこんな小さなねずみさんだったとは。



 いや、それにしても、アレですね。


 ゼシカさんのゼシカさんな部分に挟まれ、もとい、鎮座できてしまうその小さなお姿、


 全くもってうらやましい。



 いやいや、アレこそがまさに、


 召喚者の皆さんが言うところの、


 うらやまけしからん状態!



 叶うことなら今だけでも、僕もとびねずみになりたい……



 ーーー



 えーと、チュースさんを注視するということは、


 ゼシカさんのお胸をガン見するということでもありまして。



 皆さんから、切々とお説教された、僕。



 まあ、めったに見られない照れ顔がめっちゃ可愛らしいゼシカさんから真剣に叱られる、という得難い体験もできましたし、


 我が行動に一片の悔い無し!



「まあ、俺もシュレディーケさんに目を奪われることが多々あるので、おあいこって事で」



 そういうこと言うから、そういう風におしおきされちゃうんですよ、アランさん……



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